無料ブログはココログ

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

2009年5月31日 (日)

がんばれー!阿久根!

「たくさんの市民の方が市政に関心を持ってくれました。大成功です」選挙最終日に車から降りてきた竹原さんの言葉。

 本当に大成功だ。これほど、市民が真実にめざめ、行動しているまちはないだろう。そしてこれは阿久根に住んでいる人に限らない。真実に目覚め、阿久根の行方を凝視し、そして自分自身のまちのあり方、自分自身のあり方、生き方を自問自答している人の多さ、熱心さと言ったら・・・。

 まさに、大成功だ。

 職員の態度の悪さ、当時の市長の指導力・責任力のなさに腹を立て始めたビラ配りから約6年。竹原さんにしたら、ビラもブログも、議員も議会も職員も役所も、問責もブログアンケも職員給与と退職金の情報公開も、市長不信任案も、選挙も全部、市民の意識改革、「めざめ」、覚醒のための道具だったようだ。いろんな道具を使って、いろんな仕掛けを作って、今日はその成果が数字で表される日。竹原手帳にも今日は「予定にない日」、投票開票日。

 たぶん久しぶりに自由な1日を過ごされるのではないかな。1日と言っても、夜の9時10時には結果が出そうだから、1日はないかもしれない。

 5歳のかわいい娘に「うちのオトーサンは子どもたちにアマイよ」と言われる竹原さんは予定にない貴重な一日を楽しむのかも・・・。

 法律は、その時々の権力者の都合に合わせられるようにできている。これによって、その判断権力を維持し続けられるようにできている。

 「うるめいわし」で市民を釣ろうとした人がいるようだ。でも、その市民は、本当の意味で『市民』になっていたので、感情も道理も曲げなかった。阿久根に銭形平次がいるならば、「うるめいわし」で市民を釣ろうとした人をしょっ引いてほしい。

 そうそう。家族へのお土産は、「うるめいわし」にした。なんといっても、今が旬ですし、話題の逸品ですからねぇ。

 がんばれ、阿久根!心より、エールを送ります。そして、本当に、ありがとうございました。阿久根に来て、本当によかった!また、お会いできる日を楽しみにしています。

 今から桐生に帰ります。後ろ髪を引かれる思いです。

2009年5月30日 (土)

前言撤回 報告します(1)ヘンテコリンな法律

 桐生を出る前、公職選挙法をめぐって、ブログで選挙応援をしたら「公民権停止になりかねない」とか「警察に捕まりかねない」とか「応援している人に迷惑になりかねない」などなど言われてしまい、かなり悩みました。が、やっぱり・・・ね。ヘンテコリンな法律はヘンテコリンなんだよね。

 そもそも、ホームページやブログの更新を禁止していないし、ビラの頒布とホームページやブログによる情報公開はまったく性質が異なるし、ヘンテコリンな法律を守ろうと担当の職員とか先輩議員とかに相談しても、よくわからない解釈でダメダメ攻撃されてしまう。法律自体がきちんとしてなくて、時代にもあっていなくて、ヘンテコリンなまま放置されているなら、私は闘う。だって、私は政治家だから。まだまだ新米だけれどね。「報酬は成果に対するもの」であるから、その成果を求めてみる。私は年間800万近い報酬をいただいている。裁判になるなら、なればいい。

 ということで、阿久根市の市長選挙の報告です。私が応援しているのは、もちろん、竹原信一候補です。

 28日に阿久根に到着。やはり、娘同伴。さほど長いことご無沙汰したわけではないけれど、めちゃめちゃ懐かしく、涙の抱擁の連続・・・と言ったら大げさですね。ははは。

 当の竹原さんや山田議員さん、石沢議員さん、牟田議員さん、松元議員さんはさらに日焼けが濃くなり、また連日の運動でわずかに脂肪も絞られたようで精悍な顔つきになってます

前言撤回 報告します(2)ミニ集会

 一昨日と昨日の晩はミニ集会に参加しました。昨日の晩が最後で、なんと55回!いずれの集会も市民の方々の熱心な質問が相次ぎました。山田議員さんによると、職員組合がこの選挙をめぐって4回もビラを配ったようです。こんなに組合がビラをまいたのは、初めてのことのようで、それだけ市民を意識するようになった、市民を無視できなくなった効果と思われます。

 竹原さんは、相変わらずの竹原節で、
「今までの選挙は、誰を当選させても変わらない選挙だった」

「今のような選挙の方法では、できる人が選挙に出ると思います?出るわけないでしょ。仕事をしてますよ。仕事ができないから、市長やら議員でもやろうかと言う事で出てる人がほとんどでしょ。選挙のシステム自体に問題がある」

 職員給与削減が実現したこと、職員組合が4回もビラを作成した事例を挙げて、
「市民の皆さんが本当のことを知って行動を起こせば、市役所も議会も変わっていく。変えていくことができる。」と力説。

「匿名ではダメ。自分がどこの誰なのかはっきりした上で、意見を言わないと人間扱いされない」(つまり、意見を言っても匿名だと相手にされないと言うことでしょう)

前言撤回 報告します(3)松元議員とリコール委員会

 そして松元議員さんから
「3月下旬にあったの「市民と議員で語る会」の時、ほとんどの意見が市長不信任をすることに反対の意見だった。その時、私の隣に座っていた先輩議員が議会事務局職員に「(不信任を出すなと言っている市民の)写真を撮っておけ。後で調べにゃいかん」と言っていた」と発言。・・・前回選挙があったばかりですが、まだこういう方が議員さんでいらっしゃるんですね。

 また、松元議員さんは
「情報公開をしっかりやって、市民に開かれた議会にしたい。そのために竹原さんを上げたい。私は若いから、もし山田議員の話に嘘があれば、私はついていかない。嘘がないから、一緒にがんばっている」とも。松元議員さんは、一見朴訥とした好青年ですが、彼の無欲な正直で素直な言葉は心に響きます。

 さらに「市民と議員で語る会」の時に、不信任案を出さないでほしいという多くの市民の声を無視して、その翌日に不信任を出した4人の議員をリコールしてやる!と「阿久根市議リコール準備委員会」が発足。1ヶ月で7000以上の署名を集めなくてはいけない。そのときには是非、ご協力を!と委員会メンバーからの話もありました。

 阿久根の市民の自治意識は高まるばかりだ。

 竹原さんは、
「道理の通った市政をさせなくてはいけない。道理の通った市政をさせると言う意識を市民の一人ひとりが持たなくちゃダメなんですよ」

「今までのことは、やめてほしい議員のブログ投票から、職員給与公開から、市長不信任案から、市議選、市長選は、すみません!全部仕組んだことでした。予定通りです。ただ、市長選で私の当選は予定に入っていない」とも。

 すると会場にいた市民から
「だから、当選させなきゃ、いかんと!」と声が上がり、拍手。

「みんなが○○だから・・・ではなく、ひとりひとりが『私(自分自身)』に気づいてほしい。それが私が狙っている全てです」と結びました。

前言撤回 報告します(4)イワシで?マジですか?

 お二人は、前回に比べて早口でなくなったかな。前回お邪魔したときは、あれも話したい、これも話さなくちゃ・・・と結構早口でした。(鹿児島弁自体も、結構早いですしね。)55回も話せば、話しきったかな・・・と思いきや、
「職員や当時の市長、議会がでたらめで腹が立った。腹立たしさで、ビラ配りをしたりブログで情報発信をしてきた。今でもその腹立たしさは、まだ収まっていない」と竹原さん。・・・きっと、100回ミニ集会で話しても、腹立たしさは収まらないでしょうね。

 選挙カーにも乗せていただきました。ちょっと前のブログでは「選挙キライ・・」と愚痴っていたので、いったいどうするのか気になっていました。が、なになに「いよっ!選挙のプロ!」と褒め称えたい!(当人は、「屈辱だ」と言うかもしれませんが。)声も少しかれ気味で、いい具合。選挙カーからも元気な声で「ありがとうございます!」。やれば、できるじゃ~ん。と、いった感じです。

 行く先々でもなかなかの好感触。大きく手を振ってくれたり、遠くの山の上のほうから駆け下りてきて握手を求めてくれた方、屋根の上から応援してくれた方、畑の中から大きくガッツポーズしてくれたおじいちゃんには、感激でした。

 しかし、選挙は何があるかわかりません。怪文書が出たり、警察に呼ばれている人もいるようですし、「今が旬!の阿久根の鰯」を配っている方もいるようですね。まぁ、警察が動くかどうかは、わかりませんけどね。だいたいねー、TPOとどういう人かによって、判断が右に行ったり左に行ったりするルールって、おかしいでしょ?

 でも、『鰯』で釣ろうとは、結構笑えますよね~。

2009年5月29日 (金)

選挙応援に来ています

 昨日から、南日本のとある市の選挙応援に来ています。公職選挙法などという時代遅れの法律があるおかげで、いろいろ書きたいのに、書けずにいます。かといって、ひとの選挙を邪魔するわけにもいきませんし・・・。

 ・・・といろいろ思うところはありますが、選挙が終わりましたらしっかり報告したいと思います。

 現地は、この時期にしては風が強いとのこと。そのせいか、政治に対する改革の風も、強いように感じています。

 市民が本当のことを知って、何を感じて、どのように行動するのか。私は、大いに期待しています。

 まさに、今、革命前夜です。

2009年5月27日 (水)

市民メール:足利市との比較(1)

 田畑豊作(仮名)さんから、お隣の足利市と桐生市を比較したメールが来ましたので紹介します。

 ちなみに、足利市は栃木県にあるまちで、昔は桐生と同じく織物が栄えていました。思いつく共通点は、渡良瀬川流域圏であること、シャッター街と化した商店街、私鉄とJRが離れていて不便なこと、こだわりのある人が多いこと。

 そして思いつく違いは、桐生は町民のまち(江戸時代は幕府直轄地だった)であるが、足利は城下町であること。足利には(こだわりの)珈琲専門店が多いが、桐生は喫茶店(珈琲だけでなく甘味や軽食もできる)が多いこと。着道楽桐生に対し、食道楽の足利。飛び地で合併した桐生市と、どことも合併しなかった足利市。

 イメージとして参考にしてください。

----------------(以下、メール。一部抜粋)---------------------

 ところで、今まで何かというと桐生市のやっていることがどういうレベルかを確認するために、他市と比較、とりわけ地勢も規模も、かつての産業構造も似ている足利市に注目してきました。と言うのも、市役所職員の窓口応対、商工会議所職員の職務意欲、私の少ない経験では足利市の方がはるかにレベルが上なのです。

 たとえば、ふらりと行政の窓口へ行って、

(1)ゴミ問題への取り組みとか、

(2)都市計画への取り組み、観光、産業活性化、などの施策について説明を求めると、

桐生市・・・職員がしどろもどろの応対で結局ねばっても進展したデータは出てきたことがない。

足利市・・・腑に落ちる気持ちのいい応対で感心する。

 この違いは何かといつも思います。

 足利市の場合、市政の取り組みがデータでよく整理、管理されていて、文書・資料管理課というセクションとそのための資料室があり、まとめられているデータが誰にでも公開されています。
 だから、このレベルの内容については職員が窓口で説明できる最低限の勉強をしている。

 桐生市にはこれがない。いつもゼロからのスタートでイライラとしてしまいます。

 それで、HPで公開されている財政の基本的なポイントについて足利市をベンチマークにして要点を比較してみました。

市民メール:足利市との比較(2)

桐生市と足利市の予算の比較

                桐生市        足利市

  人口          128.037人   160.092人

  世帯数          46.647     63.242



1.歳入

合計          452.7億円     475.4億円

自主財源        215.2億円     314.6億円

 内訳 ・市税     145.9億円     208.1億円

    ・市債      58.2億円      34.6億円



2.歳出

合計          452.7億円     475.4億円

義務的経費       244.4億円     240.0億円

(義務的経費=人件費+扶助費+公債費)

内訳 ・人件費     109.0億円     97.9億円

   ・公債費      58.8億円     56.4億円

                      (データはいずれも平成21年度)



 以上から言えることは、

 残念ながら足利市の方がはるかに健全財政である。

(1)足利市に比べて桐生市は(以下同じ比較で言う)、税収が60億円少なく、自主財源合計で100億円少ない。まず、これが市の財政実力。

(2)それでもほとんど同じ予算を組んでいる。足りない収入は地方交付税や市債で補っている。ここに無理がある。

(3)人口は3万2000人少ない。(20%少ない)それにもかかわらず人件費は10億円も多い。明らかに人件費過剰である。

(4)義務的経費はほとんど同じ規模。人件費と公債費に流れて、恵まれない人への扶助費が削られている。

(5)すべきこと    市税を増やすこと。

 それが出来ないならば、人件費を大幅に減らす。市債(借金)を減らす。全体の予算規模を収入に見合った予算に修正すること。

----------------(以上、メール)---------------------

 本当に、その通りです。

 桐生市の財政を経年的に見てみると、「アリとキリギリス」のキリギリスみたいに見えてきます。冬が来る前に、どうにかするか、アリを探すかしないと・・・。でも、・・・どこに、アリがいるのかね?

