2009年11月28日

職員の退職金・残業代・給与カットについて(4)

 今、名古屋市長の河村たかしさんの『名古屋から革命を起こす!』(2009.10.26飛鳥新社714+税)』を読んでます。名古屋弁がトレードマークだけあって、文章も名古屋弁。ここまで来ると、根性を感じ好感度アップ。

 さて、彼によれば、地方自治体が財政危機であるなんていうのは、オオウソだと言うことです。危機的状況でありながら、こんだけ公務員の給与が良いんかい?と言うことです。減税こそが行政改革であり、市民税10%減税を公約に掲げています。減税して余分な金が入ってこないようにする。そうすれば、嫌でも節約しなくてはならなくなるというのです。・・・ナルホドネ・・・。

 私は現在、政務調査費を返納し、行政視察をお断りして、わずかですが年間約55万円を節約しています。少しでも、桐生市の借金返済にまわらないかという願いを込めて。ですが、河村市長さんの言うように、無駄遣いの一部とされている可能性はいなめない・・・。くやしいなあ・・・。

 減税して、余分金が入らないようにする・・・。いいかもしれない。
posted by 由紀 at 13:27| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

思わずファンになりました!千葉大学の新藤宗幸先生

 今日は、なかなか面白い本に出会いました。

 『これでよいのか!教育委員会』(209.4.20「都市問題」公開講座ブックレット16,\500)です。

 何が面白いって、パネルディスカッションの部分です。司会者が千葉大学法経学部の新藤宗幸教授という方ですが、この方がおもしろい!パネルディスカッションの司会者ということで出ているのですが、他のパネラーとムキになってケンカしているんです。いやー。こういうアツイ先生は好きですねー。

 それにしてもおどろいたことに、パネラー同士が向きになってケンカしているような文章がそのまま活字になっているのも、珍しい。しまいには、

「私も、今日は別に司会者に徹するつもりははじめからないのですが」と新藤先生は笑っています。

 最後のほうでは、
若月さんという品川区の教育長が
若月氏:新藤先生に、一つだけ言わせてください。
新藤先生:簡単に。私にも言いたいことがあるので。
・・・と、もう、絶妙のかけあいです。

 あまりの熱の入ったやり取りに声を出して笑ってしまいました。

 んー。新藤先生、いいですねー。他にも面白そうな本を出しているので読んでみようと思います。

 思わずファンになってしまいました。
posted by 由紀 at 23:44| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

行政刷新会議を傍聴してきました(1)

 行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」を傍聴してきました。
 
 場所は市ヶ谷の国立印刷局市ヶ谷センターの体育館。入り口のところで、持ち物検査、金属探知器でアブナイモノを持っていないかチェックします。体育館にはいるとスリッパに履き替え、イヤホンと資料が一冊がわたされます。

 ワーキンググループのブースが3区分してあります。ひとつのブースには、15台くらいのテレビカメラが入っています。それぞれに、仕分け人が15人〜16人、役人が10人くらい、一般傍聴者は少ないところでも80人くらいから140人くらいはいたでしょうか。傍聴席が用意されていますが、全く足りず、立ち見でも人垣の間からのぞき込むような感じでした。



 環境省の「生物多様性の保全の推進に必要な経費」についてで、今年から1億の予算が付くというもの。

 例えば、こんなシーンがありました。

仕分け人:お金でしか日本のプレゼンスは示せないのか。

役人:優秀な人材が必要です。人材育成にお金が必要なんです。

環境省の副大臣:昨日の仕分けで落ち込んで、今朝はへこんで朝を迎えました。・・・(中略)・・・頑張るという決意を表明したいと思います。

 実は、仕分け人の中に「評価者」という立場の人がひとり入っています。これは副大臣か政務官のひとりがなるようです。

 でも、なぜこんな立場の人を仕分け人側に座らせるのでしょうか?役人の座る席の方に一席設ければ良いんじゃないかな?
 
