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宮城の震災がれき受け入れ 愛知知事が中止表明

 震災がれきの広域処理をめぐり、環境省と宮城県の担当者が23日、愛知県を訪れ、大村秀章知事にがれき受け入れを求めない考えを伝えた。これを受け、大村知事は記者会見で「被災地から要請がない以上、進めることにはならない」と計画取りやめを正式表明した。
 環境省の山本昌宏廃棄物対策課長と宮城県の本木隆環境生活部長は、愛知県の受け入れ開始時期が来年7月からであることを挙げて「宮城県での処理が進み、広域処理が必要ながれきが減少する」などと受け入れを求めない理由を説明した。
 大村氏は3月に受け入れを表明。中部電力碧南火力発電所(碧南市)など3カ所に焼却施設や最終処分場を設け、最大100万トンの処理を目指していたが、広域処理が必要な可燃がれきが減少したのを受け、6月に焼却施設の建設中止を、8月13日には可燃がれきの受け入れ断念を表明した。
 不燃がれきについては、43万トンの受け入れ先が未定だった宮城県と調整。2013年度末までに約16万トンを受け入れる計画を示したが、宮城県は県内や近県での処理を優先する方針を決めた。
 愛知県の受け入れ候補地となった3市が反発。また、県議会で過半数を握る自民党は、計画の見直しを求めて6月議会で関連補正予算案を減額する修正案を可決した。大村氏はこれを不服として審議のやり直しを求める「再議」に付し、7月臨時議会で知事原案が可決された。


2012年08月24日金曜日


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