2009年5月26日 (火)

役職取りは、昔から・・・だったんだ。

先ほど、とある会議で昔桐生市の市議会議員をしていたA氏に会いました。

A氏:やあ。久しぶりだね。委員会はどうなった?
庭山:建設委員になりました。
A氏:女は建設行っても意味ねーんだけどな。
庭山:そうなんですか?私も好んで行くところではないのですが。
A氏:今回の委員会決めも、ごたごたしてたな。どうせ役職取りだろ?
庭山:そうみたいですね。でも、なぜ役職に付きたがるのか、理解できないんですが。例えば、議長、副議長、監査委員、農業委員なら報酬がいくばくか増えるから、そういうものかなとも思いますが、他のは・・・。まぁ、委員会の委員長や副委員長になれば名刺がタダで100枚もらえるから、それかなとか。でも、それだけのために・・・?何か良いことあるのでしょうか?
A氏:ねえよ。ただ、葬式の時にいろいろ言ってもらえるからさ。
庭山:そこまでは想像していませんでした。そうなのかな・・・。昔から、役職取りはこんなものでしたか?
A氏:そうだな。そんなもんだ。

・・・昔から、そうだったんだ・・・。これも、伝統?

メール紹介:議会制民主主義の根幹は議論すること

都会の方の方からメールをいただきました。

---------(以下メール)----------------------

(現状では)・民主主義について 民主主義は最善の統治形態ではありません。 (イギルスの嘗ての宰相であったサー・ウィンストン・チャーチルは、「民主主義ほど愚劣な制度はない。仕方がないからやっているのだ。」と言っています。チャーチルの真意は別としても、人間がコミュニティの生き物である以上、主張と妥協は、避けて通れません。つまり、人間が「言葉によって意味を取り交わす生き物」である以上、他に選択肢はないのです。
 私の私見です。---多数決の論理でいけば「多数派が望んだ結果を反映できれば」、それは素晴らしい選択(多数派の選択)ですが、多数派が望まない結果が現れた時には、「以前に下した多数派の選択は不幸を招いた」ということになるのです。(世界史をひも解いてください、事例に事欠くことはないと思います。) 議会制民主主義の根幹は、捨て去られる少数意見の中に大きな理想が眠っていることを論議することなのです。・・・繰り返します。民主主義は、最悪を排除することができる代わりに、最高の理想をも排除してしまうのです。 

---------(以上。一部抜粋)----------------------

 今日の様々なレベルの議会があるが、議会制民主主義が実行されているところは、どこかにあるのだろうか?

第2回臨時会 私の質疑(1)

 今日は臨時議会の日。議題は、分かりやすく言うと「国の人事院勧告にしたがって6月の期末手当を0.2月分減額させる事について」です。

 副市長の議案説明のあと、質疑に入りました。

庭山:市長、副市長、教育長、議員、部長、一般職について、0.2月分減額する前の金額、減額後の金額。また、一律0.2月分減額する前に支給される6月期末手当の合計金額と、0.2月分引いた後の合計金額は?

総務部長:御答弁申し上げます。(いつも気になるのですが、なぜ自分自身の答弁に「御」をつけるのか?「御」理解できません。増減金額については、まとめてみました。)

桐生市職員の夏期期末手当の増減一覧

         削減前   削減後
  市長    259万  234万 
  副市長   219万  199万 
  教育長   189万  171万 
  議員    125万  113万
  部長    124万  112万
  一般職職員  82万   74万
             (千の位を四捨五入。2009年5月25日)

 減額しない場合の6月期末手当支給額の合計金額は、12億800万円。0.2月減額すると、10億9200万円です。

庭山:大手企業の夏の賞与は前年度比19.39%減の75万4009円。なぜ国の人事院勧告に準じなければいけないのか。準じる根拠は?この職員夏期期末手当金額で、納税者であり私たちの雇用主である市民の理解が得られると思うか。

総務部長:御答弁申し上げます。(毎回これを言うので、以下省略)
 人事院で夏季一時金の特別調査をして、民間の2700社の企業を調べたら、平均13.2%減だった。これは0.25月分に相当するので、0.2月分減額とした。官房長官の談話や総務大臣の談話もあり、また総務省からの人事勧告に準ずるよう要請の通知があったので準じる。また地方公務員に関する行政適応の原則、均衡の原則から人事勧告は尊重すべきと考える。
 今回の引き下げは民間ボーナス低下に配慮した人事院勧告に基づいている。ひとりひとりの職員が全体の奉仕者であることを自覚して、適正な服務規律の確保と公務の適正かつ能率的な運営に努めたい。

第2回臨時会 私の質疑(2)

庭山:人事院勧告に準じなくてはいけないというルールはどこにあるのか。地方自治法には「職員の給与は、生活費並びに国及び他の地方自治体の職員並びに、民間事業の従業者の給与その他の事情を考慮して定めなければならない」とある。また、「職員の給与、勤務時間その他の勤務条件は、条例で定める」とある。
国の人事院が勧告あるいは要請があったところで、一律0.2月の減額で雇用主である市民の理解は得られないと思う。市長は、これで市民の理解を得られると思うか?
例えば、大手企業の夏期賞与の平均妥結額は75万4009円。また、桐生市一般職職員の6月分期末手当は0.2月分減額すると平均74万5000円。この金額以下の職員はそのまま。これ以上の金額を支給されている、市長、副市長、教育長、議員、一般職職員は一律、この74万5000円に準じる。こういうことも可能ではないか?

総務部長:人事院勧告を公務員が従わねばならない義務はないが、この勧告は公務員の憲法で保障されている労働基本権が制限されている代償措置としてあるもの。勧告は制度の趣旨を鑑みて尊重されるべき。地方公務員法14条で職員給与。勤務時間等は社会一般の情勢に適用するよう随時適正な措置を講じなければならない。したがって、人事勧告を尊重する。
 また、民間の平均妥結金額75万円より、桐生市の6月の平均手当ては74万円で1万円下回っている。妥当な金額で、率だけが問題ではない。

第2回臨時会 共産党の質疑

 今回の件で反対をしたのは、共産党(市長・副市長の期末手当削減だけには賛成)の3人と私(全部×)だけだったが、共産党の反対の理由は私の考えと全く異なるところが興味深いので(私は、職員ボーナスを「もっと減らせ」。共産党は「減らすな。民間を上げろ」)、一部を記述しておきます。

津布久議員:人事院勧告の制度は、憲法28条で保障されない公務員の権利を守るためにあるもの。これは労働運動の発展を恐れたアメリカ占領軍と日本の支配層の弾圧による。これは、公務員が自らの利益確保のために作ったのではなく、政治的な産物。
 これを踏まえて、公民間格差の原因は何か。減額することで日本経済や桐生の地域社会になにか良いことがあるのか。

総務部長:市民の生活に直接大きな影響を与えかねない(公務員も下げているのだから、一般労賃も下げるということらしい)ので、人事院勧告は賃金を適切に確保するため重要な制度と認識している。
 公民間格差は、世界的な金融危機の影響と考える。
 また、人事院勧告は民間準拠方式でその時々の社会雇用情勢を反映しているので、現下の厳しい状況の中で配慮したものと考えている。

津布久議員:公民格差は世界不況だけじゃない。人間使い捨ての状況が原因。一般の公務員が特別に高給待遇されているわけではなく、不当解雇されないように法律で守られている。それよりも民間労働者の賃金があまりに低く押さえ込まれている。これが原因。よって、民間を引き上げることによって、格差を是正すべき。

市長:昭和60年の派遣法は改正を重ねているが、世界的金融危機の中で、不安的な制度であることが露呈してしまったと思っています。そして格差を広げていると思います。人事院勧告の今回の異例に繋がっていると考えております。市としても今回の措置を受け入れたのでご理解のほどよろしくお願いします。

津布久議員:企業優勢の社会制度に問題がある。ルールなき資本主義社会を変えるしかない。

総務部長:労働者にとっては厳しい冬の時代。これらを相対的に改善して、公務員一律の方向性の中で、雇用に見合った賃金を得ていくと言う。このことが豊かな地域社会を作っていく目標と考える。企業の活性化を促す中で、そういった改善を進めたい。

第2回臨時会 討論と議決

 以上、質疑が終了すると、すぐに討論に入りました。(え?質疑のあとは会派ごとに打ち合わせしたりするんじゃ?)と一瞬ひるむ・・・が

議長:46号議案について討論はございませんか?

庭山:(慌てて)はい!

議長:発言を許します。

庭山:今回出された議案について、一括で反対討論をします。
 歴史的経緯がどうであれ、今の時代に国からの要請があったからといって、人事院勧告に従う義務はない。ルールとして人事院勧告に従えというのもない。国家公務員に「適正な国家公務員給与原案」を決めさせること自体問題。そして地方自治体としてこれに従う理由もない。桐生には桐生の事情があり、桐生市財政の身の丈に合った人件費を考えればいい。部長答弁にもあったように、率の問題ではなく、姿勢の問題。市民の生活や社会状況が悪くなる中で、私たちの雇用主である市民の理解が得られるとは思えない。よって、提出された議案に一括して反対します。

 この他、共産党が反対討論、愛・桐生が賛成討論をして終わりました。

 結果は、勿論(?)全部可決です。

 民主主義は、多数決で決まりますからね・・・。

2009年5月25日 (月)

新しい体育館って・・・

 昨日も、今日も、ミニバスケットボールしていている息子につきあって、体育館への車当番をしました。久しぶりに、息子のガンバル姿を見ることができて、良かったです。が、そんなのにつきあわされた娘は、飽きてしまって大変でした。

 昨日利用させていただいた隣のみどり市の体育館は、おおっきな新しい体育館で、冷房がきく。今日利用させていただいた東毛地区(群馬県は鶴が飛んでるカタチをしていますが、その頭の方の地区)の小学校の体育館でしたが、これも新しいもので、トイレはウォシュレット付き。手を洗う水は温水が自動で出る。新しく体育館を建てると、こうなるのかな?それにしても、このような立派すぎる体育館建設のお金はどこから調達したのか、気になりました。

 あ、でも、みどり市の体育館。受付の女性がものすごく無愛想でした。父兄の間でも評判悪かったですよ。たぶん、みどり市の職員さんでしょうけど、サービス業としての認識が低いのでは?

