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【プロ野球】巨人大ピンチ 杉内が左肩の違和感で抹消2012年8月23日 紙面から ◇巨人5−3ヤクルト巨人が1分けを挟んで4連勝を飾った。1−2の5回に坂本の11号2ランと失策に乗じた得点で計3点を奪って逆転。4−3の8回は代打石井の犠飛で1点を加えた。ヤクルトは攻守にミスが出て競り負け、今季ワーストの借金6。 ◇ 巨人がようやく、鬼門・神宮で勝った。プロ初先発のルーキー・江柄子(えがらし)は4回途中でKOされたが、坂本の2ランで逆転し、終盤はリリーフ陣の奮闘で何とか逃げ切った。今季5戦目にしてやっとつかんだ神宮初勝利。しかし、その裏で気がかりなことが起きていた。23日に先発予定だった杉内が左肩の違和感を訴え、出場選手登録を抹消されることになった。 突然の異変だった。試合前の練習では通常通りにランニング、キャッチボールと登板前日のメニューを消化していた。しかし発表された予告先発は小野。想定外の名前がコールされると、G党が陣取る左翼席にはどよめきが広がった。 移籍1年目の今季は、ここまで20試合に登板し10勝2敗、防御率1・58。そんな杉内の抹消について原監督は「様子を見るということ。重症ではないということだけど、こちらからストップをかけた」と説明。川口投手総合コーチも「今は大事だけど、今より先はもっと大事」と今後を見据えた抹消であることを強調し、全治については「10日」と即答した。 ただ、6連戦が続く夏場に先発ローテに大きな穴が空いたことは事実。川口コーチが「屋台骨を支えてきた」と表現する大黒柱の代役はいない。不安定な沢村には全幅の信頼を置くことができない上、「チャレンジ枠」となっている水曜日を含めて経験不足の若手が2人も優勝争いの荒波に放り込まれることになる。酷使が続く救援陣の負担が増すことは間違いない。 この日、G戦士たちは全力で谷間の1勝をもぎ取った。坂本の逆転2ランで奪ったリードを6人継投で死守。 原監督は「なかなか、もつれますね。粘り勝ちですね」と、神宮での今季初勝利に息を吐いた。そんな総力戦でつかんだ白星にも苦味が加わる。首脳陣は軽症を強調したが、左肩ということを考えると短期間での復帰には慎重な判断が必要。エースのアクシデントが及ぼす影響は、決して小さくない。 23日に勝ち、中日が負ければマジック30が点灯する。ただ28日からの中日3連戦に杉内はいない。順風満帆でV街道を走ってきた巨人に、大きな試練が訪れた。 (井上学) PR情報
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