前回に続いてブラジル旅行の回想録を綴ることにしたが、ブラジルは日本と比較して、何かにつけスケールが違う。 まず、その広さであるが世界5位の国土は日本の約23倍の広さ。自動車で走るも、進めど進めど広大な土地。
大陸を走るバスやトラックは停止することなく走行しながらタイヤに空気を補充する設備が施されているから驚きである。
構造は詳しく判らないが、外見上は回転するホイル(タイヤ?)にホースが連結されていて、空気を入れることができる構造で日本では見られない。
ブラジル滞在中は、南部のサンパウロ州、その西部に位置するパラナ州を移動したが、いずれの州とも広く、サンパウロ州が約24万8000平方㎞、パラナ州が約20万平方㎞、この2州だけでも日本の国土約38万平方㎞より広い。。 自動車、タクシー、高速バス、飛行機を駆使して、限られた期間内に多くの観光地を移動した。 「ちょっと食事に行こう」と誘われて自動車に乗ると、400~500㎞走るのだから、「何が近くなのか」と言いたいところであるが、ブラジルの人は全く気にしない。
観光できなかったリオディジャネイロ州は、サンパウロ州の東隣に位置しこの3州がブラジルの南部に横に並んでいる。
ブラジルは、全部で27州からなり、その一州が「連邦直轄区」首都ブラジリアである。ブラジルを旅行する人は、決して欲張らないで目的地を限定することをお薦めする。
サンパウロ州の首都がサンパウロ市、街中の壁が落書きだらけである。ある人は芸術と表現するが、頑固親爺の目には落書きにしか見えず、国の品位を落としている(主観)。この落書きは、オリンピックまでに対策を講じるらしいと聞いた。
サンパウロ市内の道路は自動車が溢れている。交通規制が常時なされ、車のナンバーが奇数か偶数によって郊外から市内に入れるかどうかが決まる。ただ、日本車は少ない。
また、交通状況に応じて警察官が交通規制をするが、中央分離帯の反対側となる車線でも数本の道路コンを並べるだけで通行禁止や通行可となるのだから驚きである。
バイク(二輪車)も多く走行していて、この二輪車が絶えずクラクションを鳴らすから騒音がひどい状態。ピィー・・・ピィー・・・と、日本の暴走族よりもひどい。
また、交通事故は物損事故だとお互いに暗黙の了解の中で、いちいち止まって話し合うことなど一切しない。
現に、乗っていたバスの左前バックミラーにトラックが衝突しミラーのガラスが破損したが、相手は止まらないでそのまま立ち去る。一方、バスの運転手は気にもしていないで放任する。誠に大らかな国民性である。
次にスケールの違いを感じたのは食事で、とにかく、よく食べる。肉類と穀物類が多い。
美味しいから肉を食べすぎ、体重が10キロ近く増えて帰国した。
ブラジル人は肉が好きで、レストランでは1メートル以上の金串に刺した焼き肉がウエイターによって運ばれてきて、目前で切り落としてくれるが食べ放題。
肉が好きで堪能するほど肉を食べたい人は、韓国旅行でなくブラジルへ旅行を推薦する。
会長の義弟が運営する牧場も訪れたが、とにかく広いし牛舎がなく放し飼いの状態で、何時、牛が子供を産んだのかも判らない。
水飲み場には、水と塩が置かれているから、牛がこれを求めて自由にやってくる。
すべてについて、スケールが大きい国である。 続きは、次回のパートⅢ(イグアスの滝編)を乞うご期待・・・・