野田首相記者会見 韓国の反応について青山美保記者の解説です。
野田首相は24日、竹島や尖閣諸島などをめぐる領土問題について記者会見を開き、不退転の覚悟で法と正義に基づいて、解決を目指す決意を示しました。
韓国政府の反応について、ソウル支局・青山美保記者の解説です。
表向き、冷静に対応すると言っていた韓国政府ですが、実際に取った対応は、野田首相の会見からわずか30分後のスピード反論でした。
韓国・外交通商省の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は「わたしたちの固有の領土であることが明確な独島(竹島)について、不当な領有権主張を繰り返したことに対し、強く抗議し、直ちに撤回することを求める」と述べた。
韓国側は、反論会見を開くことを、野田首相の会見前に発表しました。
これは、野田首相自らが内外に向けて記者会見を行い、竹島の領有権を主張することが、韓国政府にとっては、想定していたよりも強い対抗措置であり、看過するわけにはいかないと判断したからだとみられます。
この会見の応酬で、野田首相と李明博(イ・ミョンバク)の間では、首脳レベルでの対決色がますます強くなった。
日韓関係修復の糸口を見いだすには、腰を落ち着け、時間をかけた取り組みが必要になってくるとみられる。