 環境省の副大臣は、環境省の役人の「頑張る決意表明」までしましたし、「昨日の仕分けで落ち込んで、今朝はへこんで朝を迎えました。」なんておっしゃいました。昨日一体何があったんでしょうか。ある意味、大変正直な副大臣です。
posted by 由紀 at 07:32| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

行政刷新会議を傍聴してきました(2)

 また「地球規模生物多様性モニタリング推進事業」では、

仕分け人:東・東南アジアで調査をする目的は何か。その後どうするのか。

役人:基礎調査です。

仕分け人:レッドデータブックで日本はそこに載っている希少生物さえ守れずにいるのに、他の国でその調査を出来るのか。

役人:日本の国際貢献の部分になります。日本にとってもメリットがあります。

 そしてやはり最後に

環境省の副大臣:環境省は他と比較して、予算も少なく、規模も少ないにもかかわらず、もっと切りつめるべきと言う意見が多かった。工夫すべきところは工夫していきたいが、項目別に見ると見直しを求められるものが多いが、費用対効果では成果を上げてきている。

 ・・・と弁明。

 うーん。やはり、評価者・副大臣は役人サイドに座るべきでしょう。


 他に、経済産業省の「中小商業活性化支援事業」と防衛省の「暴政施設の用地借用の水準」「自衛官の若年齢化による人件費の効率化、退職予定自衛官就職援護業務補助金」などがありました。

 防衛省のブースは、蓮舫さんと枝野幸夫さんが仕分け人にいたせいか、ものすごーい傍聴者が詰めかけていました。おかげでよく見られなかったし、聞けなかった・・・。が、他と比較して、防衛省の役人の必死な説明が印象的でした。



 「事業仕分け」はフリーディスカッションが中心で、桐生市で例えれば予算・決算特別委員会のような感じです。

 ただし、事業仕分けは項目ごとに審議をして賛否・評価、そしてコメントを付けます。議場仕分けは、法的根拠がないとも言われますが、事業仕分けで評価されたことを参考するでしょうし、評価を覆すにはそれを覆す説明がなければならないでしょう。また役人の説明の様子を見て、「あー。今までこういうチェックをすることなく、事業をしてきたんだな」と思いました。つまり、国会議員はこういう仕事をしてこなかった。ちゃんと事業の審議をしてこなかったと言うことです。だから、役人がこのような説明をする訓練を受けることなく、説明が下手である・・・ということじゃないかしら?

 国会議員にして、このような仕事ぶりなのですから、地方自治体における惨状は追って知るべしでしょう。
posted by 由紀 at 07:31| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

行政刷新会議を傍聴してきました(3)

 桐生市では、予算・決算特別委員会では、議員の半数でしかその審議をしません(もちろん、本会議場ではそれぞれ賛否を表明できますが)し、この特別委員会の中で、質疑応答が行われます。質疑・答弁はだいたい各「部」ごとに行われ、その中で細かな質問がありますが、委員会の予算・決算の採決は全部まとめて行われます。「一部不満はあるけれど、今後このようなことのないように・・・」とか「こういう改善を求め賛成します」とか何とか言って、共産党を除いてみんな賛成可決されます。

 例えば予算で不満な部分があっても賛成してしまうのか、以前先輩議員に尋ねたことがあります。すると「だって、3月で予算が可決しなかったら、4月から何にもできないだろ」と言われました。

 ならば、予算審議をもっと早くからすればいい。そして修正させる時間的ゆとりをもって、やればいいのではないでしょうか。例えば、12月とか1月に予算審議をすればいい。修正するべきところは修正させ、納得できるものを予算としての計上を承認すべきです。本来それが議員のお仕事ではないでしょうか。

 でも、私は想像します。理由はそれだけじゃない。3月で予算が可決されなかったら、自分たちの報酬も含めて、市長、職員の給与も払えなくなるから・・・。ちがいますかしらん。

 私の想像はおいておいて。

 予算・決算審議は、どうせ賛成可決されますから、委員会の中での質疑・答弁も緊張感はありません。だって、絶対賛成可決されますから。

 でも、例えばこのように事業ごとに審議をして、ひとつずつ評価をしていったらどうなるでしょうか。少しは緊張感を持てるようになるでしょうか。

 事業仕分けは、これでふたつ傍聴しました。ひとつは足利市。そして今回の国の仕分け。

 興味深いことに、足利市は仕分け人に議員がひとりも入っていませんでしたし、国も議員はたった8人です。なぜでしょうね。


 どういう理由で議員の参加が極少、あるいは『ない』と思われますか?ご意見を募集します。
posted by 由紀 at 07:30| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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