東京電力福島第1原発の事故で放出され、除染が課題となっている放射性セシウムの吸着剤を、津山工業高専(岡山県津山市)の山口大造助教らが開発した。使用後に、磁石を使って吸着剤を丸ごと回収できるのが特長で、特許を出願中。
開発した吸着剤は、木や草に含まれるセルロースを炭化したもので、粉状。磁石にくっつく物質を含ませてあり、汚染された土や水の中に投入して放射性セシウムを吸い取った後、磁石で吸着剤ごと取り除いて除染する仕組みだ。
1リットル当たり334ミリグラムのセシウムを含む溶液10ミリリットルに吸着剤1グラムを入れた実験では、1時間で平均95%のセシウムを吸着できたという。
山口助教は「吸着剤ごと回収できるので、除染後の水や土は放射線量が低くなり、再利用できる。ロボットに磁石を取り付け、線量が高いスポットを除染することもできるのでは」としている。
本山合金製作所(津山市)と共同で開発した。
これまで、放射性セシウムの吸着剤としては主に鉱物のゼオライトが使われているが、吸着後の回収が難しいという。〔共同〕
東京電力、セシウム回収、福島第1原発、吸着剤、放射性セシウム
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