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【大リーグ】

岩隈 仕事きっちり8連勝に貢献 5勝目ならずも6回途中1失点

2012年8月24日 紙面から

◇マリナーズ3−1インディアンス

インディアンス戦に先発し、5回2/3を1失点と好投したマリナーズ・岩隈=セーフコ・フィールド(AP=共同)

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 【シアトル秋野未知、ジョン・ヒッキー】円熟の粘投でチームを8連勝に導いた。マリナーズの岩隈久志投手(31)は22日(日本時間23日)、地元のインディアンス戦で6安打されながら低めを丁寧に突いて3併殺を奪うなど、5イニング2/3を1失点。勝敗はつかず5勝目は逃したが、3−1で競り勝ったチームは2007年7月1日以来の8連勝で、5月9日以来となる借金3(61勝64敗)。念願の5割復帰が目前となった。

 チームの押せ押せの波に、岩隈も乗った。5回以外は毎回安打を許すも、2、3、4回といずれもフォークで併殺をゲット。低めに集める制球がさえ、アウト17個のうち外野フライは2つのみだった。6回に重盗で2死二、三塁とされて交代を告げられたが、ベンチに戻る表情に悔しさはなかった。

 「低め? あれが持ち味。しっかりした真っすぐがあってスプリット(フォーク)も落ちてくる。緩急を使って、思ったところでダブルプレーも取れた」。背番号18は力強くうなずいた。ウェッジ監督が「新人だが、日本で長い経験があるから新人のような投球はしない。それがピンチの対処法に出ている」と称賛し、敵将アクタ監督は「チャンスはいくらでもあったのに、フォークをブンブン振り回しやがって…」と愚痴った。

 これでチームは5年ぶりの8連勝。球宴後の後半戦25勝13敗はリーグトップで、岩隈も「もちろん気合は入る。本当に今日は勝って良かった。『連勝ストッパー』にはなりたくなかった」と満面の笑みだった。

 3カ月ぶりに借金完済も見えてきた。8月に入っても勝率5割をにらむ戦いができるのは3年ぶり。ここ8年間で6度の地区最下位に甘んじ、開幕前の鉄板の最下位候補としては大健闘だ。

 アクリーが「たくさん勝つって楽しいものなんだね」としみじみと語れば、シーガーも「みんなが楽しんでいるからこそ、いいプレーができる」。マリナーズが本当に生まれ変わろうとしているのかもしれない。

 

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