特許侵害訴訟:敗訴サムスンに打撃 グーグル陣営に影響も
毎日新聞 2012年08月26日 10時46分
両社は昨年4月、アップルが連邦地裁にサムスンを提訴して以降、世界計10カ国・地域で同様の訴訟を繰り広げている。アップルはサムスンの製品「ギャラクシー」がアイフォーンなどの模倣だと主張、サムスンも逆にアップルによる通信技術などに関する特許侵害を訴え、争いは泥仕合の様相になっている。
背景にあるのが両社の激しい販売競争。米調査会社IDCによると、今年4〜6月期のスマートフォンの世界出荷台数のシェアはサムスンが32.6%とアップルの16.9%を引き離し首位を走る。タブレットではアップルのアイパッドが約7割を占め、1割弱のサムスンを圧倒している。
サムスンはアップルが敵視する米グーグルの基本ソフト(OS)アンドロイドを製品に採用する陣営の筆頭格。今後の判決によっては、日本を含めた世界のグーグル陣営の動向にも重大な影響を与えることになる。