 明日は、臨時議会。揚げ足取られないように、言葉には気をつけなきゃね。

2009年5月23日 (土)

PTAの歓送迎会で

 昨晩はPTAの歓送迎会がありました。久しぶりにいろいろなママさんたちとお話できたので、すっかり盛り上がりました。初めてお話したママさんは、私のどこを見ていたのか、
「庭山さんって、もっと細かい人かと思ってたけど、結構ザックリ・サバサバしているのね~」なあんて笑ってくれたり、
「庭山さん、いじめに負けちゃ駄目よ~!」と気合を入れてくれたり・・・。ありがたや、ありがたや。

 また、
ママA:そういえば九州のほうで、職員さんのお給料を公開したところがあるでしょ。あのくらいしたって、いいのよね。
庭山:そうだよね。それは鹿児島の阿久根市のことでしょ。職員給与の公開は当たり前のことなんだよね。だって、私たちが払っている税金の使い方なんだから。でも、市役所なんかじゃ公開してるって言うけれど、見たってなんだか分からないように公開してるんだよね。こういうのって具体的に分かりやすく公開しなかったら意味ないんだよね。見たって理解できないものを見せられたって、意味ないじゃない。
ママA:桐生市も阿久根市みたいに公開するの?
庭山:今のところ、あまりそういう気はないみたいだけど・・・。
ママB:なんで教えてくれないのかな。
ママA:分かりやすく公表したら、大変なことになるって、自分たちで分かってるんじゃないの?
庭山:ははは~。鋭いね~。
ママC:庭山さん、なんとか公開するようにしてよ。
庭山:そうですね。がんばっちゃおうかな~。でもねー。多勢に無勢だからね~。困ってるんだよね。
ママC:ちょっとぉ!負けちゃ駄目よー。
庭山:もちろん、負けるつもりはないけどさ~。ただ、一人じゃできないからね。できれば皆さん、助けてよ。
ママB:どうすればいいの?
庭山:例えば、議員とか職員とかで知り合いの人とか、友達とか、親戚とかいるんじゃない?市長さんなんかに聞けたら最高だけど、そういう人に聞いてみてよ。「なんで職員給与を分かりやすく公開しなんですかぁ?税金の使われ方じゃない。税金の使い方は税金を払っている私たちに知る権利があるはずだけどぉ。」とかって。
ママたち:わかったわ。今度聞いてみる。
庭山:よろしくね~。

あー。楽しかった。

2009年5月22日 (金)

施設管理協会という天下り先の評議委員(1)

 先日報告したとおり、常任委員会は、建設委員会所属になりました。これに伴って、『桐生市施設管理協会』の評議委員になりました。、『桐生市施設管理協会』は、公募をしないで提案・承認された「指定管理者」のひとつであり、かつ「天下り先」となっているひとつでもあります。

 そして先ほど、その評議員会に出席してきました。

 9時に開会し、評議委員ひとりひとりが「委嘱状」というものを管理者である市長さんよりいただきました。・・・唐突ですが、「委嘱状」って、必要なもんなんでしょうか?いらないような気がしますけど。

 とにかく、委嘱状をありがたくいただき、管理者の挨拶を拝聴し、評議委員の自己紹介、事務局職員の自己紹介。その後、議題にはいりました。

 話題になったのは、ふたつ。
 ひとつは、「前の評議員の任期が終わってないはずなのに、事務局で前の評議委員を辞任させたのか。それは施設管理協会の規則に反している。反対だ」ということ。
議員の委員会所属が変更になったので、それに付随する委員会の委員も変更になった。よって今回の評議会でご意見拝聴と言う運びになったわけです。しかし、何の支障もないということでお一人だけ反対しましたが、多数決により新しい評議委員が承認されました。

 規則に反するなら、前の議員に任期満了まで勤めてもらえば良いし、どうしても変えたいなら規則を変えれば良いのに・・・と思いつつ、この点がそんなに重要とは思えず賛成してきました。・・・規則変えるべきだったかな・・・

 もうひとつは、「施設管理協会が管理する桐生が岡遊園地、南公園、吾妻・水道山公園、遊園地食堂、売店、特別販売のGW(ゴールデンウィーク)中の利用状況」について。
 桐生市には入場料無料の遊園地があります(隣にやはり入場料無料の動物園もあります)。市が管理している駐車場に車を止めれば駐車料金もタダです。(いよっ!太っ腹!)乗り物は基本的にチケット制で大人200円、こども100円で乗れます。また50円で乗れる小さなお子様用の乗り物も結構充実しています。・・・新しい施設でないですし、桐生市は財政状況が非常に逼迫していますから、ところどころ、錆はありますけど(かえって風情があるとか、歴史を感じるとか・・・?)、安全性には問題がないそうです。私も子どもとお散歩がてらよく利用させていただいています。

施設管理協会という天下り先の評議委員(2)

 GW中は特に込み合います。(なにせ、入場料も駐車場も無料ですから。)4月29日から5月6日までの入場者数は9万人近く。・・・というのは、延べ人数(料金を徴収しないので入場者数がわからない。よって園内の乗り物に乗った人の数を『延べ人数』という)。が、これは入場者数ではない。よって以前に調査したという「実入園者数」とその日の「延べ人数」で比率を出し、これをかけると、約3万3千人の入場者数と予測できます。

 GW8日間で3万3千人の入場者、乗り物による売り上げ金額は約780万円。食堂や売店、特別販売で約130万円の売り上げです。もっとも利用者が多い時期のこの状態は、経営するに値するのかどうか・・・。これにどのような人員配置といくらの人件費がかかったかを加えて考えたいと思いましたので、今資料請求してみました。データが出ましたら、報告します。

 また、南公園や吾妻公園、水道山公園にいたっては、来園者数を提示しているけれど、ヤマカンに近い。どういうデータの取り方をしているかというと、10時と3時に見晴らしの良いところから点在する人数を数え、駐車場の台数を見て、たぶんこれに時間数をかけるのでしょう。この数字に、何か意味があるのでしょうか?

 そして、この施設管理協会は『指定管理者』です。そして、『天下り先』になっています。しかも、同じ指定管理者の中でも天下り先として、お給料が高いんです。もう少しデータを整理しましたら、公表します。

 ブログのおかげか、最近わりとすんなりデータをいただけることが多くなりました。ありがとうございます。でも、情報公開といいながらも、公開できる情報がないこともありますし、データとしての信憑性とか価値があるのかないのか分からないものもあります。そろそろ、手作業で「正の字」で数えるとおっしゃっていた『100万円単位での職員給与のパーセンテージ』はできても良い頃ではないでしょうか?

市民メール:慣習慣例を変えよう

市民の方からメールをいただきました。


北川先生の「大変」意味に深く感慨を受けました。以前、日産を立ち直らせる為に、社長に就任したカルロスゴーンさんの言葉を思い出します。「日本人は、勤勉で努力家で大変優秀である。しかし、変化を好まない。」こんな話しでした。(正確なコメントではありません。記憶がちょっと曖昧ですが、意味は会っていると思います。)本当にその通りだと思います。この言葉を聞いてから、思い切る事にしました。変わるということは、自分の身を切らなければならないこともあります。信念を変えなければならないこともあるでしょう。目標を定めていれば、見える事です。多くの人が、目先の利益に飛びつきたがります。しかし、それでは未来がなくなります。慣習慣例を変えなければ、私達の未来にあるのは、破綻でしょうか。
--------------(以上、メール)------------------------

 そのとおりです!未来のためにならない、子どもたちのためにならない、破綻につながる「悪しき慣習慣例」は変えなくてはいけません。私も断固闘っていきます。しかし、議員一人でどうにかできることではありません。どうしても、市民の皆様の後押しが必要です。どうぞ、お力をかしてください。

2009年5月21日 (木)

人事院勧告に準じて、ボーナス減額ですって

 昨日、議会運営委員会があり、25日に臨時議会が開かれることになりました。これは、国の人事院勧告で、夏のボーナスを減額するので、これに準じて桐生市でも減額すると言うことです。

 はははははは。出てきましたね。『人事院勧告』。

 いろいろお伺いしたいことがありますので、職員さん。よろしくお願いします。

 人事院勧告については、長崎市議の松坂まさおさんが報告してくれています。

------------(以下、『新・土佐日記』一部を抜粋)-----------------

 人事院は谷総裁はじめ三人で、国家公務員の給与が適正になるようあれこれ注文をつけるわけで、かの悪名高き「人事院勧告」がそれだ。700人の官僚(国家公務員)が調査研究して資料をそろえ、国会で承認された3人が合議して勧告を出す。責任は国会議員である。国会議員が国家公務員の適正給与を決めるために「独立行政団体」である外部組織人事院の意見を聞くというわけである。 国会議員が、各自有権者の声を集めて、決めりゃ済む事だ。国家公務員700人に「適正な国家公務員給与原案」を決めさせるなんて、ばかばかしいにも程がある。

 市町村では長が議会提案をするわけだが、下げれば職員に恨まれる、上げれば市民ににらまれる。議員も同様。そこで苦肉の策は「人事院勧告に沿って」「合わせて県の人事委員会も勧告しておりますから」と他人のせいにして、うやむやにしてしまう。
 諮問を受けた公務員集団(人事院・人事委員会事務局)はやりたい放題だ。ありとあらゆる自分たちに都合のいいデータをかき集めて、公務員の待遇を向上させてきた。

 人事院勧告(ジンカンと言っている)。人勧は(表現は悪いが)泥棒の言い訳でしかないのに、「この度は100人以上の企業だけでなく、50人以上の企業のデータも加味しました。」などいわれると、「俺たち5~10人の中小企業をどうしてくれる!」など、もう向こうの土俵に乗せられている。
 首長・議会の責任放棄が、ここまで腐った社会をつくってしまったわけだ。自分たちが市民に選ばれたのだと言う大原則を忘れなければ、何も問題はなかったはずなのだ。人事院・人事委員会は不要な組織である。

-----------(以上、一部抜粋)----------------------

 そのとおりですよね。地方の自治体はそれぞれ身の丈に合ったものにしていきましょうよ。ね~。

北川先生のお話(1)

 早稲田大学の北川正恭先生の話を聞く機会に恵まれました。

 北川先生は公演の前に桐生の町中を少し散策されたようですが、その感想は
「大変だな」と言うことです。
「大変というのは、大きく変わることだから、エールをこめて話をします」とフォローしましたが、そういう状況なんですよね。桐生は。

 北川先生が知事になるまでは、中央集権で国の予算をルールを超えて取ってくるのが立派な政治家。知事には、国の事務次官の指示に従って県職員が完成した『案』をもってくるものだったとのこと。そしてそれを知事が否定することはなかったようです(今もそういうところがあるんじゃないかしらん?)

