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2012年8月24日(金) 19:14 |
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天ぷら油で走る路線バスがお目見え
岡山市の岡山電気軌道は、使用済みの天ぷら油を再利用したバイオディーゼル燃料で走る路線バスの運行を25日から開始します。 バイオディーゼル燃料を使用した路線バスの運行は、県内で初めてです。
使用済みの天ぷら油を燃料にした路線バスの登場です。 このバスの燃料はバイオディーゼル燃料と呼ばれ、岡山市などが家庭や飲食店から回収した、使用済み天ぷら油を精製して作られたものです。 普段は、ゴミとして捨てられる天ぷら油を再利用する利点があるほか、軽油を使用したバスと比べて、1年間で26.4トンの二酸化炭素が削減できるなど、環境への負荷が少ないこともメリットです。 岡山市では、2009年からゴミを回収するパッカー車などにもバイオディーゼル燃料を使用しています。 岡山市によりますと、市の所有する90台のパッカー車のうち、実に9割にバイオディーゼル燃料が導入されているということです。 しかし、課題もあります。 岡山市では資源化ゴミとして 天ぷら油の回収を2009年から始めましたが、回収量は横ばいで、必ずしも市民への周知が徹底出来ているとは言えません。 ある工場では、岡山市などが家庭ゴミから回収した天ぷら油を精製し、バイオディーゼル燃料に作り変えていますが、原料となる天ぷら油が思うように集まらず、バイオディーゼル燃料を作りたくても多くの量が見込めないのが現状です。 家庭ゴミである天ぷら油を燃料にして走る路線バスです。 岡山市では、この路線バスをきっかけに、使用済みの天ぷら油の再利用を多くの人に知ってもらい、環境資源を守ることに繋げたいとしています。
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