2012年8月19日(日)

行田出身の落語家、大病を乗り越え高座へ復帰

脊髄腫瘍を乗り越えた落語家の春風亭柳城さん

 5月に真打に昇進した行田市出身の落語家・春風亭柳城(りゅうじょう)さん(39)が脊髄腫瘍(せきずいしゅよう)を乗り越え復帰した。

 柳城さんは高校時代から落語家に憧れ、1997年に小柳枝師匠へ入門。名前を柳太とし、2002年に二ツ目に昇進し、03年に柳好門下に移籍した。柳城さんは下積み時代を「とにかく苦しかった。要領が悪くいつも怒られていた」と当時を振り返る。お笑いライブのオーディションに何度も足を運んだが、現実は厳しかった。それでも毎日ネタを書いたりして努力は怠らず、今年5月に念願の真打昇進を果たした。

 5月1日から新宿や浅草で真打披露公演を行っていたが、腰に違和感を感じて同月21日に病院へ。医師から脊髄腫瘍と診断され、6月の池袋での公演は中止に。「車いすでの生活を覚悟した」と話すほど落ち込んだが、手術は無事成功し、7月から上野などの公演で再び高座へ戻った。

 柳城さんは4年以上シナリオを書く一面も持つ。「落語家としての肩書きは大切にしていくが、シナリオライターの夢も男のロマンとして続けたい」と意欲は尽きず、新たな夢も追い掛けていく。

埼玉県内の事件・事故ニュースは携帯サイトで

全国各地の関連ニュース

日本が見える 47NEWS