 「県民が選挙で選んだ知事の言うことを聞くのが民主政治という。事務次官の言うことを聞いてどうするんだ」と、行革プランを投げ捨てたところから知事のお仕事が始まったとのこと。そして、3人の優秀な職員と徹底的に納得(説得ではなく)するまで対話をしたそうです。

 当初は反北川が多かったようですが、この3人の職員が納得したことによって、
「1+3=4ではなく、1+3=αになったんですよ。まさに、3つの蝶々が飛び立つのを見て、6つ、6つを見て12が、12が24になり・・・と増えていくようでした。つまり、気づきから共感、そして爆発的な広がっていく。これを蝶々の原理(butterfly effect)と言います。」

 蝶々がそういう習性を持っているかどうかはわからないけれど(フラミンゴのそのような映像は見たことがありますが)、美しい光景を想像しました。

北川先生のお話(2)

 1972年より3期連続して三重県議をし、1983年より4期連続して衆議院議員をし、その後三重県知事になった方です。正直な人だなと思ったのは、
「私はいわゆる昔ながらの議員としてどっぷり浸かっていましたから、はじめの知事選挙の時は、いろいろ根回しをして無投票でやろうとしていました。しかし、岡田克也さんと同じ選挙区で、彼が「民主主義なんだから選挙をしなくてはいけない」と叫びだし、選挙をすることになったんです。かろうじて勝ちましたけど、この時マニフェストを掲げて県民の皆さんに「約束」をして選挙しましたから、断固この約束を断行するということでやりました」という部分。

 そして、
「民主国家の在り方を変えるのは、『選挙』です。今までの「お願いする選挙」によっていわゆる「政治家」を作ってきたのは、みなさんの責任なんですよ。その責任が問われていることに気づいてください。子どもや孫の世代に悪い社会を作っているんですよ。しがらみを断ち切らなくてはいけない。どこかで断ち切らなくてはいけないんですよ」とに言いました。

 これは本当に大変なこと。でも、子どもたちの事を思えば、絶対にやらなくてはいけないこと。どれだけの市民が、どれだけ強固な覚悟・決意を持ち続けられるか・・・。

「桐生の復活・復興のために、自分たちの創意工夫、決意の強さで明日の桐生は決まります」と北川先生はおっしゃいました。

 桐生にはいろいろな分野で活躍する方がたくさんいますので、「自分たちの創意工夫」はいくらでも可能性があると思います。が、「決意の強さ」はどうかしら? 

 「決意の強さ」を市民が持つために、現在の桐生市の状況をわかりやすく、徹底的に情報を公開する必要があると思いました。たぶん、それが、新人議員で会派に属さない私にできることではないかと。

 がんばるぞぉ!ふん!ふん!

2009年5月19日 (火)

今日は、はじめての建設委員会がありました

 今日は改編後はじめての建設委員会がありました。はじめての委員会の前には、決まって、関係する部職員さんの自己紹介というものがあります。

 これは、コの字形に議員が席に着いているところに、ひとりづつ「●●課の○○(役職)の◇◇(名前)です!よろしくお願いします!」と挨拶をします。関係する部の職員全員(?)たぶん100人以上が列をなして廊下にあふれます。

 自分の父親くらいの職員さんに、こちらは椅子に座った状態で「よろしくお願いします」といわれるのは、なんとも気まずい。特に、ちょっと顔見知りの職員さんは気まずくて、目を合わせるのもイヤ・・・。

 なぜ、こんなことするのかな・・・。他の議会も、こういうこと、してるのかな。

 あと、席順にこだわるのも議員さんの特性かも。今回も、どっちが上座か下座かみたいな話が出ました。どこの席だろうと私は全くどうでも良いのでかまいませんけど。
 
 先日の議会運営委員会の中でも、議場での席順会派で縦長に席を取りたいとか、横長にとりたいとか、新人と年長議員のバランスとか・・・。なんだか、小泉今日子の「学園天国」とか、小学生時代の席決めを彷彿させます。

 他の議会も、こんなかんじですか?

2009年5月18日 (月)

市民メール:議長の議会改革意欲に期待

早速、桐生市相生町主婦の方からメールが届きました。

-----(以下メール)-------------------------

 桐生市議会も議長も変わり、心機一転新たな展開となりそうですね。以前は、議員が要望書を提出しても受け取っても受け付けてないという事実が有りましたね。新しい議長さんは、きっとそれを踏まえて今回のお声がけだと思います。議長の議会改革の意欲を知り、今後の桐生市議会に大きく期待します。今回の要望書がどのようになるか、市民としてもこれからの展開を注意深く見守りたいと思います。まだまだ、解決されていない、幼稚園園長問題のように、既成事実が出来る前に、議会が機能していくよう、議長の度量に注目していきたいと思います。

-----(以上メール。一部抜粋)----------------

 議員になって2年。はじめての役職替えでした。役職メンバーが変われば、議会は変わるのか。大いに期待したいと思います。

私の『議会改革への提案』

 先週、議会運営委員長と副委員長も変更されました。新しい議会運営委員長は小滝芳江さん、副委員長は寺口正宣さん。先週末議会終了後に、ご丁寧にも無会派控室に挨拶に来てくださり、「無会派だけど、議会改革について提案があれば、提出してくださいね」とお声掛けいただきました。ウレシイ!感謝申し上げます。

・・・と、言うことで今朝、以下のような提案書を提出してきました。

18 MAY 2009
桐生市議会議長
幾井 俊雄さま
議会改革への提案

桐生市議会議員
庭山 由紀

 この度は、無会派にも議会改革への提案をするにあたり、議会運営委員長ならびに副委員長よりお声掛けをいただきました。ありがとうございます。感謝申し上げます。以下、五点を提案します。

1. 議員による議会報告会の開催

2. 全議員参加による予算決算審議の開催

3. 常任委員会の年間活動計画書の作成

4. 議員の費用弁償の廃止

5. 公費負担での役職名刺作成の廃止

以上、提案させていただきます。ご検討くださいますよう、よろしくお願いします。

2009年5月17日 (日)

選挙中なのは分かるけど・・・ひどい幹部ですね

5月17日の「住民至上主義」に以下のような文章が掲載されていました。 

--以下メール内容---
----------------
お名前:自治労幹部

コメント:あの自治労の事務局は必ず役所の中にあります!近隣の役所いや全国の役所に確認してください!選挙で落ちればただの人 竹原落ちればただのくず あっ!今でもくずかっ!
----------------

あまりの低俗な文章に、言うことないです。こういう大人がいること自体が、恥ずかしい。他の自治労職員も、困惑するんじゃないかしら?

2009年5月16日 (土)

右目に「ものもらい」ができました。

 右目に「ものもらい」ができました。なんだか、久しぶり。

 2年前の5月に議員になって、臨時議会と6月議会があった頃から、7月にかけて、右目だけに「ものもらい」ができました。1週間に1回、もしくは2回「ものもらい」ができ続けて目医者さんに通いました。最後は「しこり」のようなモノができて、これを取ったら落ち着きました。

 議員になったばかりの1年間は、腕が上がらなくなったり、頭痛がしたり、胃が痙攣したり、無意識のうちに歯ぎしりしたようで歯が欠けたこともありましたし、年間800万近い報酬をいただいているのに首が回らなくなったり、声が出なくなったりもしました。声が出なくなった時、お医者さんに言われた言葉。
 「議会であんまりつっこむから、誰かが喋らせないように、呪いのわら人形でもやってるんじゃないの?」医者らしからぬ言葉に、声が出ないまま大爆笑。

 思い起こせば、1年目は体調の異変が続いたけれど、2年目は劇的なことがいろいろあっても体調の異変はなかったな。・・・ゲゲッ!もしかして、あの議会に慣れてきたせい?!あー!なんか、そっちのが、いやだわぁ~!

2009年5月15日 (金)

議会の実態 議長選挙

5月15日(金)

 午後3時頃、議案の審議が終わった。すると、突然休憩に入る。議長と副議長が退席。少しすると副議長が議長席に座る。そして議長から議長辞職願を受け取ったと言う。議事課長がそれを読み上げる。これに対して、異議がないか確認。すぐに休憩に入り、議運を開く。

3:10 議運開会
新しい議運委員長・小滝芳江さんの元、議長選挙の日程追加、方法は「投票」、立会人は福田議員と星野議員に決定。
3:11 おわり

え~っ?!!突然の議長の辞任!このまま、投票に入るのぉ~?!誰に一票投じたら良いわけぇ~?・・・と、ちょっとブリッコ。・・・なあんてね。実は数日前から、議長が辞任する噂は聞いていました。が、ガセネタの多い議会の中で半信半疑でしたけど。

4:29 本会議場で議運の委員長報告。
4:31 本会議再開
議場を閉鎖して投票が行われた。立会人の元、開票が行われた。
結果・・・有効票30 無効票1
     幾井俊夫 18   関根幸夫 9   中田米蔵 3

4:43 議長就任挨拶
幾井議長:議会を円滑に運営します。公平平等にやります。(ホントでしょうね?!)

4:48 議運開会
副議長選挙の日程追加、方法は「投票」、立会人は議員と議員に決定。
星野議員:委員外発言!(と叫んで挙手)
発言が許可されて
星野議員:立候補してもらって、所信表明をして欲しい。
近藤議員:2年前は議長は所信表明したけど、副議長はしなかった。粛々と進めて欲しい。
荒木議員:同様です。
他の委員全員、同様と言うことになり、投票になる。
5:11 おわり

5:30 全員協議会が開かれ、議運の委員長報告。質疑なくおわる。

5:31 本会議が再開され、副議長選が行われる。
結果・・・有効票 31
     岡部信一郎 17   石井秀子 11   津布久博人 3

5:40 副議長就任挨拶
岡部信一郎副議長:民主主義の理念に基づき、議長を補佐して一生懸命勤めます。(よろしくお願いしますよ~)

そして、前議長の佐藤光好議員が挨拶。その後、議長と副議長が同じ建設委員会に所属していると言うことで、委員の差し替えが行われた。

6:03 平成21年 第1回桐生市臨時会閉会。

・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・

議会の実態 委員会割振についての委員長質問(1)

5月14日(木)

本会議場で、議会運営委員会(議運)の委員会報告の後・・・

佐藤光好議長:なにかご質問はございませんか。

声の大きな方々:なーし!

・・・と叫ぶ中、

庭山:議長!5番!(と挙手して叫ぶ。慣れるまで結構はずかしい)

佐藤光好議長:では、5番。庭山由紀議員。

庭山:まず、発言の確認をします。
 5月8日の議運の中で、議運の委員長である岡部純朗さんに、「明日は都合で休む。無会派である以上、このことを良く理解している」と私が言ったという発言が有ったかなかったか。
また「会派がある以上、委員会割振の交渉権は会派のところへいく」という発言が有ったかなかったか。
 今日の議運の中で「委員の総意」という発言があったが、どういう議論があったのか。報告を求めます。

岡部純朗委員長:「都合で旅行に行く」と聞いた。
 また、「会派がある以上、委員会割振の交渉権は会派のところへいく」という発言もあった。
「委員の総意」については、先の報告の通り(「委員の総意で決定しました」というだけでした)。ご了解下さい。

庭山:「無会派である以上、このことを良く理解している」という発言はしていない。7日の議運の中でも産業経済委員を希望した。これは議事録にも出てくると思う。しかし、場外のことは水掛け論になるので答弁はいりません。
 次ぎに、委員会割振における少数の取扱は、桐生市議会では条例、規約、慣例ではどのようになっているか。
 次ぎに、今回最大会派が委員会構成について『8日』に「無会派の要望を尊重するお願い」をしていると思うが、どのような議論・経緯があったのか報告を求めます。

岡部純朗委員長:平成19年以前は会議に諮って指名していた。その後は会議に諮っての採決はなくなり、指名となった。
「無会派の要望を尊重するお願い」については、『7日』に参考意見として無会派に聞いた。以上です。

議会の実態 委員会割振についての委員長質問(2)

庭山:「大きな会派が総数に配慮するのが桐生市議会の慣例・伝統である」という発言は色々な方がしていますが、ひとりは最大の少数ではないのか。2年前の委員会割振の時も、最大会派が少数を配慮すべきと繰り返されながらも、結局は配慮して頂けなかった。今回も同じ事がおきた。
 2月26日の議運の申し合わせで内規が変更され、二人以上でないと会派でないとなりました。二人以上にならないと、最大の少数であるひとりの議員の意見は聞いてもらえないのか。これが今の桐生市議会の方針なのか。確認させていただきます。

岡部純朗委員長:前々からそのような委員さんの流れできている。私個人ではない。
 2月26日に決まった無会派の扱いも、そのように決定させていただいた。
 8日には、会議が10時間かかり、最大会派がそのようなことを言った。ただし、そういうことの結果が、この結果だ。

・・・・・・・・(以上、要約)・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 この、答えにならない答弁を繰り返す前・議運委員長の岡部純朗さん(昨日改選で一議員になりました)。これは、作戦なのか?高度な能力なのか?図りかねます。

 夕方、「庭山さんは、つめが甘いよ」と先輩議員に言われましたが、何を言っているかわからない答弁に対して、どう質問したら良いんでしょうか?

