織田涙「これでサヨナラ」　映画「踊る大捜査線ＴＨＥ　ＦＩＮＡＬ〜」完成披露試写会

　俳優織田裕二（４４）主演の大ヒットシリーズ最終作となる映画「踊る大捜査線　ＴＨＥ　ＦＩＮＡＬ　新たなる希望」（９月７日公開）の完成披露試写会が２３日、約４０００人のファンを集めて東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれ、織田や、柳葉敏郎（５１）、深津絵里（３９）ら主要キャストが舞台あいさつに立った。

　１９９７年にフジテレビ系刑事ドラマとして放送されて１５年。ついにファイナルを迎え、大歓声に包まれて上映前に登場した織田は、まず「お久しぶりです。前都知事と同じ名前の青島です」。

　織田は役柄の青島お決まりのコートに赤いネクタイをした姿ではなく、サラリーマン風。「青島がよそ行きの服を着たらどうなるかをテーマに選びました」とし、「最後になるのは寂しいけど今はドカンと花火打ち上げたい気分！」と笑顔を見せた。

　フォトセッション後、アンコールのように単独で再び壇上に現れた織田は、感謝の思いを込めて客席に深く一礼。約１０秒間、頭を下げ続けた。この日は、上映後にも再び舞台あいさつが行われた。「やめないで！」とシリーズ続行を望む声が客席から上がる中、ついに織田も「本当に本当に最後なので、これでサヨナラです…」と涙ぐんだ。

　同シリーズは、劇場版第２作（０３年）が興行収入１７３・５億円、観客動員１２６０万人を記録し、日本実写映画の歴代トップとなっている。