こんにちは。あづまです。
今日は「モテる男には心の問題がある」という切り口でコラムを書いてみたいと思います。
仮に、登場人物を征雄(まさお)さんと名付けましょう。
彼はトップセールスマンでした。その後部下を厳しく指導し優秀なセールスマンを多数育てた経験を買われ、営業部の管理職に。現在は少しぬるい雰囲気があり効率の悪い総務部に、業務の改革のために送り込まれ、辣腕をふるっています。とにかく「できる男」。この言葉がぴったりの男性です。
実は征雄さんは、女性関係も華やかで、社内外に女性の友人はたくさんいます。女性には優しく、とてもモテるので、社内では色っぽい噂を立てられることはあっても、嫌われていたりセクハラの噂が立てられたりすることはありません。社内かどうかは分かりませんが、どうやら、奥さん以外にも、深くつき合っている女性が何人かいるようです。そして、恋人の入れ替わりも結構あるようで・・・
「英雄色を好む」などと言いますので、こういうできる男はモテて、女性関係も華やかなのが当然と考える方もいらっしゃるでしょう。
もしここで私が、こういう男性には心の問題(トラウマ)があると主張したら信じますか?
ちょっとポイントを整理しますね。
・何人もの女性と常に交際していることが本人にとって「必要」
・常に自立していて立場が強い
・一見女性の扱いを心得ていて「モテる」男に見える
・「仕事ができる」は直接関係ないが、できるからといって心の問題がないとは言えない。
そして、典型的なパターンのひとつは、女性を徹底的に依存させるために、
・元々依存傾向のある女性を選ぶ(愛されることに飢えている女性を選ぶ)
・始めは、とにかく優しいし、女性としての幸せを感じさせてあげる
・惚れさせたあとに、突然他の恋人の存在を打ち明けるなどのショックを与える
(それでも奴隷のようについてくるのか、別れるのかという究極の選択)
・それでも、一緒にいるときだけはとても優しいので、女性は忘れられなくなる
・でも自分は決して女性にぞっこんにならない。常に追われる側になる
こんなふうに、女性を支配していきます。
比較的依存傾向の弱い女性は、あまりにひどい扱いに耐えかねて別れを選びます。
依存傾向の強い女性は、苦しみ、憎みながらも別れられず、彼の元にとどまります。
一般的にみれば、ひどい男であり、
彼女になる前や彼女になった瞬間はその女性にとって素敵な王子様で、
他の女性の存在を打ち明けられた瞬間は悪魔なのか天使なのか分からなくて、
混乱して愛情がほしくて死にそうなときに電話してくれたときは救世主で・・・
こういう男性の「評価」は色々あるでしょう。
でも、このコラムでは他人からみた評価や断罪をするのではなく、本人の心の中に入っていって、どんな気持ちで過ごしているのか、少し理解してみたいと思います。
実は、こういうタイプの男性(実は男女が逆のパターンもあります)は、表面的に親密さを怖れていて、心の底では逆に捨てられることを極度に怖れています。
恋愛においては、自分が好きになった相手から好かれることが幸せの大切な条件です。このタイプの男性は、自分が心を開いて相手を好きになること自体を避けていますから、幸せになりにくい恋愛をしていると言えます。
ではなぜ、たくさんの女性に囲まれている必要があるのでしょうか?
それは、もう一つの怖れがあるからです。捨てられることが怖い。自分には愛される価値がないと感じることが怖いのです。依存傾向の弱い女性が意を決して彼の元を去っていくときには、彼は捨てられる恐怖におびえて、恐れおののいています。でも、そんな自分を認めることはプライドが許しませんから、そんな気持ちは抑え込んで感じないようにしています。
でも、無理なんですねやっぱり。何股もかけたらそりゃ絶対怪しまれるし、もしばれなくても時間は誰にも平等に1日24時間しかないですから、デートの頻度だって低くなります。相手の女性から寂しがられてしまいます。こうやって永久にごまかすことなんてできません。いつか別れがやってきます。
別れのダメージを受けないために、彼は自分が心を開いて相手を好きになることをますますしなくなります。そして、何人も同時に交際することで「ひとりぼっちになる恐怖」を味わわなくてすむように保険を掛けるわけです。弱い心と向き合わなくてすむようにするための必死の抵抗です。
そして今日も、仕事ができてモテる男を演じ続けるわけです。
本当は、何かがおかしいことに自分で気づき、自分自身の心と向き合うことが必要なのですが、こうして「なんとかなって」しまっていると、そのチャンスが中々やってきません。痛みから逃げ続けることができてしまうんです。実際のところ、仕事ができたり、かっこよかったりしてモテる要素はあるわけだから。
こういう人が自分の心の問題に気づくのは残念ながら極めて難しいと言わざるを得ません。だから、こういう人に捕まらないように自己防衛するしかないというのが、現時点での私の見解です。
ポイントは、
1.一方的に愛をもらおうとしないこと。逆説的ですが、愛情に飢えている人を狙ってきますから、
一方的にもらおうとしていると、結局罠にはまりやすくなります。
2.安定した、穏やかな愛は、ゆっくり育つということを知っておくこと。実は「電撃的な恋」の多くが、
回避依存症の男と恋愛依存症の女の間で起きると知っておくと身を守るために役立つでしょう。
3.日頃からネガティブな感情を上手に解消し、ため込まず、朗らかな心を育てること。
辛い感情をため込むと、依存症的な恋愛にはまりやすくなります。心のメンテナンスは自分で!