今回の件で最大の収穫は、今の桐生市議会は、「二人上の会派を組まないと、ひとりの議員としての意見は聞かない」と前・議運の委員長が本会議場で言及したことです。

 「公平公正」とか「議会制民主主義」とか議会の中でたまに聞きますが、どういう意味で口にしているのか、聞いてみたいです。

 桐生市議会は議員の一般質問しかケーブルテレビで流れませんが、それよりも、議会が開会された第1日目の「議案に対する質疑」とか、議会後半の初日にある「討論」、「採決」の方が面白い発言があるんですよ。また、議会運営委員会も傍聴もできますので、是非見に来てください。

 と言いましても、平日の真っ昼間に来られる人って、そうそういないので、出来るだけブログで報告します

議会の実態 建設委員会の委員長決め(1)

5月14日(木)

例えば、こんなカンジで委員長は決まります。

年長議員と言うことで、臨時に坂田議員が議長席に座ります。

坂田委員:どのように決めたらいいでしょうか?
岡部信一郎委員:指名推薦が良いと思います。
坂田委員:指名推薦でよろしいか?
声の大きい人たち:良いです
坂田委員:では誰がよいでしょう?
岡部信一郎委員:細谷昌弘さんを推薦します。
庭山:岡部信一郎さんが適任と思います。
岡部純郎委員:指名推薦と決まったのに、混乱する。
幾井委員:最初に指名と決まった。2名で調整してもらえば良いと思うが。どう協議するのか。
坂田委員:どうしたら良いでしょう?
周東照二委員:二人で協議したらいい。
岡部純朗委員:二人で協議したらいい。
庭山:ここで協議して欲しい。
坂田委員:大方が二人で協議と言っているので、二人で話してきてください。暫時休憩します。

二人一度部屋から出るが、2秒で戻る。(ハヤッ!)

坂田委員:報告を求めます。
岡部信一郎委員:協議した結果、私は辞退し、細谷さんを推薦したい。
坂田委員:それでよろしいでしょうか。再開します。細谷委員が委員長と決まりました。ご異議ございませんか?
声の大きい人たち:なし。

そして委員長に就任した挨拶をする。そして同じように副委員長を決めます。

 副委員長を決めるときも、私以外は田島委員を推薦しました。そして、この場での協議を提案しましたが、大方は「二人の協議」ということで二人で8秒協議。(ハヤ・ハヤッ!)

 つまり、委員長決めも副委員長決めも、私以外は全会一致。みなさん、水面下で決まっていたってことでしょうか?だって、ねぇ。数秒の二人きりの協議で何が協議できるのでしょうか?
 
 また、副委員長をどうするか協議した際、幾井委員は
「アレがどーのこーのと意見が出た場合、指名推薦になったのだから、せっかくここまでもってきたので、きれいにいって頂ければと思います」と発言。

 この言葉の意味、皆さん、わかりますか?「せっかくここまで」って、どこまで遠くに来たんでしょうか?「きれいにいって頂ければ」って、なにをきれいにするのでしょうか?私以外の皆さんで決まっていることに異論を言うなと言うことでしょうか?

議会の実態 建設委員会の委員長決め(2)

 議員は役職取り(議長、副議長、監査委員、各種委員会の委員長・副委員長)に熱心です。「冥土のみやげに欲しい」と言った議員もいるんですって。もうこうなると「どうぞどうぞ。もっていってください」ってカンジです。でもなぜそんなに役職取りにこだわるのかな?役職に就くと、名刺がタダでもらえます。これが欲しいのかな?・・・ある先輩議員によると、役職に就いているかいないかで、市民の評価が100%違うからですって。

 私は一市民の時、そんなこと全く話したことも聞いたこともありませんでした。議員になった今も、全く興味有りませんけど。

 市民の皆さんは、議員の役職取りに興味あるんですか?

2009年5月14日 (木)

阿久根評判(1)

帰る日の朝、暗いうちに目が覚めました。そして阿久根の4日間をぼーっと振り返った。振り返りながら、桐生に帰ることを思うと、気持ちが深く落ち込みました。

 私は桐生が好きなハズ。桐生には家族がいるし、友人もいるし、仲間もいる。なのにとても桐生に帰るのが気が重かった。

 桐生に帰れば、またあの議会に行くのかと思うと・・・。

 私が出会った阿久根の人々は、愉快で優しく、仲良くなると家族扱いをしてくれました。どこに泊まっているのか心配してくれ、ホテルに泊まるくらいならウチに泊まれと勧めてくれました。
 そして、役所や議会の内部の現実を知り、なんとかしなくてはいけないと考えています。阿久根が抱える現在の問題は、結局自分自身の心のあり方、生き方の問題であると「めざめている」市民でした。それは竹原陣営内だけにとどまりませんでした。そして市民の為の自治を目指して、本気で怒って、本気で闘っている議員もいます。だから、とても、居心地が良かったです。

 今回、阿久根で出会った人の中で、特に印象深かったのは、石澤議員さんと市民Aさん。このお二方は、陳情(竹原さんの問責決議への疑問と政務調査費の不正使用について)を出したが故に、議会で「やっつけてやる」といやがらせをされた方々のうちのおふたり。「涙が出るほど悔しかった」という。こういう人の覚悟は非常に強く、またこういう方の口から出る言葉は、腹の底から言葉がわき出てくるせいか、迫力も、説得力もありました。

 こういう悔しい思をした人こそ、本気で改革を推進できるのではないかと思いました。

阿久根評判 (2)

 竹原さんには、覚醒した市民の力によって、圧勝してほしい。そうすれば、今の阿久根の議会をも変えることができるかもしれない。そうすれば、市民のための自治が市民によって実現できると思います。

 対抗馬のT氏は毎朝橋の上で旗を持って立っています。彼についての悪い噂は聞きませんでした。竹原陣営の中でも彼のことを悪く言う話は聞いたことがありません。今回の選挙は、表面上は竹原VST氏ではあるけれど、実際は市民VS職員に見えました。あるいは住民自治VS従属社会。

 竹原さんの後援会長さんから、「阿久根評判」という言葉を教えてもらいました。阿久根は昔から中国との交易があり、阿久根では外からの情報を受け入れてきた。そして阿久根から情報を伝えていったといいます。この阿久根から流れる情報を「阿久根評判」というそうです。

 時を隔てて、今、阿久根がどう変貌を遂げるのか、市民はどのような過程を経て覚醒し、覚醒した市民によって住民自治はどのように作られていくのか。阿久根で起きる全ての出来事から目が離せません。現代の「阿久根評判」は私たちの生活、生き方を大いに刺激してくれています。

 感謝。感謝です。私も桐生で、頑張ります。阿久根のみなさん、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。

 もうひとつ、嬉しかったことを書いちゃおうかな・・・。帰宅すると、5年生の息子が「昨日は母の日だったから」と言って、おやつ(?)に卵焼きを焼いてくれました。ありがとう。槙太郎。おいしかったよ。

2009年5月13日 (水)

阿久根レポート 再会

 このところのブログなどを見て、一体どうなっているのかと、いてもたってもいられなくなり、「突撃!となりの晩ごはん」のように阿久根に行ってしまいました。行ってみて、こんな心配は全くの杞憂であったことがはっきり分かって良かったです。

 5月8日の夕方に阿久根に到着。阿久根駅のロータリーで待ち合わせました。久しぶりに拝見した竹原さんのお顔は、いわゆる「選挙焼け」していました。連日「語る会」を午後3時からと夜7時からやっているのですが、そのためのビラをバイクに乗って自ら配っているからです。

「いずみちゃーん(今回は娘同伴)。良く来たね~」とブラウニーなお顔の中でニカッと白い歯を見せてくれたのに、照れるいずみ。
「じゃ、事務所に行ってみる?」と選挙事務所に向かいました。

 選挙事務所はスーパー(?)だった広い駐車場にプレハブがふたつ。大きな看板もありません。 
 事務所には10人くらいの支援者が集っていました。
「桐生から来た庭山さんです」と竹原さんが紹介してくださると、まぁまぁ座んなさいと勧められ、

支援者A:そう。桐生から。遠路はるばるご苦労様だね。桐生と言えば野球が強いよね。
庭山:ありがとうございます。
支援者B:清水市長さんのところだろ?
庭山:いえ。清水さんは隣の太田市の市長さんです。うちのほうは亀山さんと言う方です。
支援者C:外国人が多いんじゃなかったっけ?お祭りでサンバとかやるんだよね。
庭山:それはたぶん、私のふるさと大泉町のことだと思います。
竹原:7時から「語る会」があるけど、どうする?
庭山:勿論、お邪魔したいです。

 ということで、7時から公民館(桐生で言うところの集会所)で傍聴することになりました。

阿久根レポート 「語る会」その1

 この日の集会所には特に多くの市民が詰めかけていたようで、会場の中はぎゅうぎゅうで、立ち見の方もいました。もしかしたら、百人を越えていたかもしれません。

 7時をすぎると、まず牟田議員さん(過日の市議選挙ではじめて当選された方。竹原さんの同級生)が前列に並ぶ弁士を紹介。向かって右手から石澤議員さん(牟田議員さんと同じ1期生)、山田議員さん、竹原さんを紹介。そして、山田議員さんがこれまでの経過について話をはじめます。(以下、要約)

 2008年8月に市長選挙があって、ひとりの議員の応援もなかった竹原さんが、市民の皆さんの応援によって当選しました。その後、9月議会、12月議会と混乱が続きました。市長給与の削減も議会で否決され、今まで否決されたことなどなかった副市長、教育長についても難癖を付けて否決。議員定数も1回きりの審議で否決。そして2月7日に市長不信任案が出され可決され、議会を解散しました。

 選挙の結果は定数16の内上位5名が竹原さんの改革を指示する議員であるにもかかわらず、議会運営委員会にはこの5人のなかからひとりも入っていません。

 選挙後に市民との対話集会がありましたが、多くの市民は不信任案に反対だったにもかかわらず、4名の議員が市長不信任案を再提出しました。この4人については1年後にリコールする動きが市民の間から出てきています。

