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【プロ野球】

内海リーグトップ12勝 巨人6連勝でM29

2012年8月25日 紙面から

DeNA−巨人 12勝目を挙げ、ファンの声援に応える巨人の内海=横浜スタジアムで(佐藤哲紀撮影)

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◇巨人3−1DeNA

 巨人が1分けを挟んで6連勝。1回に高橋由の2点適時打と村田の二塁打で挙げた3点を守った。内海は変化球の切れが良く、9回途中まで3安打1失点の好投でリーグトップの12勝目。DeNAは零敗を免れるのがやっとだった。

     ◇

 これぞエースのピッチングだ。巨人・内海は8イニング2/3を1失点でリーグ単独トップの12勝目。6回まで無安打。7回2死、ラミレスに三塁への内野安打を打たれて大記録の夢はついえたが、見事な安定感でチームの優勝マジックを29に減らした。

 開幕からチームを引っ張ってきた杉内が左肩違和感で離脱。日本一を成し遂げた1981年の復刻ユニホームを身にまとったこの日の内海には、鬼気迫るものがあった。「苦しい夏場にチームを助ける勝利をと思っていた」。ブルペン陣の負担を減らすため。何より勝利のため。完投を視野に入れて序盤からストライク先行で積極的に攻めた。最後は一発が出れば同点の局面で西村にマウンドを譲ったが、原監督も「あと1人というところまで良く投げてくれた」と大満足の投球だった。

 選手会長も務める30歳は名実ともにエースの役割を果たしている。23日、杉内に代わって緊急先発した小野に声をかけた。「淳平に誰も期待してないよ。打たれて元々、抑えて奇跡。でも本来は杉内さんの日やから勝ちを計算してるよ」。スクランブル登板となった3年目右腕の緊張をほぐしつつ、ゲキを飛ばす絶妙な心遣いだった。

 小野がつないだバトンを自身が堂々と受け取り、チームは6連勝。「まだ途中だけど、最後まで一番でありたいし、やるからには狙っていきたい」と優勝と自身の連続タイトルへの意欲も隠さなかった内海。巨人の左腕として2年連続最多勝なら史上初。球界全体でも左腕で2年連続最多勝は金田正一(国鉄)、鈴木啓示(近鉄)、山本昌広(中日)の名球会メンバー3人しかいない。特にカネやんに関しては、5年前に「カネムラさん」と間違えて以来、何かと縁がある。400勝投手に並ぶ記録を、何とかつかみ取りたい。

 今回の復刻ユニホームのモデルとなった31年前には、同じ26番を背負った西本聖が沢村賞を獲得している。現在の背番号26が、V奪回、日本一、そして自身のタイトルへ向けて、ラストスパートに入る。 (臼杵秀之)

 

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