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【プロ野球】

釜田が8月3戦3勝で6勝目

2012年8月24日 紙面から

◇楽天4−3ロッテ

 楽天の釜田が8回途中まで1失点の力投で6勝目を挙げた。打線は2回に鉄平の中犠飛で先制。4回に牧田の遊ゴロの間に1点を加え、銀次の5回の左犠飛と7回の適時打でリードを広げた。ロッテは終盤に追い上げたが及ばなかった。

     ◇

 勝利の瞬間、楽天・釜田に安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。7イニング2/3を7安打1失点に抑えて青山に交代したが、守護神は9回に2失点。ベンチで釜田は気が気でない表情をみせたが、後続を抑えて試合終了。高卒新人としては07年楽天・田中以来となる6勝目を手に入れた。

 「先週がいい投球だったので、今週もという気持ちでした」。6勝はパ・リーグの新人ではトップ。「4回以降はフォームをうまく修正できました」という声に、Kスタ宮城は大喝采だ。

 8月は3連勝。お立ち台でタテジマのユニホームで3連勝と向けられると「いい夏の思い出になりました」と汗をぬぐった。

 金沢高のエースとして昨夏の甲子園を沸かせた右腕を支えるのは「食」。実は夏バテ知らず。小さい時から好きなお米を中心に、春先と同じ量を食べる。体重が落ちやすい夏場にかかわらず2キロ増。スタミナ強化につながっている。

 16日の日本ハム戦(Kスタ宮城)に続き、1966年の森安(東映)以来、46年ぶりの高卒新人の2試合連続完封勝利も目前だった。だからこそ、完投できなかったのが心残りだ。交代は8回に失点した直後。星野監督は「あそこで降りるようじゃまだダメ」と苦言を呈したが、釜田の思いも同じ。「4点差がついた時点で一人で投げないといけない」と悔しさもみせた。

 しかし、6勝は新人王有力候補といえる堂々たる成績。もちろん、新人右腕はこれで満足してはいない。「これから何試合もある。チームの勝ちに結び付くよう投げていきたい」。試合前、大阪桐蔭・藤浪の投球に刺激を受けたという釜田が、チームを上位に押し上げ秋の主役に躍り出る。 (川越亮太)

 

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