私は、瀬戸内海のほぼ真中に位置する生口島で生まれましたが、山に登ると、光る海の中に、たくさんの島々が連なり、それはもう美しい景色です。海をじっと見ていると、潮の干満によって、海が流れるのがわかります。満ち潮の時は西から東へ、引き潮の時には東から西へ、厖大な量の海水がまさにとうとうと流れるのです。
そして、満干の境には、流れがぴたりと止まります。単なる自然現象だといってしまえばそれまでですが、潮が停止した時の静けさは、神秘的ともいえる静穏さで、大いなる安らぎを感じさせます。こうした潮の動きを見ていると、私は子供心にも、何か不可知な力が働いていると意識したものです。
そういう原体験ともいうべきものの影響は、大人になっても、折に触れて現れてくるものです。私の絵にしても、やはり、幼いころの心象風景画が大きな影響を与えているのを、自分でも感じます。ところが、近年、この瀬戸内海の汚染が急速に進んでいることは、皆様もご承知のことと思います。
一方、様々な人たちの努力によって、瀬戸内海の蘇生に取り組む動きも活発になってきました。そうした人たちの中から、「産・学・官・民」が協力して行動するための大きな潮流が誕生しました。それが「瀬戸内海環境会議」です。私は、NPO法人も取得したこの活動に賛同し、名誉会長をお引き受けしました。世界に誇るこの瀬戸内海の自然は、様々な人たちとの連携によって、必ずや蘇るものと信じています。
是非、未来の子どもたちのためにも、瀬戸内海環境会議で出遭った人たちとのご縁を大切にし、知恵と力を合わせて美しい瀬戸内海を取り戻すことを心から願って、私のご挨拶とさせていただきます。
- 平山郁夫(ひらやまいくお)
- 東京芸術大学学長、日本画家。1930年広島県生まれ。東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科卒。前田青邨に師事。日本美術院賞、文部大臣賞など受賞。ユネスコ親善大使、日本育英会会長、日本美術院理事長などを兼務。世界の文化交流活動のリーダー的存在として知られ、仏コマンドール芸術文化勲章などを授与される。文化遺跡の保護などを主軸とした「文化財赤十字運動」に精力的に取り組んでいる。
会の概要
名称:NPO法人瀬戸内海環境会議設立:平成15年11月12日
代表者:理事長 浦上卓三
会員数:12名
本部:〒730-0022 広島市中区銀山町8-4WILL101
事務局:〒732-20022 広島市東区戸坂大上2−7−12
メールアドレス:tkv85675@mopera.net (全て小文字に変換してください)
TEL:090−8993−1916 FAX::082−220−4458
URL:http://www.setonaikai-e-c.net
歩みと活動実績
- 2002年9月
- 愛媛県越智郡上浦町(現今治市上浦町)を中心に開催された「第1回瀬戸内海環境フォーラム」を契機に、瀬戸内海地域の環境ボランティア団体や行政、大学、企業、市民の有志によって任意団体瀬戸内海環境会議が設立。
- 2003年3月
- 第3回世界水フォーラム(京都、滋賀、大阪で開催)で活動発表。
- 2003年10月
- NPO法人取得。
- 2003年11月
- 「第2回瀬戸内海環境フォーラム in 広島」を広島市で開催。
- 2003年11月
- ひろしまNPOセンター主催の「ひろしまNPO奨励賞」受賞。
- 2004年2月
- シャボン玉石けん株式会社(本社・北九州市、代表・森田光徳)と共同企画開発による「シャボン玉EM石けん」発売開始。
- 2005年2月
- クリーンライフセミナー in 大阪、共催。
- 2005年9月
- 瀬戸内海環境フォーラム in 兵庫、共催。
- 2005年10月
- シャボン玉EM液体石けん発売開始。
- 2006年2月
- 瀬戸内海環境フォーラム in 下関、共催。
- 2006年3月
- 株式会社ツーエム化成(本社・大阪府東大阪市、代表・水上雅博)と、EM洗剤の企画、マーケティングに関する業務で提携。
- 2006年12月
- 環境テキスト「微生物のちからシリーズ」発行。
- 2008年3月
- 株式会社ツーエム化成との企画、マーケティングに関する業務終了。
- 2008年7月
- 周防生命圏から里海を考えるフォーラム後援。
- 2008年9月
- 新生NPO瀬戸内海環境会議スタート、新理事長に浦上卓三就任。
リンク
- 瀬戸内海の環境問題を追及する中国新聞社(http://www.chugoku-np.co.jp)
- 1000年先の子どもたちに良い環境を食と暮らしの安全基金(http://tabemono.info)
- 循環型社会の構築を目指す(有)アグリクリエイト(http://www.orga-net.co.jp/frame-top.htm)
- 日本一安全で日本一おいしい豆腐づくり(株)椿き家(http://www.piconet.co.jp/tsubakiya)
- 無添加石けんにこだわり続けるシャボン玉石けん(株)(http://www.shabon.com)
- 環境技術で社会に貢献する(株)環境総合テクノス(http://www.kanso.co.jp)
- 品質と安全のフードシステムの構築岐阜アグリフーズ(株)(http://gifu-agrifoods.jp)
- 人と自然の元気作りを目指してアトムグループ(http://www.atomgroup.net)
- エネルギーと環境の両立を目指す中部電力(http://www.chuden.co.jp)
- 澱粉化学工業の自然革命日本コーンスターチ株式会社(http://www.nihon-cornstarch.co.jp)
- 廃棄貝殻を活用して漁場の再生を海洋建設株式会社(http://www.kaiyoh.co.jp)
- 生分解性インキとプラスチックの大日精化工業株式会社(http://www.daicolor.co.jp)
- 陸上で安全な水産物の開発株式会社アイ・エム・ティー(http://www.imt-japan.co.jp)
- オオサンショウウオを通して川を守る双葉保育園(http://www.yamanami-net.jp/futaba)
- 中山間地域を支援するNPOやまなみ大学地域自立支援センター(http://yamanami-net.jp)
- 一流の田舎は、自分たちで作るもの(有)cc50(http://www.yamanami-net.jp/cc50)
- 逗子の海の再生に取り組む神奈川県逗子市(http://www.city.zushi.kanagawa.jp)
- EM技術を生かして町づくり広島県神石高原町(http://www.jinsekigun.jp)
- 地域づくりに地域ぐるみでEMを活用広島県世羅町(http://www.town.sera.hiroshima.jp)
- 広島県で最初にISO14001を導入広島県呉市旧蒲刈町(http://www.city.kure.hiroshima.jp)
- 自分達の町は自分達でつくる大朝まちづくり会社(http://www.oasa.co.jp)
- 菜の花エコプロジェクトNPO い〜ね おおあさ(http://www.e-jyan.jp)
- 水をキーワードにまちづくりを考える水の世紀を生きる(http://www.yamanami-net.jp/suigen/)
- 日本の里海周防の生命圏(http://home.hiroshima-u.ac.jp/kikuchi/westernseto/index.html)
- 循環生態学菊地亜希良(http://home.hiroshima-u.ac.jp/kikuchi/aki/indej.html)
- 環境と法務の専門家三村行政書士環境計量士事務所(http://ww4.tiki.ne.jp/~mim-san/)
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