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金言

「お前はどうしたいんだ」
私の母は、私が子供の頃父に袋叩きにあってから、一切私を庇わなくなった。
だが、時々今でも昔の母の面影―もともとの性格である「責任感の強さ」「正義感の強さ」「情の深さ」「楽天家」「明朗活発」の片鱗がここぞと言う時には表出する。
なので、2次的自己愛傾向があっても、もともと被害者である母のせめて死に水はとってやろうと思っている。
幼い時、私が姉の思うとおりに感情表現をし、被害を食い止めようとしていた際、言った言葉が「お前はどうしたいんだ。」だ。
確かに姉からの攻撃や、父の無視から庇うことはしなかったが、その言葉に時々でも「自分の意思」を打たれながらでも忘れずにいられた。
なかなか、その癖は抜けず、18の時、周囲の友人達にも幾度も繰り返され、自分のことを「命根性汚く生きている」と言った、私の言葉に「自分の命をそんな風に思っていたら、他人は愛せない。第一、貴方を好きな私はどうなるの?私を侮辱することになるんだよ。自分の命を大切に思わなかったら、他人の命も大切に思えないよ。」と本気で怒ってくれた。
本当に感謝している。もし自分の命を大切に思えない、自分が好きになれない、そんな思いがあったら、貴方を好きな友人達の為に信じて欲しい。どんな小さくても「どうしたいか」自分で思いを貫けることを知って欲しいと思う。

3つの梨と笑うかどには福来る

昨日、お客様のところへPCを届けに行ったら、「梨」を頂いた。
そのお客様は私の仕事が思わしくなく、経済的に厳しくてあまり食べていなかった頃(食べないのは慣れてるが)米とパンと野菜をいきなり届けてくれた事がある。
その時は本当に泣きそうになった。何も言ってないのに、どうやら傍で見たら痩せていっていたらしく、私の性格からして無理しているのが分かったらしい。情けない話だが。

幼少期、もしかしたらこれが俗に言う「口減らし」?と思い、このままでは飢え死にしてしまうので、近所のお爺さん、お婆さん、おばさんの家に愛想よく遊びに行き、話を聞いて相手が機嫌良く食事やお菓子をご馳走してくれるので、凌いだ。(もっとも、犬でも癖が付くといけないので、嫌がられると同様、私もまめにはいけなかった。)
幼稚園はお弁当持参だが、母がよく作り忘れるので、保母さんがサンドイッチを作ってくれた。子供なりに恩を返そうと頑張ったが、大して役に立ってなかったと思う。
小学校に上がると給食があった。いつか義務教育をつくり給食を義務付けた米国人に礼を言いたい。
相手はちょっとした親切か、見返りを期待しないものだったかもしれないが、そのお陰で生き延びられた。他人は優しい。
祖母が言った「笑うかどには福来る」の言葉は正しかったと思う。
いつか、これらの恩は別なかたちで返したいと思っている。

※「自己愛性人格障害一考察」記事 「ドラマな日々サイトマップ」はこちらへ

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