 市長になった半年間に、市役所職員の対応が良くなりませんでしたか?よくなったでしょう。定額給付金の対応も早かった。浄化槽の管理費も安くなりました。また職員給与の明細も公開しました。市民の税金の使途ですから公開は当然のことですが。職員給与については、高いか安いかは市民の判断によるものです。

 今回、市長失職しましたが、市長がやる気が有れば、変わることが出来ます。市民のために金を使うか、職員のものになり続けるか。今、その選択が迫られています。

阿久根レポート 「語る会」その2

続いて竹原さんが立って話をします。

 6年前に市民を裏切る自治体の現状を知って、追いつめられてチラシを配りはじめました。それでも我慢ならず、議員の選挙があったので立候補しました。議会に入ったら入ったで、どうにもならない現実を知りました。規則として議案は議会を通さなくてはならないから、年に4回ほど議会が開かれているだけです。審議とは名ばかりで、議論はありません。市長や部長の説明も形だけ。職員に助けてもらわなければ、市長も議員も仕事が何も出来ないと言う考えに基づいて、お互い手を握り有って仲良くしようと言う現状があります。

 選挙の時は市民の皆さんが権力者だけれど、選挙が終われば普段の権力者は職員。選挙の時だけしか、市民の皆さんが関心を持たないのが問題だと思います。そして皆さんに本当のことを知らせないシステムが維持されてきました。隠し騙されている社会に皆さんは生きていることを知って欲しいと思います。

選挙の時に、何かしてくれる人、身内の人・・・ということで選挙で選んできた市民に問題があります。議論できる人なんて、議会にはほとんどいないのが現状です。

 でもこの度、職員給与6%カットが議会で賛成多数で可決されたのは、賛成せざるを得なかったからです。給与明細が公表され、市民の厳しい視線の中で職員と議員の態度に変化がありました。これは、みなさんの力なんです。職員給与を決める権利は市民の皆さんにあります。市民の皆さんの権利を取り戻すべきです。そしてその責任も皆さんにあります。

 今まで本当のことを知らなかったから変えられなかったかも知れません。でも、知ったら、じっとしていてはいけない。今は、変えられるときです。役所や議会を変えることができるのは皆さんの力です。

 次の世代に引き継げるものにしたい。皆さんの決意次第です。

阿久根レポート 「語る会」その3

続いて、質問タイム。(質問は、他会場でのものも含めて厳選してみました。メモを元につれづれに綴ったら、Q&AだけでA4.6ページになってしまったので)

市民A:近所に職員がたくさん住んでいて、非常に言いにくいが、竹原さんには是非頑張って欲しいです。
竹原:前回の市議選で、上位5人が竹原指示の改革派議員になった。が、残りの11人が足を引っ張っている。議員を入れ替えるしかない。私にとって、(改革は)簡単なことだし、やります。周りに職員がいようといまいと、どういう議員を選ぶか、また私に仕事を続けさせてくれるかどうかの判断は、皆さんにあります。市民の皆さんこそ、頑張って欲しい。

市民B:議員定数についてだが、他町では、議員自ら定数削減の提案をした。そういう議会は尊敬できる。が、阿久根の議員は定数削減にも努力しないので尊敬できない。阿久根の議員にそういってやった。
竹原:そういう尊敬できない議員を選んでいるのは皆さんです。皆さんがそういう議員を選んでいるんですよ。この言葉は、そういう議員を選んでいる皆さんにそのままお返しします。

市民C:市の活性化のためには事業で活性化する必要があるのではないか。国に頭を下げて事業を持ってくるのは市長の仕事ではないか。特に人件費の削減だけでは、議会との対立が続いて選挙のくり返しになる。
竹原:国とのパイプを太くすべきという話もあるが、国の事業には自治体の負担金も発生する。財政的に厳しい難しいと思う。それよりも、暮らしやすいまちになれば、人が来るし、企業も来るようになる。過剰な人件費を削減することによって、かなりの事業が可能になる。
山田議員:選挙が繰り返されることは無いと思う。今回の市長不信任案は議員3分の2以上の賛成が必要だったが、次は4分3以上の賛成が必要。もう不信任は出せない。それと、この市長選で圧勝すれば、改革派になびきそうな議員も発生しそうだ。そうすれば、竹原流の改革が可能になる。

阿久根レポート 「語る会」その4

市民D:(竹原さんが議員時代に視察とは名ばかりの研修旅行に参加しなかったことを指して)和を保つために、議員どうし仲良くするために、無駄遣いも必要ではないか。
竹原:議員どうし、職員とも、市長とも仲良くした結果が、今の状況です。みなさんが、ムダと思わないなら、現状で良いと思われるなら、それで良いんじゃないですか。
山田議員:それまでは視察に行かなかった議員もいた。視察に行かないと言うことで、竹原さんが問責になったのは、他の議員が「やっつけてやる」という気持ちで問責にしたからです。
石澤議員:阿久根の財政状況は、そんなムダができるような状況だと思いますか?
 私は議員になる前、なぜ竹原さんが問責決議されたのか、また政務調査費の不正使用の件に疑問をち、市民30人で陳情書を出した。そしたら、ひとりずつ本会議場に呼びつけられて、公開の場で質問をされた。私たちの質問には何一つ答えずに。議員どうし仲良くやって、市民に生意気な真似はさせないという・・・。これで良いと思われますか?
市民D:そういうわけではないが・・・。
竹原:皆さんが、ムダと思わないなら(ここでフフッと笑った。コワイよ~)、現状で良いと思うならそれで良いんじゃないでしょうか。そういう人を選んで下さい。

勇気ある若手組合職員も質問しました。
職員A:この地域は農業地域なので、補助金とか地域振興策について伺いたい。
竹原:私は市長を半年やりました。あなたはその課でずっと仕事をしている。あなたの方が詳しいのではないか。今まで何の仕事をしてきて、こういう状態になっているのか。
石澤議員:自分の仕事として提案してきたのか?
職員A:今日はどげんすっとという話で・・・
竹原:メリハリのある財政運営などされたことがない。本部が機能したこともない。統合した阿久根をどうするか考え、議論するシステムがない。日本の政府自体が間違った政策をしている。土地と人間の関係を壊してはいけないのに、それをずっと破壊してきた。
石澤議員:君は職員として、例えば各課に張り出された人件費の張り紙が、竹原市長が失職したと同時に破がされたことをどう思ってると?
職員A:わからない。
竹原:事の善し悪しがわからないのは問題。立場を超えて話をすべき。補助金については、全体のためのお金を使わせてもらう意識を持って欲しい。

阿久根レポート 「語る会」その5

市民E:議員定数を6にするという提案があったが、いきなり6は無いと思う。
竹原:議会で議論していると思います?議員どうし、議論したことないし、出来ない人たちです。是非、議事録を見て欲しい。マスコミも中立じゃない。今まで職員駐車場で使っていたところを半分市民に開放した。その時議員が言った言葉は「職員が雨にぬれる」。こういうことも報道して欲しい。
議会の現実を知って欲しい。議会は数じゃない。質が問題だ。

市民F:市長給与を半額に削減するのはどういう意図だったのか?
山田議員:それは竹原さんの意気込みというか、姿勢を表したと思います。
竹原:いや。ちょっとちがう。職員と議会に対する「威嚇」です。(と、ニタリとする。こういうところが、竹原さんらしいですよね)

1回の会合は2時間から2時間半くらいですが、このようにまさに市民とのガチンコ勝負が繰り広げられています。

 遠い桐生でいろいろなブログをみて、阿久根は今どうなっているのかと気をもんでいたけれど、当の竹原さんは喜々として市民との対話を楽しんでいます。語る会の後、
「竹原さん、市民の方との対話、喜々としていて、とっても楽しそうですね」と聞くと
「6年越しの夢がかなったからね。市民と、こういうことを話し合いたかったからね」と満面の笑顔で答えてくれました。

2009年5月11日 (月)

ただいま到着

 阿久根のみなさん、お世話になりました。阿久根で過ごした4日間は、とっても楽しく、有意義で、元気をいっぱい貰うことができました。

 只今、桐生に着きました。朝、8時15分に阿久根を出発。桐生着は4時10分。1000キロ以上の距離って、やはり遠いですね。

 今頃、竹原さん、山田議員さん、石澤議員さん、牟田議員さん、そして松元議員さんたちは、「市民と語る会」で質問攻めにあっているかもしれませんね。きっと、今日もエキサイトしていることでしょう。市民とのガチンコ勝負。迫力がありますものね。桐生でも、是非やってみたいです。

 本当に、ありがとうございました。今晩くらいから、ブログにまとめていきたいと思います。

 また、お会いできる時を楽しみにして、桐生でも頑張ります。

・・・ネタをたくさんいただきましたので、どこから書いたらいいのか、迷っちゃってます。うふふ。今、ワクワクした方と、ドキーーーッした方といませんでした?ふふふ。「ネンキュゥゥウ・はちみつ」のことなどは、おもしろすぎてかけませんから安心してください。

2009年5月 7日 (木)

今日の議会運営委員会の報告

まるで、コンピュータがロックアウトしたような会議でした。おわり。

・・・というのもなんなので・・・
明日も今日の続きをやるようです。ですが、私は都合により傍聴ができません。とっても、とーっても、残念です。白熱する議論を傍聴したかったです。

 「明日はすみませんが欠席します」と議会運営委員長の岡部純朗議員さんに挨拶に言った時の会話。

庭山:すみません。明日は諸事情により、議運を傍聴できません。常任委員会の希望は産業経済委員会ですので、よろしくお願いします。
岡部純朗議員:今日も会議の最後に言ったけど、無会派の意見は参考に意見は聞いただけで決定じゃないから。無会派の意見を聞いたのも委員から聞けと言う意見があったから聞いてやったんだよ。
庭山:決定じゃないのはどこも一緒ですよね。希望は伝えましたのでお取り計らいのほどよろしくお願いします。
岡部純朗議員:欠席だと、どうなるか分からないけどね。
庭山:では出席して傍聴してれば、なにかかわるんでしょうか?
岡部純朗議員:変らないよ。
庭山:あはは。傍聴しても欠席しても変らないなら、仕方ないですよね。ま。そういうわけでよろしくお願いします。

 つまり、「無会派はあまったところへ行くんだよ」と言うことですよね。岡部純朗議員さん。

 全国どこでもひとりぽっち議員は、こんな感じなんでしょうか?

 そうそう。委員会の中で共産党の津布久議員さんが「民主主義は数による支配の部分がある。数を反映させるよう検討して欲しい。そういう形で調整をお願いしたい」と言っていました。一瞬、誰の発言か確認してしまいましたが、津布久議員さんでしたよね。なにかの、間違いかな?

教育委員会協議会の議事録・・・こんなんでました

教育委員会が4月20日に開催した『新しく作った天下り先(退職校長が幼稚園の園長になる件)』について教育委員に事後報告したという「桐生市教育委員会協議会会議概要」が提出されました。誠意を見せてくれました。

・・・と思ったら、委員の発言部分にそれぞれの委員名が書かれていません。これではどの委員が何を言ったかわかりません。よって、教育委員会の事務局へ行ってみました。

庭山:会議概要の提出、ありがとうございます。ですが、委員さんの名前がないのはなぜですか?
職員A:協議会は公開が原則ではないのですが、公開したほうが言いという委員さんの判断です。
庭山:協議会はいつも非公開なのですか?委員の名前がないのはなぜですか?
職員B:協議会によって、公開だったり、非公開だったりします。この件につきましては内部の会議という認識でスタートしたので。名前については、委員さんの方から名前は伏せてほしいということでしたので。
庭山:教育委員さんが名前を伏せるように言ったんですね?いつですか?
職員A:庭山議員さんから資料提出の話があるということで相談しました。
庭山:電話でですか?
職員A:いえ。皆さんで集まったときに。
庭山:教育委員さんが名前を伏せるように言ったら、事務局としてはそうするしかないですよね。分かりました。

 つまり、教育委員長と教育長を除く教育委員の3人は、公開前提でない会議での発言(いったいどういう会議なんでしょうか?)については、責任を明確にしたくないということでしょうか。桐生市の教育の最高機関としての教育委員会をどのようにお考えで、教育委員を御勤めなのでしょうか?

