従軍慰安婦問題 「人類の価値に反する」=李大統領

従軍慰安婦問題 「人類の価値に反する」=李大統領

2012年08月15日11時37分
[ⓒ聯合ニュース]
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  【ソウル聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、日本による植民地支配からの解放を記念する光復節67周年記念式で演説し、旧日本軍の従軍慰安婦問題について、「人類の普遍的価値と正しい歴史に反する行為」との認識を示した。

   慰安婦問題は韓日間の問題にとどまらず戦時下の女性の人権問題だとした上で、日本政府の責任ある措置を促した。

   南北統一については、光復の肯定的完成は平和統一にあり、統一された韓国こそ「さらに大きな大韓民国」の跳躍台だと述べ、「政府は相生共栄の道を切り開く努力に加え、統一の準備も着実に進めていく」と強調した。また、北朝鮮住民の状況に留意しており、対話の門は開かれていると述べた。

   朝鮮半島非核化は、韓国と北朝鮮はもちろん6カ国協議の合意事項であるだけでなく、国連安全保障理事会決議に基づく国際的義務として必ず守らなければならないとし、「国際社会と共に積極的に協力する準備ができている」と語った。

   北朝鮮も現実を直視し、変化を模索する状況が来たと指摘し、北朝鮮の変化を注意深く見守っていくと述べた。

   また、欧州財政危機に端を発した世界経済の低迷は予想以上に深刻な状況で、ユーロ圏が先占的に果敢な措置を迅速に取らない限り、世界経済の回復は時間がかかると予想されると説明した。

   李大統領は「政府は総力対応態勢に転換し、毎週、非常経済対策会議を開き、状況を綿密に点検しながら経済の活力を取り戻すため、徹底的に対応している」と述べた。

   今日直面している世界危機を克服するためには政府だけの力では足りず、企業をはじめすべての経済主体の協力が必要だと述べ、企業の投資と雇用拡大を呼びかけた。

   政治には任期があるが、経済や民生には任期はないとした上で、「私と政府は経済活性化と民生の保護を最優先し、全力を注ぐ」と重ねて強調。与野党に対しても積極的な協力を要請した。

   李大統領は「2008年に就任のあいさつで『大韓民国の先進化元年』を宣言した。67回目の光復節を迎え、大韓民国が堂々と先進国の隊列に加わったことを確認する」と述べた。
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