テーマ:西村 拓也
こんばんは、6期の西村拓也です。
今回はハーバードカンファレンス4日目の1月18日について書きます。この日18日は僕にとって2つの衝撃があった日でした。
まず1つ目の衝撃は午前中に行われたDavid Ager教授によるレクチャーです。David Ager教授は、ハーバードビジネススクールとハーバード大学院で社会学を教えておられる方です。
レクチャーの何が衝撃だったのかというと、その内容自体もなのですが、何より教授の授業の作り方、そしてプレゼンテーション能力です。
まるで劇のようだ、と思いました。大きなジェスチャー、繰り返されるキーワード、そして教室の隅から隅まで絶えず動き回り、学生に質問を投げかけ、そのやりとりから授業を進めていく。
はじめ黒板に書かれたのは、societyとtechnologyと言う2つの言葉だけでした。そこから教授が私たちに問いかける。
「この2つをつなぐ上での課題は何だろう?」
気がつくと黒板は、学生の答えでいっぱいになっていました。
そして、その後はそれら問題を解決するための、リーダーシップに関するお話をしてくださいました。もちろんそれも学生との対話の中で進められました。
このカンファレンス中には、他にもたくさんのレクチャーがありましたし、そのどれもがすばらしいものでした。しかし、今回のレクチャーは聞き手を引きつけ興味を持たせ参加させる、と言う点において突出していたように思いました。僕が今までの人生の中で受けてきた講義の中で、間違いなく最高のものでした。
どの学生もAmezingと感想を漏らしていました。話を聞くと、他のアジアの大学もさらに言うとハーバード大学でも、授業はいつもこのようなではないそうです。たんたんと話を進める教授の話を聞き、学生はノートをとるだけ。
しかし、それだけなら授業なんていらないと思います。知識を得るだけなら、本を読み自分で勉強する方がよっぽど早いし効率的でしょう。講義の意義とは、学生がわからないことをその場で今あるだけの知識を使って自分の頭で必死に考え、挑戦して失敗を繰り返す機会を作ることではないでしょうか。そして考えた上でわからないことを、教授が理解を促してくれる。そんな場がすべての教育機関にもっと増えたらいいなと思いました。
ハーバードカンファレンスの話に戻ります。
午後は、マサチューセッツ工科大学ツアーに参加しました。マサチューセッツ大学の学生の案内で学内を回りました。
マサチューセッツ大学で感じたのは、学生の自由さです。特に記憶に残っているのが、建物の壁を上って柱の上で勉強している学生を見かけたことです。ハーバード大学の学生の多くからは、育ちの良さや自信、余裕といったものがよく感じられましたが、マサチューセッツの学生からは独特さやハングリーさを感じました。またアジアの学生をたくさん見かけたのも、こんなところで日々学んでいるアジアの学生がいるのだ、と刺激になりました。
そして
ダンスパーティーです。
このカンファレンスにおいてダンスパーティーは全部で3回あったのですが、今回がその最初でした。
真っ暗な会場。ライトはステージライトのみ。そこに有名な音楽が大音量で流れる。彼らハーバード生が一夜を楽しみ明かすのに必要なものはこれだけです。あとは人がいくらか集まれば良し。ひたすらダンス。
このハーバード生のテンションについていけたのはドイツとUAEの学生だけでした。日本、韓国、香港、トルコの学生は戸惑うばかりでした。このカンファレンス最大のカルチャーショックでした。しかし、カンファレンス最終日ののダンスパーティーでは、なんとすべての国の学生がダンスに参加していたのは、このカンファレンス自体を少し物語っているようにも思えます。
韓国の学生は、一人一人がきちんと自分の意見を持っていました。香港の学生は一人一人が面白く、魅力的でした。トルコの学生は、彼ら自身で仲がよく、カンファレンスを非常に楽しんでいるよう見えました。UAEの学生は、とても大人びており、一人一人が自立し考えがしっかりしているよう思えました。インドの学生は、レクチャーの際には毎回質問するなど、ハングリーで勢いがありました。そして、ハーバードの学生は、自信にあふれ、常に前向きで、すべてを楽しんでいるように思えました。
しかし、すべての、どの国の学生にも、共通していたことがありました。それは皆、人との関わりが好きで、そしてその関わりの中に新たな気付きを見いだそうとしていたことです。
よくある日本の学生の交流会などでは、“人脈”を作ろうと必死になって自己紹介を繰り返し、とにかく名刺を配る場面が見受けられます。僕もそんな一員であったことがあったように思います。しかし、そんな“交流”で真の関係が築けるとは思えません。
そして交流を楽しむというのは、人を大切にすることにも関係します。自己の成長、夢に向けた前進に目をとらわれるあまり、他人を大切にすることから意識を外してしまってはいけません。ハングリーさと他人を大切にすることは決して矛盾しません。参加したどの学生も他人を大切にすることができていました。僕も、もう一度そのことを真剣に考えたいです。
そして今まで言った、人を大切にすること、余裕というものは僕の中ではつながっているように思え、これが僕の今年のテーマの1つです。実はあと2つ、このカンファレンスで見つかったテーマがあるのですが、長いので今回はこれだけにします。
最後になりましたが、これまで御支援、御協力くださったすべての方々に、心よりお礼申し上げます。皆様のおかげで、非常に貴重な体験をすることができました。ありがとうございました。これからも、3月のカンファレンスに向けて、またひいてはいつかこの経験を元に社会に何か少しでもお返しできるよう尽力して参りますので、よろしくお願い致します。
英語に関してブログを書くということですが、私も真島君と同じように、英語勉強のモチベーションに焦点を当てて話をしてみたいと思います。
私の最大の勉強(英語に限らず)のモチベーションは危機感です。例えば受験期、どうしても行きたい高校、大学がある、でもこのままでは合格できない、まずい。必死に勉強する。
このモチベーションの持ち方は一見危険に思えます。なぜなら、まず一度自分を危機的な状況に追い込まなければならないからです。しかし、やりようによってはそうとは限りません。自分が思う危機的な状況の範囲を広げればいいのです。
東京大学に絶対合格したい。何があっても落ちたくない。そんな思いが強いほど、危機感を感じる状況の範囲は広がります。一問解けない問題がある、それだけで危機感を感じることさえできます。
もう一つ、私を勉強に向かわせるものがあります。それはライバルの存在です。
私は負けず嫌いな性格です。優秀な人が周りにいれば、その度に一方的な対抗意識を燃やしています。その対抗意識が、常に私をより上の目標へと向かわせてきました。そして今も、周りの優秀な人たちの存在が、私を前へ前へと追い立てます。
さて、11月の終わりを迎える今、カンファレンスの時期はどんどん近付いています。カンファレンスでは英語が不可欠なのは言う間でもないでしょう。
条件は整いました。
英語に対する危機感と、HCAPメンバーという優秀なライバルたち。
英語は一朝一夕で身に付くものではありませんが、これからのカンファレンスまでの期間、できる限り自分を追い込み、頑張っていきたいと思います。
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