O157:浅漬け製造工程原因、濃厚に
毎日新聞 2012年08月26日 13時36分(最終更新 08月26日 16時07分)
7人が死亡した北海道の病原性大腸菌O157による集団食中毒で、札幌市保健所は25日、発生源となった岩井食品(札幌市西区)の浅漬け「白菜きりづけ」に使われた野菜の流通ルートをほぼ特定した。白菜とキュウリ、ニンジンの3種類で、岩井食品以外の入荷先では食中毒などが起きていないことから、同社の製造工程に原因があった可能性がさらに高まった。市保健所は感染源となった浅漬けの漬け込み日当日(7月28日)の再現実験を行い、原因の特定を急ぐ方針。
市保健所は、岩井食品が7月23〜28日に仕入れた白菜約3トン、キュウリ約600キロ、ニンジン約100キロの流通ルートを調査。この結果オホーツク、十勝、胆振管内など複数の農協や団体が出荷した野菜が使われていたことが判明。集荷した札幌市中央卸売市場の卸売業者2社が仲卸業者1社を通じ、岩井食品のほか、食品製造業者やスーパーなど数十社に販売していたという。