ただいま、議会運営委員会中。

 今日の中心的なお題は、「委員会の会派割り」。桐生市議会には、総務委員会、建設委員会、産業経済委員会、教育民生委員会の4つの常任委員会があります。この4つの委員会に何人ずつ会派の人間を配置するかを議論しています。

 人気はやはり、産業経済委員会です。7人ワクに10人の希望(私も含めて)があります。

 「今までの慣例では、最大会派が譲歩することになっている」と近藤議員さんや津布久議員さんが言えば、「前回は、最大会派が譲らなかった」と切り返す西牧議員さん。「いやいや、あの時最大会派に譲歩を求めたのは西牧さんでしょ」と近藤議員さん。「政策でうちは、どうしてもゆずれない」と関根議員さんが言えば「いやいや、それを言ったら、うちだって産経委員会の人数を増やしたい」岡部信一郎議員さん・・・と延々と続いています。

 前回譲歩していただけず、希望の委員会に入れなかった私としては、今回は是非、産業経済委員会に入りたいので、そのところ、4649!

 そうそう。休憩中に、近藤議員さんが
「このままだと、庭山さんがとばっちり食って、他の委員会に動かなくちゃならなくなるよ」と心配してくれた時、視察を途中で帰った議員のひとりである幾井副議長さんが、
「そんなことを言うと、書かれちゃうから、キケンだから言わないでください。お願いします」と近藤議員さんにお願いしていました。
 
 そんなに心配しなくても、何もなければ書きませんよ。ちょっと、過敏に反応しすぎではないでしょうか?

各種委員会の報酬 (1)「有償」「無償」のちがい

 教育委員会の報酬の在り方を考えた時、桐生市で行われている各種委員会などの報酬の有無、報酬の金額、会議の開催状況などについて調べたことがあります。

 これによると、各種委員会の数は有償の各種委員会などが39、無償の各種委員会などが59ありました。この有償と無償の違いは、自治法や公務員法、条例や規則、要項や規約で決められています。

 有償のものも、月額、日額、年額と支払い方法が異なります。過日の大津地裁では「非常勤は日額報酬とするよう定めた地方自治法の趣旨に反する」と判断したようですが、例えば月額で報酬が支払われているものは、「教育委員」「選挙管理委員」「監査委員」「農業委員」があります。

 年額で支払われてるのは「桐生市交通指導員」で、これは75人に年間総支給額8、842、217円が支払われています。一人当たり、約11万8000円です。
 また「農業共済損害評価会」は会長が29、000円、5人の部会長それぞれ25、000円、委員には42人の委員には基本的に6000円が支給されています(0円の人も4人ります)。年間総支給額は382、000円です。

 報酬は支給しない『無報酬』としながらも(完全な無報酬が多い中で)、中には『謝礼』が支給されるのもあります。これは、一人当たりに2000円から5000円支払われる場合と、例えば「桐生市地域包括支援センター運営協議会」では2回の会議で、ひとり2万円の謝礼が出されています。また「新里町私立幼稚園教育振興会」では2回の会議でひとり15600円、「特別支援教育推進委員会」では医師の委員に65000円が支払われています。この医師の委員に65000円については、1回の出席でも5回でも同金額であり、ちょっと・・・?

 「報酬はない」としながらも、謝礼が支給されている事実に感心しつつ、「謝礼」の規定は、あるのかしら?

 条例などで「有償」「無償」を決めているとのことですが、この条例を定めるにあたり何が根拠となり、「有償」「無償」が振り分けられるのでしょうか?

各種委員会の報酬 (2)農業委員になりたい

 さて、月額で報酬が支払われている「教育委員」「選挙管理委員」「監査委員」「農業委員」について、それぞれが支給されている月額報酬金額、委員会開催数、単純に報酬金額を委員会の時間数で割って算出した『時給』などを表にしてみました。

<img src=http://www.geocities.jp/satage12345/iinkai.bmp>
                  (平成19年度調査による。「委員」の比較)

ちょっと、びっくりな金額ではないでしょうか?特に・・・、ねぇ。

 「非常勤(条例で定めた各種委員。上記表の委員など)は日額報酬と定めた地方自治法の趣旨に反する」と1月22日に大津地裁で判決が下されたけれど、嘉田由紀子さんが知事を務める滋賀県は、「いやいやそんなハズはない。条例で定めれば月額制にできるはず」と判決を不服として控訴したようです。・・・私、嘉田さんの本、好きなんだけどな。特に『生活世界の環境学』とか。うーん。この控訴は嘉田さんの判断なのかな?なんか、違和感あるなぁ・・・。

 さて、農業委員には議会からの委員も4人含まれます。議員選出の委員には、月額いくら支給されるんでしたっけ?

 議会に入ったばかりの頃、常任委員会の委員の振り分け、そしてその中での特別委員の振り分けがありましたが、最も白熱したのが「農業委員」でした。先輩議員が農業委員の席を巡って議論白熱。そんなに農業の振興に関心があるんだ・・・と思って見ていたんですけど。

 そうそう。議員の任期は4年ですが、委員会は2年で交代するとのこと。そろそろ委員会の振り分けが議論されるのではないかしら?今まで私は総務委員でしたが、次は産経委員会に入って、農業委員になりたいな(産経委員にならないと、農業委員にはなれない)。地域農業の振興に寄与したいし、その実体を知りたい。

 たしか、2年前の農業委員を選ぶ時、「女性がいい」とか「学識経験者がいい」とか、議長さんでしたっけ?言ってましてよね(議事録調べてみよう)。・・・私、間違いなく「女性」ですし、とりあえず「農学博士」なんですけど。フォッフォッフォッ。

 あー。農業委員になりたいなあ。

2009年5月 5日 (火)

教育委員会の問題は地方自治体のせいだって

 平成16年の教育委員会制度の在り方についての諮問と平成17年の部会のまとめによると・・・。

 ほらね。「指摘される問題の多く(教育委員会が形骸化している、中央集権型の仕組みになっている、責任の所在が不明確、迅速な対応ができないなど)は、首長や議会の在り方に起因するものであり、教育委員の選任などについて首長や議会が本来期待されている権能を行使すれば解決できる」と書いてあります。・・・つまり『首長や議会が本来期待されている権能を行使していない』と言われています。

 そう、私たち(地方の自治体)のせいになっています。ははははは。まぁ、文部科学省主催の諮問ですし、部会ですから、『文部科学省に責任がある』とは言えないでしょうけど。きっと、委員は報酬をもらっているでしょうしね。そういえば、文部科学省の委員報酬システムと金額設定は、どうなっているのかしら?

 さて、教育委員会は必要なのか、必要ないのか。どうあって欲しいか・・・。

 まず、

(1)教育委員会を部局のひとつにする
 他の部局と同様に、部長を配置した中で、教育行政を行う。教育委員や教育長にかかっていた経費が節減でき、迅速な対応が可能となる。興味深い事例も出てくる可能性が高い。が、この場合首長が替わるとコロッと方針が変わる可能性もあり、教育の継続性とか安定性が危惧される。確かに、子どもを預ける親としては、これはかなりコワイ。

 ただし、地方議会は二元代表制なので、議会が本来の議会としての役割をしっかり果たせるならば、例え首長が替わったからと言って、方針がコロッと変わることを阻止することも可能ではある。・・・議会がしっかりしてればね。

(2)教育委員会の事務を分割して教育委員会の独立性を高める
 中央教育審議会の資料にもあるが、「文化(文化財保護は除く)、スポーツ、生涯学習に関わる部分」は首長担当とする。つまり教育委員会から切り離して別の部局にする。

 そして、行政の中立性が求められる文化財保護と学校教育については、教育委員会管轄にする。この場合の教育委員会は、教育行政事務を統括する教育長とある種の緊張関係をもつシステムにする。

 ・・・そうすると、教育委員や教育長選任の方法を改める必要があるように思う・・・。
 
 教育委員会を審議会にするという案もあるようだが、その程度のものなら、なくて良いようにも思うし・・・。

教育委員会は必要なんでしょうか?(1)

 文部科学省やいろいろな自治体のホームページを見たり、そして桐生市の市長、教育委員会、議会の関係性から考えてみました・・・。

まず、「教育委員会制度の意義」では、(1)政治的中立性の確保(2)継続性、安定性の確保(3)地域住民の意向の反映があげられています。これらを支えるシステムの特性として、首長からの独立性、合議制、レイマンコントロール(住民による意思決定)があると言うことです。では、これらは現行の教育委員会で反映されているでしょうか?

(1)政治的中立性の確保
 教育は公立公正であることが極めて重要であることから、中立であることが必要とされていますが、教育委員は知事または市町村長によって推薦され、議会の同意を得て任命されます。ここでまず、時の長が推薦するのに、政治的中立はないし、「首長からの独立性」はないと思います。
 現に桐生市では、教育長が任期途中で、市長の意向、つまり教育長自らの意志や都合ではなく、退職した(させた)ケースが最近ありました。採用するときは議会の同意が必要ですが、お辞めになるとき(させるとき)は議会同意は必要ないんですね。

 「議会の同意を得て」という部分では、「人事に反対するものではない」という慣例だか言い伝えだか分かりませんが、同意されなかったことはありません(桐生市では)。本会議で長からの推薦演説(?)を聞いて、その後すぐに休憩に入り、その間15分か20分会派内で相談し(しているのかな?)本会議に戻ります。そしてすぐに質疑に入りますが、若干の質疑はあっても、賛成・反対討論をしたことがあるのは、共産党と私だけです。つまり、時の長によって推薦され、審議されてもこの程度で、そもそも「反対するものではない」という。
 「議会の同意を得て」というけれど、「人事に反対するものではない」というなら、聞かないで欲しいし、「議会の同意を得て」ということで議会にも責任が生じるなら、もっとしっかり調査し検討する必要があるのではないでしょうか?

教育委員会は必要なんでしょうか?(2)

(2)継続性、安定性の確保
 この部分については、文部科学省の説明からしておかしい。「教育は、子どもの健全な成長発達のため、学習期間を通じて一貫した方針の下、安定的に行われることが必要。
 また、教育は、結果が出るまで時間がかかり、その結果も把握しにくい特性から、学校運営の方針変更などの改革・改善は漸進的なものであることが必要。」

 一方で子どもの健全な成長発達のため、安定性を求めながら、また一方で学校運営の方針変更などの改革・改善は漸進性を必要とするなんて・・・。何言ってるか、分かりません。だいたい、斬新な「ゆとり教育」の責任は、誰がどうとってくれるのでしょうか?

(3)地域住民の意向の反映
 専門家だけでなく、広く地域住民の意向を踏まえて行われる事が必要であるとのことですが、合議制の機関としての役割を果たしているか、レイマンコトロールの役割を果たしているか。桐生市の教育委員会を傍聴したり、会議録を読み返しましたが、教育委員会がそのような場になっているようには見えません。

 ・・・では、教育委員会はいらないのでしょうか?

