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◆プロボクシング世界スーパーバンタム級王座統一戦 ▽WBCダイヤモンド王座、WBO・IBF世界同級タイトルマッチ12回戦 WBC名誉王者・西岡利晃─WBO、IBF王者・ノニト・ドネア(10月13日、米カリフォルニア州カーソン・ホームデポセンター)WBC世界スーパーバンタム級名誉王者・西岡利晃が、人生最大の勝負に出る。4階級制覇のWBO・IBF世界同級統一王者ノニト・ドネアと10月13日(日本時間14日)に米カリフォルニア州カーソンで王座統一戦を行うことを15日、都内で正式発表した。「自分にとって、日本ボクシング界にとっても大きい試合になる」と闘志。スーパーバンタム級頂上決戦の両者のファイトマネーの合計額は200万ドル(約1億5600万円)を超える見通しとなった。
3本のベルトをかけることよりも大事なことがある。1年の空白を経て臨む他団体王者との戦い。西岡は「強い相手を求めて戦うことこそが一流ボクサーの姿。自分にとって、日本ボクシング界にとっても大きい試合になる」と言ってのけた。
西岡は名誉王者が世界戦を行う場合にかけられるWBCダイヤモンド王座を、ドネアは日本未公認のWBOとIBF王座をかけて戦う。日本人世界王者初のWBO・IBFとの王座統一戦へ「3団体統一なら漫画みたいな話」と不敵に笑った。
ドネアは米国を主戦場にする右の強打者で世界4階級を制覇。07年のIBF世界フライ級王座獲得から世界戦10連勝で6本のベルトを所持。昨年2月にバンタム級王者時代の長谷川穂積(真正)にKO勝ちしたモンティエル(メキシコ)を2回KOで倒し現在の軽量級最大のスター選手だ。
西岡は昨年10月の元2階級王者マルケス(メキシコ)との7度目の防衛戦後、次の標的はドネア一本に絞ってきた。だが、交渉は二転三転。7月末にドネアが5階級王者アルセ(メキシコ)との対戦が一度は内定。「ぼう然とした」と諦めかけたが、アルセが取りやめたため、西岡との対戦が実現した。
先月25日に36歳になった。ドネアとの一戦には、世界戦の日本人最年長勝利もかかっている。軽量級の頂上決戦にふさわしく、帝拳ジム・本田明彦会長(64)は両者のファイトマネーの合計額を「200万ドルにはなる」と明かした。
ラスベガスでのマルケス戦後、華々しいキャリアを積み重ねたことから「あと1試合で引退」ともいわれていた。ドネア戦がラストになる可能性も否定できないが「後のことは全然考えていない」と話すにとどめた。「互いに力を認め合う者同士、戦えることがうれしい」。プロ47戦目、ボクサー人生をかけ、最強の敵と拳を交える。
◆WBCダイヤモンド王座 2009年に技量に優れた選手同士のビッグマッチの勝者をたたえるために創設された王座。チャンピオンベルトは18カラットの金、861個のダイヤモンド、221個のエメラルド、180個のスワロフスキークリスタルなどの宝石が埋め込まれており、ベルトを覆う革はフェラーリ社製で時価600万円する。過去に同ベルトを授与されたのは世界6階級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)ら4選手いる。
(2012年8月16日10時17分 スポーツ報知)