正弦加重移動平均線(SWMA)
正弦加重移動平均線(SWMA)は、重みのかけ方に三角関係を利用して不規則な時系列データの動きを排除し、平滑化して長期トレンドを見極める移動平均になります。直近数日(N)の終値に係数となるSin(i/(N+1)*π)、i=(1,2~N)で計算される値を掛けて平均値を出します。中央により大きい加重をかける加重の掛け方で三角移動平均(後に説明)と似ています。
特徴として、短期は短期、長期は長期のトレンドの方向性を表します。変動があると、短期は直ぐに反応しますが、長期の反応は遅れるという欠点があるので、使うときは両方を組み合わせてトレンドとその転換点を見極めます。
正弦加重移動平均線の計算式
D1~Dn=終値
S1~Sn = Sin( | 1 | *π) ~ Sin( | n | *π) |
(n+1) | (n+1) |
正弦加重移動平均線 = | (D1×S1+D2×S2~+Dn×Sn) |
(S1+S2~+Sn) |
商品が取引されるとき常に、「始値、高値、安値と終値」があります。使う業者のシステムによって値を指定することも出来ますが、一般的に良く使われる移動平均の値は終値になります。