昨日の記事で、大阪の子供を福島に送り、
セシウムが検出される可能性が高い桃の
食べ放題をさせるという、大阪府茨木市の
福丸孝之市議の「ピーチ・プロジェクト」を
紹介したところ、福丸市議のブログが大炎上。
桃ジュースから、現在進行形で33ベクレルの
セシウムが検出されているというのに、そんな
桃を小学生に食べさせるなんて、鬼畜の極み!
たくさんの方に抗議をしていただきました。
おかげで、小学生を内部被曝させてしまう
危険性のあった「ピーチ・プロジェクト」は
中止となり、ひとまず子供に悪影響を及ぼす
可能性は潰すことができたのですが・・・。
まさか、こんなにバカすぎる
議員だとは思いませんでした。
まず、300件以上の抗議が殺到したうちの
99%が「考え直せよ!」という内容なのに、
「たくさんの賛成・反対の声をいただき」と
言っていた時点で、ダメな予感はプンプンと
漂っていましたが・・・。
「子供にセシウムを食べさせるのが
ダメなら、18歳以上なら大丈夫だ!」
こんな斜め上の発想に至った福丸議員は、
大学生と福島視察ツアーを計画する始末!
福丸議員の過去のブログを遡って読んで、
なぜこんなことになったのかを推測するに、
どうやら福島を視察し、「放射能は安全」と
教えられてから、TOKIOを使ってCMをする
日本政府のやり方を踏襲し、小学生に福島で
桃を食わせようという発想に至ったようです。
福島であっても、セシウムが検出されない
農産物はたくさんあるのに、なぜセシウムが
検出されている「桃」を宣伝するのでしょうか。
バカでしょうか?
本体である国が腐っているんですから、
末端である市の議員が腐っているのは当然と
言えるかもしれませんが、福丸議員のブログを
読んで感じることは、すべてが「イメージ戦略」。
自分の町を、より住みやすい街にするため、
どのような課題にどのように取り組んでいるか、
その具体的な行動がまったく見えてきません。
見えてくるのは、「議員の俺は、こんなことを
やっています!(キリッ」という自己アピール。
福島のことが放っとけなくて、思わず自腹で
福島に駆けつけ、ボランティアしましたという
話だったら、まだ話も分かるってものですが、
「福島視察ツアー」の目的は全然違います。
単なるポイント稼ぎでしかない。
その証拠に、福島の「放射線安全視察」に
出かけるまで、福島の話はまったく出ないし、
鉢呂経産大臣の「死の町発言」を批判する
ブログまで書いています。そう、この議員には
現実がまったく見えていない!
これだけ非難の声が殺到したのに、小学生が
ダメなら大学生にすると言い出すっていうのは、
中止にできない大人の事情があるのでしょう。
あるいは、人の健康より自分のメンツなのです。
大阪府茨木市では過去に、震災がれきを
受け入れる動きがありました。明確な反対を
示した市長候補に、嫌がらせが殺到したという
話もありました。
こんな時代だからこそ、福丸議員のような
歴史上の人物がどんな政治をしたのかを
浅く語ってキリッとするタイプの議員先生は、
まんまと釣られ、「福島のために」と言って、
セシウムで汚染された瓦礫を大阪で燃やす
暴挙に出るのでしょう。
万が一、健康被害が出るようなことになっても
苦しむのは茨木市民の方々なので、茨木市に
住んでいない僕には全然関係ありませんけど、
ぜひとも茨木市民の皆さんには、議員の行動を
見守っていただきたいと思います。
さて、今日もセシウムを検査してまいります。
今回、お届けするのは、こちらの商品です。
北海道産の小麦粉。
群馬や神奈川の国産の小麦粉からは、
かなり高い濃度のセシウムが検出されて
いますが、気になるのは「北海道産」です。
北海道は、日本最大の小麦の産地ですから、
この小麦が汚染されているようだと、事態は
かなり深刻であると考えられます。
おそらく、これからも原発での深刻な事故は
10年に1度のペースで起こると思いますけど、
世界のどこかで、あるいは、再び日本で事故が
起こった時に、その土地に暮らし続けることが
安全かどうかの目安になりそうなのは、小麦の
汚染具合ではないかと、僕は考えています。
小麦が汚染されている土地は危険であり、
小麦が汚染されていない土地は安全である。
これくらいシンプルに目安を作ることができれば、
原発事故で健康被害を受ける人を少なく抑える
ことができるのではないかと思うのですが・・・。
肝心の北海道の小麦粉はどうだったのか。
気になる結果は、こうなりました。
「不検出(ND)」。
幸いにも、北海道産の小麦粉からセシウムは
検出されませんでした。将来、「小麦指数」が
確率された時には、北海道は安全に暮らせると
お墨付きが与えられるでしょうか。
やはり、汚染地域の小麦粉は危険ですから、
少なくとも、関東地方で栽培された「地粉」を
使う時には気を付けた方が良さそうです。