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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【大リーグ】チェンを独占直撃!! チーム勝ち頭の12勝の要因は…2012年8月25日 紙面から 勉強あるのみ−。中日からオリオールズに移籍したチェン・ウェイン投手(27)が、このほど本紙の独占インタビューに応じた。メジャー移籍1年目から堂々とローテに入り、1度も離脱することなくすでにチームトップの12勝(7敗)。1997年以来、15年ぶりのプレーオフ進出のカギを握る“救世主”の核心に迫った。 (聞き手・大城和美) −ここまで、12勝7敗という先発の役割を果たす結果。メジャー1年目の数字をどう思っているのか チェン「自分のできる範囲というか、自分ができることは何か…ということしか考えていない。勝ち星に関しては勝ってるとか言われてるんですけど、チームの力で助かっている方が多いんで…。今はとにかく自分の力を出すのに必死です」 −メジャーで通用するという気持ちは 「1年目なので相手打者が、ボクを知らないからというメリットはあると思う。ここまでの結果は正直、予想外。これから2年目、3年目になってくるとマークも厳しくなると思うし、やっぱりメジャーは厳しい。やっぱり2年目、3年目に数字を残してこそじゃないですか」 −メジャーに来て、フォームを含めて変化した部分は 「こっちの投手コーチの話を聞いていると、まず軸足の使い方をしつこく言われます。意識するのはしっかり軸足に乗せて投げること。基本的にはあまり変わってないですけど、それを意識したことで、投げる前に構え方が日本の時よりちょっと変わっていますね」 −球種に関しては 「チェンジアップは日本にいた時より、ちょっと良くなってきているなという実感はありますね。もちろん、ボクの自信があるのは直球なので、より磨きをかけていきたいと思ってます」 −日本の球と、メジャー球の感触の違いはどうですか 「一切考えていません。日本とか、アメリカとか比べるともう野球はできない。もちろん滑ることはあるけど、こっちはこっちのルールで、こっちの球を投げなきゃいけないんで、そういうのを言い訳にしたくありません」 −メジャーに来てからの収穫は 「経験すること全部ですね。今は中4日か5日で投げることがほとんど。調整法や、たまった疲労の取り方など勉強することがいろいろある。野球だけじゃなく日本からこっちに来て、やはり文化も違う。コミュニケーションのための英語やスペイン語の習得を含めて、勉強することばかりです」 −ボルティモアの住み心地はどうですか 「あんまり外に出かけないんで…。自宅から球場しか行ってないんですけど。ほんと、遊びに行くとか、あまりないのでよくわからないんですよ(笑)。日本ではしなかった車の運転をするくらいですね」 −同僚・和田投手(今季は左肘手術でリハビリ中)との連絡は 「はい。いつもしていますよ。自分が見たわけではないけど、順調に回復している、と聞いてます。早く復帰して、活躍してほしいですね。来年のキャンプでまた、一緒にやりたいです。この前はダルビッシュ投手ともグラウンドで会って、お互い一緒に頑張ろうと話したところです」 −オリオールズというチームに関して、入団前の印象は 「正直、球団はこんな感じとか一切調べてないんで、あんまり考えていなかったです。ほんと入団前は少しだけ聞いた程度で(笑)」 −そのチームは、今季はチェン投手の活躍もありプレーオフ出場が見える位置にいる 「そうですね。これからの自分の登板はもちろん、1試合1試合が大事になる。自分が投げない日時でも、ベンチでそりゃ必死で応援してますよ。大きな声で。もちろん、英語ですよ(笑)」 −ところで元同僚となる中日の選手とは今も連絡は 「中日の人たちとはまだ、しっかり連絡取っていますよ」 −今は日本でも、メジャーの試合が数多く見られますからね 「日本でテレビ放送するのは、ダルビッシュの登板日だけじゃないんですか?(笑)。もしボクの試合も放送されて、中日のファンが見ていたら応援してください。自分も全力で頑張って投げていきます」 ▼チェン・ウェイン 1985年7月21日、台湾・高雄市出身の27歳。183センチ、88キロ、左投げ左打ち。高校時代に公式戦22奪三振を記録し、MLB含め8球団からオファーを受けたが中日に入団。2005年にプロ初登板、06年に左肘の疲労骨折が判明し、07年は育成選手として契約。08年4月2日の巨人戦でプロ初勝利。09年には、最優秀防御率のタイトルを獲得した。11年オフにメジャー移籍を決意。オリオールズと3年総額1200万ドル(約9億6000万円)で契約した。 PR情報
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