竹島問題:日韓応酬、想定外の激化
毎日新聞 2012年08月24日 01時37分(最終更新 08月24日 01時52分)
ソウル在住の日韓関係専門家は「紛争地域にさせたいという日本の狙いには乗らない。外交的に非礼でも、この点で韓国国民の情緒は一致している」と指摘する。12月に大統領選が迫り、日韓の応酬にブレーキをかけづらくなっている側面もある。【ソウル西脇真一】
◇「難問」相互認識を
小此木政夫・九州大特任教授(韓国政治)の話 親書を受け取る、受け取らないなどと子供のケンカのように見えるが、まだ外交合戦の段階だ。お互いが自制しつつギリギリの応酬をしているのだろう。だが、経済制裁など物理的な制裁に行くと、日韓関係に重大な影響を及ぼす。
竹島問題、従軍慰安婦問題などは解決が見えない問題であり、棚上げするしかない。日韓両国は、互いが難問だと認識した上で、緊密な関係を維持するよう知恵を絞るべきだ。【聞き手・吉永康朗】