飲み屋の女性店主を狙い、性的暴行繰り返した前科22犯

1カ月間に3回、女性1人で経営する店を狙い、殴打した後性的暴行

法律施行前のため電子足輪の装着対象にならず

 京畿道水原市やソウル市広津区で、前科11犯の男が堂々と歩き回り、性的暴行を企て殺人まで犯した事件が世間を震撼させる中、今度は前科22犯の男による連続性的暴行事件が発生した。

 今月14日、A容疑者(50)は江原道襄陽郡襄陽邑の飲み屋を訪れた。そして、ビールやウイスキーなど23万ウォン(約1万6000円)相当の酒を注文したが、少し飲んだだけだった。午前4時30分ごろ、店にいた最後の客が出ていくと、A容疑者は女性店主(41)に「隣に座れ」と告げた。店主が座ったところ、A容疑者は獣と化した。店主に飛びかかって性的暴行を加えようとし、店主が激しく抵抗すると、テーブルにあったビール瓶で店主の頭を容赦なく殴りつけた。

 店主が気絶すると、A容疑者は堂々と性的暴行を加え、逃走した。店主は頭蓋骨を骨折するなど、全治8週間の重傷を負った。

 警察が23日に発表したところによると、A容疑者は先月以降、3回の性的暴行事件(未遂を含む)を起こしたという。警察が前科について照会したところ、A容疑者は性的暴行の前科4犯をはじめ、強盗や窃盗、暴行、詐欺など22の前科を有していることが分かった。警察の関係者は「最近は容疑者を検挙すると、最初に前科の記録を照会する。それだけ前科を持つ者が再び犯罪に手を染める可能性が高い」と語った。だが、前科を持つ者を統制する社会的なシステムは、この上なく不十分だ。A容疑者は電子足輪の装着対象にもなっていなかった。

 A容疑者が今月11日に起こした性的暴行未遂事件も、14日の事件と手口が似ていた。この日午後11時20分ごろ、江原道束草市東明洞の飲み屋を訪れたA容疑者は、酒類やつまみなど10万ウォン(約6900円)相当の注文をした。当時、店内にはほかに客がいなかった。A容疑者は女性店主(43)に、自分の横に座るよう求め、すぐに性的暴行を加えようとした。店主は激しく抵抗したが、A容疑者は殴る蹴るの暴行を加えた。店主が「助けて」と声を上げたところ、上の階に住む大家が下りてきたため、A容疑者は逃走し、性的暴行は未遂に終わった。

束草= 洪瑞杓(ホン・ソピョ)記者
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