鉄ちゃん、阪急電鉄に爆破予告…特定の車両に執着

　阪急電鉄に車庫と電車の爆破を予告するメールを送ったとして、大阪府警曽根崎暑は２３日、兵庫県西宮市の契約社員・井堂貴雄容疑者（３８）を脅迫の疑いで逮捕した。井堂容疑者は「７０１８」と特定の車両番号を示した上で「大至急宝塚線に返却しなければ、西宮車庫と同車を爆破する」と予告。同署は鉄道マニアとみて動機を調べている。

　同署によると、井堂容疑者は２２日午後０時５５分ごろ、阪急電鉄のホームページに母親名義の携帯電話からアクセス。広報部の掲示板に、脅迫メールを送信した。爆破対象としては西宮車庫のほか、大阪府摂津市にある正雀（しょうじゃく）車庫にも「危害を加える」と記していたという。実際の運行に支障はなかった。

　阪急電鉄広報部によると「７０１８」は１９８０年に導入され、計２１０両ある７０００系車両の一つ。先週末まで神戸線と宝塚線の両方で運行されており、鉄道マニアの井堂容疑者が宝塚線のみの運行を望んでいた可能性がある。約１週間前からは、故障車両などの予備用として西宮車庫に格納されたままだったという。「７０１８」のみに執着していたとみられる井堂容疑者に、担当者は「最新式であるとか、色が異なるとか、特徴のある車両ではない。思い入れを持っていただいている理由が分からない」と首をかしげている。

　広報部の掲示板には今年２月以降、「７０１８」が神戸線で運行されることに不満を示すメールが１００件以上届いており、曽根崎暑は関連を調べている。

（2012年8月24日06時02分  スポーツ報知）

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