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【グラニュース】


ピクシー、堅守速攻で勝つ

2012年8月25日 紙面から

 名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(47)は24日、今季のリーグ戦での目標をアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得する3位以内と発言した。優勝をあきらめたわけではないが、首位との勝ち点差が11に開き「これが現実」として、クラブが掲げる最低限の目標ラインを再確認。0−5で大敗した前節G大阪戦を踏まえて戦術も現実路線の堅守速攻策に切り替え、一丸となって目の前の川崎をたたく。

 頂点だけを見てきたピクシーの視線が、ついに現実を直視した。「タイトルから少し離れているが、目標はACLに参加できるトップ3。それがすべてだ」。残り12試合で首位・広島との勝ち点差は11。それでも3位の浦和までは6差。上位陣とは直接対決を残しており、逆転は十分可能だ。

 もちろん、最大の目標である優勝をあきらめたわけではない。広報担当者によると「3位以内」はクラブが公言してきた最低目標であり、この日の指揮官の発言も決して下方修正ではないという。ただ「試合ごとに問題が起きている。それが真実で、私は魔法の公式は使えない」と、故障者が続出する中で大逆転優勝へチームを勢いづける好材料が乏しいのも事実だ。

 だからこそ、戦術も現実路線を選ぶ。相手陣内でボールを保持する攻撃的なスタイルを掲げてきたが、ここ3戦で12失点という守備崩壊を受け、この試合から堅守速攻に徹する。「しっかり守備をすれば結果に結び付く。団結力でもって、全員が守備をしないと」と、これまで高い位置に張らせていた両サイドの永井と金崎にも守備ラインへの参加を指示した。

 さらに「1−0で5回負けるより、5−0で1回負けるほうがいい」と独特の言い回しで前節の大敗ショックを払しょく。選手には「自信を取り戻してほしい。ファイティングスピリットがなければ良い結果は出ない。あきらめるわけにはいかない」と強い精神面でのリバウンドを求めた。この日の会見で何度も口を突いた「これが現実」という言葉。残り12試合、現実に即した対応の積み重ねによって、遠ざかったタイトルが近づいてくることも考えられる。 (宮崎厚志)

 

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