クマ牧場:残された27頭、北秋田市が引き受けへ
毎日新聞 2012年08月24日 19時03分(最終更新 08月24日 19時07分)
秋田県鹿角(かづの)市の秋田八幡平(はちまんたい)クマ牧場で従業員2人がヒグマに襲われ死亡した事故で、北秋田市の津谷永光市長は県の財政支援などを前提に、残されたクマ全27頭を市所有の阿仁熊牧場=同市阿仁打当(あにうっとう)=で引き受ける意向を明らかにした。
23日の市民との行政懇話会で質問に答えた。津谷市長は理由について「(残されたクマを)殺処分するしかないとの声も上がっているが、秋田のイメージや観光にも影響しかねない」と説明した。
秋田八幡平クマ牧場では、元経営者が牧場を閉鎖する考えを示したため、県が全国の動物園に受け入れを要請していた。【田村彦志、小林洋子】