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外相“品位を考え親書受け取る”
8月24日 11時29分

玄葉外務大臣は閣議後、記者団に対し、島根県の竹島の領有権を巡り、野田総理大臣が韓国のイ・ミョンバク大統領に宛てた親書を、韓国側が郵便で送り返す手続きを取ったことについて、「これ以上のやり取りは、日本の外交の品位を考えると好ましくない」と述べ、受け取る考えを示しました。

野田総理大臣は、韓国のイ・ミョンバク大統領が島根県の竹島に上陸したことを受けて、竹島の領有権を巡る問題を国際法にのっとって平和的に解決することなどを求めた、大統領宛ての親書を出しましたが、韓国側は23日、親書を郵便で送り返す手続きを取りました。
これについて、玄葉外務大臣は24日の閣議後、記者団に対し、「親書を送り返すのは極めて遺憾で、通常ありえない非礼な行為だ。それだけ、竹島の領有権を巡る問題に自信がないのかなと思わざるをえない。しかるべき形で、しかるべきレベルで抗議したい」と述べました。
そのうえで、玄葉大臣は、「親書を郵便で送り返してくるということだが、再びこちらから送ることは考えていない。これ以上、親書のやり取りが続くのは、日本の外交の品位を考えると好ましくない」と述べ、親書を受け取ることを明らかにしました。
さらに、玄葉大臣は、イ・ミョンバク大統領が、「天皇陛下が韓国を訪問するのなら、独立運動の犠牲者に謝罪すべきだ」と発言したことについても、今後、韓国側に外交ルートで謝罪と撤回を求めることを明らかにしました。

官房長官“大人の対応したい”

藤村官房長官は記者会見で、韓国政府が、イ・ミョンバク大統領宛ての野田総理大臣の親書を受け取らず郵便で送り返す手続きを取ったことについて、「外交上、決定的な非礼だと思う。前例もないことであり、それに乗って、また送り返すことは、それこそ日本の品位を汚すことになるので、大人の対応をしたい」と述べました。

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