※最後に、注意事項です。
この内容を全て鵜呑みにしないでほしいのです。
根拠のある話を書いていますし、なるべく誤解のないように表現を気をつけたつもりです。分かりやすいように単純化して書いたのですが、現実はそんなにすぱっと割り切れる話ばかりではありません。色々な要素が複合的に絡み合っていると思います。だから、「浮気男=回避依存症」と短絡的に判断することは避けてください。
このコラムから読み取ってほしいことは、
「モテる男」の中には、複数の女性に囲まれていないと心が苦しくて生きていけないような、心の問題を抱えている人がいるということ。そして、本人が(皆から愛想を尽かされるなどして)本気で苦しい、なんとかしたいと思わない限り性格の改善はとても難しいということ。
あなたが一生その男の心の闇を背負って生きる覚悟があるのかどうか。相手を変えることは極めて難しいですから、まずはあなたが覚悟を決めてずっと一緒にいるのか、見切りをつけて別れるのかを決めることが大切です。
また、回避依存症の男性には「恋愛依存症」あるいは「共依存症」と言われるタイプの女性が引き込まれることが多いようです。つまり、このタイプの男性に引き込まれるあなたも、心の問題を抱えているのかもしれないということです。上にポイントを書きましたが、一方的に愛情を与えてくれる人を探し求めていると、この罠に落ちやすいと思います。
(自分の心も含めて)思い通りにならないことも多いと思いますが、それでもできるだけ「自分の人生の舵は自分で握っている」そう考え、自分で決めて自分で責任を持つ心構えでいることが、安心感のある人生を送るための大切なポイントだと思います。他人を責めたり他人のせいにするんじゃなくて!
(2011.5.11追記)
参考記事として、以下の記事もご覧になってはいかがでしょうか。
このコラムを読んでなんだかスーッと頭の中がクリアになったような気がしました。
私は結婚して1年ですが、夫にはその間ずっと入れ替わり立ち代り女の人の影がありました。確かに中性で話易かったり、マメなのですが女の人から寄ってくると言うよりは本人が頑張っているんです。
私が何かおかしいと感じたときは、都度夫に言ってきましたが、絶対に認めることはなく逆切れします。
私も悩みに悩んでだんだん疲れてきて、今は離婚を考えるようになりました。しかし、今すぐと言う気持ちにもなれず気持ちが固まるにはもう少し時間が要りそうです。
そんな自分がとても情けなく、惨めにも思いまた落ち込みます。正直な気持ちは一人になりたくないというただそれだけかもしれません。これって依存ですよね。
この1年間、過去の浮気を必死に詫びる夫の姿をみて、もう浮気はしないと思いつつ、信じきれない気持ちに苦しみました。そんな日々の中、この人は変わらないんだなとようやく気づき私も自分の心が壊れないようにしてきました。
最近は、私にはウソをつきながらも愛情をつくし、常に他の女性を必死に確保しようとする夫を、何か精神的な病気ではないかと考えるようになったんです。
これは全て私から見てですが、幼少期に両親が離婚し母親から十分な愛情を受けることなく育った事や、自分から人が離れていく事を極端に嫌がるというか、社交的だけど本心は見せていないところが気になってはいたんです。細かく言うと他にもたくさんありますが、何かそういうことが関係あるのかなと思うようになったんです。
もちろん、私に足りない所があり満足できないということもあると思います。それがあるにしてもやはり何かおかしいなと。。。
私はそんな夫を哀れに思っても、自分がなんとかしてあげようとも自分がどうにかできるとも思っていません。
早く気持ちに踏ん切りをつけ離婚して楽になりたいです。
投稿者 めん : 2007年10月16日 09:53