誕生日を祝うサポーター(横断幕は合成)に、小川がバースデー勝利を贈る=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスのMF小川佳純が23日、28歳の誕生日を迎える25日・川崎戦(等々力)でのバースデー勝利を約束した。チームには前節ホームでG大阪に0−5で敗れたショックが残っているが、「気持ちを入れ直す」と前向き。大敗に落胆したサポーターの心情を思いやり、スカッとした白星を“逆プレゼント”すると語った。
豊田スタジアムで喫した惨敗の傷痕は5日たっても癒えない。重苦しいムードに包まれた練習では、ストイコビッチ監督とDF闘莉王の大声だけが響いていた。小川は「勝たないとなかなか変わらない。次はオレの誕生日。もう一回気持ちを入れ直してやらないと。常に優勝争いをする自覚を持って、下を向かずにやりたい」。努めて前向きの言葉を並べた。
G大阪戦で敗れた後、いてもたってもいられず、約3カ月ぶりにブログを更新した。「恥ずかしい結果。応援してくれた方々、申し訳ありません」と謝罪の言葉を書き込んだ。小川は「『せっかく来たのに。もう来ない』と思われたかもしれないし、そう思われても仕方ない」と語る。選手会長として、勝てない責任を人一倍感じている。
攻守のキーマンとして役割は大きい。前の試合では3トップの右サイドで先発したが、川崎戦では中盤で起用されそう。小川は「ウチの両サイドには一人で突破する力が求められている。それなら永井や夢生(金崎)の方が上。中なら周りと連携することで自分も生きるし、周りを生かすこともできる」とポジション変更を歓迎した。
残り12試合で首位・広島との勝ち点差は「11」。奇跡の逆転Vを狙うには勝ち続けるしかない。「苦しい状態を乗り越えていかないと。アウェーだろうと勝つしかない」。小川の節目のゴールが、苦境を打開するか。
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