2009年5月 4日 (月)

みました?『議会改革白書 2009年版』

 昨日の上毛新聞によると、同じ群馬県の中で渋川市が、反問権と議員間討議の導入について検討するため、委員会が設置されたよう。やりますね、渋川市議会。たぶん、群馬県内でこういう具体的かつ積極的な動きをしたのは、初めてじゃないかな。

 実は先週の日曜に、久しぶりに東京へ行き、条例づくりの勉強会に行って来ました。その中で、なぜ栗山町などが議会基本条例を設置したのか、基本条例がないと議会改革はできないことなのか、などが話し合われました。結局、議会改革の方法はいろいろあるけれど、目的は『市民に開かれた議会』ということ。で、あるならば、私は議会として市民に議会活動を報告する『議会報告会』に最も魅力を感じます。近々提案しようと思っているけど、また「受け付けたけど、受け付けない」とか言われちゃうかな。ははは。

 「反問権」は絶対におもしろいと思います。これをすると、議員はかなり大変になるでしょうけど。でも、大変なことになって、恥もいっぱいかきながら、必死になって一生懸命勉強して、市民のための自治に近づける気がします。

 そうそう、最近『議会改革白書 2009年版』が出ました。なかなかおもしろい資料が満載。特に、「全国自治体議会の運営に関する実態調査2008」はいいです。これによると、議会の時に議員が執行当局に質問する場合、質問の「全文通告」が16%、「要旨通告」が75%、「通告なし」が1.3%。ということは、どこの議会も質問内容を質問する前に、みーんな教えちゃっていると言うことですね。
 桐生市議会は「要旨通告」です。プラス、要旨通告した後に「ききとり」といって、質問内容について職員に質問内容を説明します。どちらかというと「全文通告」にかなり近いと思います。

 議案審査について、議員間討議は、82.5%の議会が「議員同士の討議は行っていない」。市民と対話した議会はわずか8.6%。議決に対する賛否の公開に至っては、「賛否は公開していない」が、86.2%・・・。

 これから想像すると、桐生市議会は、全国平均的な議会みたいですね。全国的に、地方議会は市民からすると、シンジランナ~イ状態みたいですね。

2009年5月 2日 (土)

花子さんと珈琲タイム:自治難民は自立できるか(1)

 昨日、ママトモの前向花子(仮名)さんとお茶をした。その時の話題は、阿久根のこと。

花子:ところで、阿久根はどうなってるの?

庭山:それがね、竹原さんの改革を支持している「阿想会」と竹原さんが合わなくなってきたみたいなのよ。「阿想会」はとにかく阿久根の改革を推進するためには竹原さんしかいないということで、とにかく市長に当選させたいと考えている。だから票を集めるために、従来型の大衆受けする選挙をしようとしているみたいなの。「選挙は当選してなんぼのものだから」と考えているみたい。でも、当の竹原さんは「真実の力」ということで、役所とか議会の実体をビラを配ったり、話をしたり、ブログを書いたりして、6年に渡って情報を市民に伝えてきた。そうそう、新聞折り込みも試みたみたいだけど、信じられないことに業者に断られたんだって。

花子:えー?なんで断られるの?桐生じゃ、庭山さんもやったけど、会派で折り込みしているところもあるし、国会議員だってやってるじゃない。なんで業者が断るの?

庭山:全くだよね。それだけ恐れられているんじゃないかな。本当の事を書きすぎるから。とにかく竹原さんとしては、役所や議会の実情を知った市民がどれだけ責任をもって一票を投票するかと言う選挙をしたいみたい。正直、どちらの気持ちも分かるんだよね。

花子:受かってなんぼなんだもの。とにかく、当選しなきゃダメだよ。

庭山:それはそうだけど。阿久根と桐生の大きな違いのひとつは、阿久根の市民は竹原さんの情報伝達によって市民が現状を知ったことだと思う。現状を知った市民がどういう選択をするかが問われる選挙なんじゃないかな。

花子:でも、選挙は戦いなんだから、仲間を作らないと戦えないじゃない。仲間を作る。票を入れてくれる人を少しでも増やす。挨拶に来いと言われれば行く。例え不本意であったとしても、どこまで本人ががんばれるかだと思う。だって、そうしないと当選しないじゃない。当選しなかったら始まらないじゃない。竹原さん、当選しなきゃダメだよ。

庭山:当選しなかったら、それはそれで阿久根の市民の選択だと思う。そしてその時には前の状況に役所も議会も戻って、落ちるところまで落ちなくちゃダメなじゃないかな。

 選挙で本人が努力するのは当たり前で、今もバイクでビラ配ったり「語る会」をやってるみたいだよ。ただ、真実を知った市民がどういう選択をしていくか、市民の生き方が問われていて、一番頑張らなきゃならないのは、市民じゃないかな。

花子さんと珈琲タイム:自治難民は自立できるか(2)

花子:いやちがう。一番が張らなくちゃならないのは、本人だよ。それに落ちることなんて考えたらダメだよ。

庭山:うーん。落ちてこそ、人は考えると思うけど。

 学生時代に西ヒマラヤの少数民族の村に何年か通ってたことがあって、その村は伝統的な自給自足の生活をしていた。村人は村をとにかく近代化したいと考え、道が欲しい、橋が欲しい、電気が欲しいと援助を求めていた。でも私たちは近代化されすぎた社会の中で、例えば東京のような社会に疑問を持っていて、そういう疑問を村人にぶつけて何度も話し合ったりした。その中で自分たちの伝統的な生活の価値を再確認した部分もあったけれど、でも結局、村人は近代化を望んで援助を期待していた。それから数年後、大洪水があって、村が壊滅状態になって孤立したことがあった。政府は物資をヘリで落としていったけれど、それだけだった。そこで村人たちは「自分たちの村は自分たちでしか守れない。作れない」とめざめて、自分たちの手で村を復興していった。そして自分たちの村をどう作っていくかを真剣に考えて話し合うようになった。
 だから、落ちるところまで落ちないとダメなような気もするけれど、その前に目覚めて欲しい、その前に目覚める可能性に期待している部分もある。

 それと思い浮かぶのは、難民キャンプの支援に行っていた時のことなんだけど。そのキャンプにはいろんな国からたくさんのNGOが支援していた。キャンプの中は学校も医療センターもバレーコートもあり、周辺の農村は困窮していたけれど、キャンプの中はとても恵まれていた。難民だから働いてはいけないことになていたけれど、実際はまちへ出かけていき働いて小遣い程度ではあるけれど、収入を得る難民も多かった。NGOは難民支援の名の下に、それぞれの会員からの会費や寄付金と国連からの資金によって活動していた。周辺の農村よりキャンプの方が恵まれていても、難民を支援し続けることによってNGOは社会的価値を高めていたように見えた。
 そしてここの難民は、ずっと援助され続ける難民のままなのだろうかという疑問が残った。自立することはないのかと。

花子さんと珈琲タイム:自治難民は自立できるか(3)

庭山:阿久根も桐生も、日本の自治体のほとんども、もっと言ってしまえば日本も自立しているようには見えない。でも阿久根は自治体として自立へ向かう一番近いところにいるんじゃないかと思う。たぶん、自治体が自立するためには、市民のめざめが必要で、めざめるための刺激が竹原さんの情報伝達で、市民がめざめたかどうかが問われているのがこの選挙。めざめた市民がいなければ、竹原さん一人が頑張ったところで、表面的な改革しかできないのではないかな。だから、またバイクでビラを配っているんじゃないかな、竹原さんは。

花子:うーん。なるほどね。分かる部分もあるけど、落ちることを考えちゃダメだと思う。

庭山:勿論、竹原さんが落ちて、阿久根が落ちることを願ってはいないけど。落ちるのもひとつの選択肢のような気がする・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「落ちるところまで落ちないと、人間の英知は出てこないんだよ。」桐生をこよなく愛して、こんなことを言っていた大川美術館の大川栄二館長が、珈琲カップの中でニヤリとした・・・ような気がした。

 1億2760万人は、自治難民から脱することができるだろうか。

桐生市議会の議員定数についての私見

 議員定数は、条例で定められます。ただし、地方自治法によって上限は定められており、桐生市の人口規模でしたら34人までの議員を定数とすることが可能です。

 現在、桐生市議会には31人の議員が在籍しています。条例上は26人が定数となっていますが、次の選挙では、条例を変更しましたので24人になりました。この時は、それはもう、大変な騒ぎでした。この時は、私も24人という案に賛成した議員の一人ですが、現在は、16人で十分ではないかと考えています。

 なぜなら予算と決算の審議が16人で行われているからです。提出される議案の中で最も資料が多く、市民の皆様からお預かりした大切なお金の使途であり、具体的な政策方針の裏付けとなる最も重要な審議が、16人でされているからです。

 この最も重要な審議は昭和42年の決算審議より前は、全議員で審議されていました。これが全議員で審査しなくなった理由は、3月30日のブログにも書きましたが、「飽きちゃった議員が何度もトイレに行くようではみっとがねえから」と言うことです。桐生市議会では40年以上、最も重要な審議が約半数の議員でしか審議されてこなかったという経過から判断すると、これで十分と言うことではないでしょうか?

 また市民の方からは、「会派によって賛否が一致しているならば、会派の数だけ議員がいれば十分ではないか」という意見もあります。現在桐生市では、会派が5つと無会派議員が2人いますので、7人ということでしょうか。これに議長と副議長が中立であるという立場を前提とするならば、これを足して9人。なるほど。これもひとつの考え方ですね。

 もっと過激な論文を以前見つけたことがあり、議員定数は議長・副議長を入れて5人で十分というのもあります。

 皆さんは、どのようにお考えになりますか?

2009年5月 1日 (金)

無会派議員控室のニューフェース

 まず、先日の市民の方からのメール「反問権について」ですが、確認したところ、議会運営委員会や各派代表者委員会でもまだ協議内容としてあがっていませんでした。2,3日前に共産党さんが議会改革への提言を出していましたから、私も出してみようかと作成中です。

 昨日は、指定管理者や市役所内で情報収集をして、結構おもしろい発見があったり、職員さんとお話しできたりして充実して、楽しい気持ちで資料を整理したり、データ入力したり、ブログを書こうとしていたのですが・・・

 現在桐生市議会では会派の離合集散があり、ひとりになることを目指してきたとは思えないけれど、現在のところどこの会派にも所属しない議員が発生しました。星野定利議員・・・。当然、どこにも所属していませんから、無会派控室で同居することになりました。

 さっそく、
星野:庭山さん、悪いねー。お邪魔するよー。
庭山:いえいえ。こちらこそよろしくお願いします。
星野:ところで、ここでブログ書いてるの?
庭山:ここでも書きますし、家でも書きますよ。
星野:会派の部屋にあるコンピュータでブログを書くって、どうなんだろうね。
庭山:は?
星野:だからさ、会派の部屋のコンピュータでブログを書いて良いのかってことよ。
庭山:ダメなんですか?
星野:オレはね、そう思うんだよね。会派の部屋も電気つけてるんだろ?光熱費は市役所が出してるんだろ?
庭山:会派の部屋でブログも書くな。電気も消せってことですか?
星野:私が言っているのはね(と両手を広げて)、だって、市役所が払ってるんだろ?
庭山:???????????

 これ以上話しても訳が分からなくなるので、「議長に聞きに行きましょう」と二人で議長室に向かいましたが、幸か不幸か議長は不在。その後、先輩議員さんたちに思いっきり愚痴りましたが・・・。

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2011年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

twitter

  • twitter