大津市の中学生が自殺した問題で、いじめたとされる同級生の1人が担任教諭にけがをさせたのは5ヵ所だったことがわかりました。市は1ヵ所のみと発表していました。
大津市教育委員会によりますと、いじめの加害者とされる同級生は今年5月、学年集会を勝手に抜け出そうとし、注意した担任の女性教諭を蹴るなどしたということです。担任は小指を骨折した他、みぞおちや脇腹など全身の5ヵ所を負傷し全治1ヵ月の重傷です。市教委は当初、小指の骨折1ヵ所しか発表せず、「暴れる生徒の足が当たった。意図的な暴行ではなく、生徒指導で対応できる範囲だ」として被害届を出していませんでした。一連の経緯について市教委は、「その後の調査で、生徒と教師が至近距離だったことがわかった。意図的な暴行の可能性もある」と話していて、当初の調査が不十分だったことを認めました。
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