あっちゃん船出「夢の河」ＭＶ再現で演出？

前田敦子の卒業ソング「夢の河」のミュージックビデオの１シーン。メンバーに見送られ、舟に乗って旅立つ前田 Photo By 提供写真

　２６日に開催されるＡＫＢ４８の東京ドーム公演最終日は、翌日にグループから卒業する前田敦子（２１）の“船出”を祝う演出をクライマックスに用意している。

　いよいよ、前田のＡＫＢ最終章。関係者は「絶対エースとしてＡＫＢをけん引した彼女のためにセレモニーを用意している」と明言した。どんな内容になるか詳細は明かさなかったが、手掛かりになるのは、前田がＡＫＢとして最後に参加した曲「夢の河」のミュージックビデオだ。

　同曲は前田を見送る歌。ビデオでは高橋みなみ（２１）大島優子（２３）ら主要メンバー９人が見守る中、前田は舟に乗って旅立つ。蝶の羽の形をしたバックステージに吸い込まれるように消えていき、大島ら残されたメンバーの目から大粒の涙がこぼれ落ちる。この映像と同じものが東京ドームのステージで再現されれば、幻想的かつ感動的な船出になる。実際、プロデューサーの秋元康氏（５６）は故美空ひばりさんに提供した「川の流れのように」など人生を川にたとえることがある。

　ドーム２日目の前田は笑顔と涙のステージとなった。終盤に初期メンバーと花道を歩き「何があっても、みんながお互いが変わらずいてくれたことは本当にうれしかった」と感無量の表情を浮かべた。アンコールでは親友の高橋とデュエット。「思い出のほとんど」を歌唱中に高橋と過ごした日々を振り返った時、熱いものがこみあげ声を震わせた。抱き合いながら、高橋のソロデビューを伝えると再び泣いた。

　親友の夢がかなう瞬間を見届けた前田。卒業後の初仕事は、２８日の音楽バラエティー番組の収録になる。