東日本大震災:がれき「受け入れ調整に全力」 愛知中止、知事は方針変わらず /三重
毎日新聞 2012年08月24日 地方版
東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、愛知県は23日、環境省から「受け入れの必要はなくなった」との通告を受け、県内3カ所での不燃がれきの受け入れを中止したと発表した。これを受けて鈴木英敬知事は同日、「宮城県が(処理要請を)やめた結果として愛知県がこのように判断したと聞いている。宮城の努力の結果なので、いいのではないか」と愛知県の判断に理解を示す一方、「三重の方針は変わらない。(受け入れに向けて)自治体との調整を全力でやっていく」と述べた。
県には今月7日、環境省から岩手県久慈市で発生した可燃ごみ2000トンを13年末まで受け入れるよう要請があった。県は、これまでに伊賀市の産業廃棄物処理業「三重中央開発」に焼却灰の受け入れ要請をしたほか、がれきの受け入れに向けて伊賀、名張市、多気町で住民説明会を開いている。地元住民の反発が強いことなどから、受け入れ先は未定のままだ。【大野友嘉子】
〔伊賀版〕