韓国の慶尚北道にある蔚珍(ウルチン)原発で23日夜、1号機の異常を知らせる信号が点灯し、原子炉や発電用のタービンが緊急停止した。運営する公営企業・韓国水力原子力などが原因を調べているが、外部への放射能漏れはないとしている。
韓国には4カ所に計23基の原発があるが、この1カ月で、霊光6号機(全羅南道)、新月城1号機(慶州市)が電気系統の故障などで緊急停止した。
一方、今月、再稼働した古里(コリ)1号機(釜山市)をめぐり、国会で検査データの捏造(ねつぞう)疑惑が浮上。相次ぐトラブルも重なり、脱原発を求める環境団体は「政府や運営企業は原発の安全性を強調するが、信用できない」と批判を強めている。(ソウル=中野晃)