２０１０年１１月に東京・西麻布の飲食店ビルで起きた歌舞伎俳優、市川海老蔵（３４）の暴行事件に関与し、注目を浴びた暴走族「関東連合」元リーダーの石元太一氏（３０）。芸能界入りを宣言し、発売中の自伝本も絶好調、海外デビューのオファーも来ているという。異色のアウトロー俳優に業界が群がるワケは−。
自伝本『不良録 関東連合元リーダーの告白』（双葉社）がスマッシュヒット中の石元氏。犯罪と抗争に明け暮れた青春時代や海老蔵事件の真実、有名人との夜の交遊など「洗いざらいすべてを出した」（石元氏）という著書は、ネット通販サイト「アマゾン」で即日完売し、大手書店でも品切れが相次ぐ。来春公開予定の映画で主演デビューも決まるなど新人としては異例の注目度だ。
そのヘンの事情について、放送関係者は「海老蔵事件で名前も売れているし、『本物のアウトロー』で話題性もある。某テレビ局から、いじめ問題を取り上げたドキュメンタリー番組への出演依頼が届いているようだ。芸能界きってのコワモテで『Ｖシネマの帝王』の異名を持つ竹内力の後継として育てたいという声もある」と話す。
ラブコールを送るのは日本の芸能界だけではない。
ある出版プロデューサーは「現代の不良の代表的存在として海外メディアから取材オファーがきているほか、アジアの映像制作会社から自伝本の映画化案が出ている。１０月初旬からクランクインする主演映画では国際派の大物俳優とも共演する。期待感が高まってるのは事実」と明かす。
想像以上の好スタートをきった石元氏だが、心中穏やかではないのがこの人だ。
「海老蔵です。失態をさらしたあの事件のことを早く忘れたいようですが、石元氏が露出を続ける限り、払拭されることはない。『おとなしくしていてほしい』というのが本音でしょうね」（先の放送関係者）
当の石元氏は、海老蔵事件について「示談が済んでいるのであーだこーだ言うことじゃない」としながらも、「歌舞伎を見に行く？ 勉強のために見に行きたい」と意味シン発言。共演ともなればさらに盛り上がること間違いなしだが…。