欲望陰謀うごめく甲子園ネット裏情報

2012年08月24日17時00分

提供：ゲンダイネット

＜レギュラー欲しさに“枕営業”＞

「あの高校の監督と部員の母親はデキてるんだぞ、知ってたか？」

　今回、甲子園に出場したある学校の監督は大の酒好き。地元の仲間や知人を集めては、頻繁に飲み会をやっている。で、ベロンベロンに酔っぱらって、つい口にしたのが冒頭のセリフだった。この監督、ア然とする周囲に向かって得意げにこう続けたという。

「最近は熱心な母親が多くて困るよ。息子をどうしてもレギュラーにしたくて、お願いしますと監督のところへ足を運ぶだろ？　年齢は３０代後半が多く、監督もつい、色目で見てしまう。それであの高校の監督も母親と関係をもっちゃってな、ガハハ（笑い）」

　したり顔で豪快に笑ったこの監督自身にもそんな経験があったかどうかは定かじゃないが、この手の話、実は氷山の一角らしい。

　東京出身で、いまもプロ野球界で活躍するある選手はこんな体験をした。

　高校時代、野球部のキャプテンだったこの選手はあるとき、部室に置いてあった試合のビデオを見ようと思った。ところが、リモコンの再生ボタンを押した瞬間、目が点になった。

　映っていたのは野球の試合どころか、中年男女のハメ撮り映像。ただのアダルトビデオならまだしも、登場人物に見覚えがあったからまたしてもビックリ。男性はチームの監督、女性は部員の母親だったそうだ。監督もまさかビデオを家庭に持ち帰って楽しむわけにはいかない。ひとりコッソリ楽しむつもりで、うっかり部室に置き忘れてしまったのだろう。

　冗談みたいな話だが、最近はボーイズリーグやリトルリーグでもこういった“枕営業”をする母親が増えているという。

＜性格はプロ向き＞

　甲子園に出たあるエースの話だ。

　その投手にはプロのスカウトも注目しているものの、チーム内での評判はガタ落ち。「エラそうな態度を取って、何様だと思っているんだ！」と部員から総スカンを食らっているという。

　発端は昨年の地方大会の敗戦だった。勝ち進んでいくに従って、そのエースは連投に。何しろプロ注目だし、監督もこれ以上、ムリをさせるわけにはいかないと配慮したのかもしれない。エースを使わずに地区予選で敗退すると、学校理事長のカミナリが落ちた。その投手の目の前で監督を、

「なぜ、こいつを使わなかったんだ！」と罵倒したのだ。

　エースには自分がプロ注目の選手だというプライドもあるのだろう。もともと監督のアドバイスなど、右から左というタイプ。それが理事長に平謝りでペコペコする監督の姿を見て、ますます増長。監督の助言にまったく耳を貸さなくなったばかりか、練習も好き勝手やるように。監督の「腫れ物扱い」もいっそうヒドくなっていった。

　他の部員との溝も深くなり、いまやその投手に話しかける部員はほとんどいないとか。甲子園でもすぐに姿を消した。

　もっとも、「投手はお山の大将です。この鼻っ柱の強さは、むしろプロ向き」とはあるスカウトだ。

＜投球イップスの真犯人＞

　甲子園で順調に勝ち進んだある学校は打線が自慢だった。

　とにかく打ちまくって地区予選を勝ち抜き、甲子園でもかなり派手に点を取った。

　ところが、投手陣がサッパリ。エースはピリッとしないし、他の投手もからっきし。ヒマさえあれば点を取られていた。「みな、恐る恐る投げているというか……中には投球イップスにかかっている投手も何人かいたんです」と地元紙記者はこう続ける。

「イップスの原因は女房役の捕手でしょう。『お前の球は全然ダメだ』とピッチングに関して言いたい放題。監督に対してもアイツはまったくダメです、球が全然きてませんと散々吹き込むもんだから、投手がみなピッチング恐怖症みたいになっちゃった。過去にちゃんとしたエースもいたんですけど、イップスにかかって控え投手に。いまじゃ、まったく使いものになりません」

　もっとも、捕手のクチだけが原因で、投手がそろってイップスになるとは考えにくい。捕手かあるいは他のだれかのイジメでもあったんじゃないかと周囲はみている。

＜「何の取材？どんな質問？記事にする？名前と連絡先は？」と朝日記者＞

　日刊ゲンダイ本紙記者がとある学校の不祥事について監督に取材を行った直後のことだ。朝日新聞の記者が「すみません、ご挨拶させて下さい」とすっ飛んできた。以下は朝日記者とのやりとり――。

朝日記者　「一応、記者の皆さんにはご挨拶をさせてもらっていますので。先ほどは何の取材だったのですか？」

日刊ゲンダイ本紙記者　「部員の不祥事についてです」

朝日　「具体的にどんな質問をしたのですか？」

日刊ゲンダイ本紙　「不祥事のことで今大会の出場辞退は考えなかったか、などです」

朝日　「あの、それって記事にするのですか？　どういうふうな記事になるのですか？」

日刊ゲンダイ本紙　「私もまだ今の段階では記事になるかもわかりません。何か問題でも？」

朝日　「これって野球の取材と関係ないですよね？」

日刊ゲンダイ本紙　「いや、起きた不祥事によって今大会の辞退は考えなかったかという意味で（関係があるのではないかと思い）取材したのですけども」

朝日　「正直言うと、囲み取材の前にああいう不祥事の問題を聞かれると監督の機嫌が悪くなって取材に応じてもらえなくなることもあるんですよ」