出資法違反容疑:投資会社役員ら逮捕…高額配当約束し集金
毎日新聞 2012年08月23日 11時17分(最終更新 08月23日 16時35分)
高配当を約束して不正に出資金を集めたとして、群馬県警は23日、同県高崎市の投資関連会社「日本アドバンスライフ」取締役、遠藤守(63)と元同社社員、奥原由起子(29)=いずれも同市在住=の2容疑者を出資法違反(預かり金)容疑で逮捕した。2人も容疑を認めているという。被害者は群馬、東京、神奈川、奈良の4都県で約80人、被害総額は7億円に上るとみられる。
逮捕容疑は、10年4月から11年5月にかけて、金融業の許可がないのに、群馬県内の男性2人に、元本の支払いと高額配当を約束して出資を持ちかけ、3560万円を不正に集めたとしている。
県警によると、遠藤容疑者は被害者宅を訪問し「海外で運用しているので、元本と配当は保証できる」などと勧誘し、奥原容疑者は当時の経理担当だったという。男性2人はいずれも、11年10月ごろまで年利約6%の配当を受け取っていたが、その後同社と連絡がとれなくなり、県警に相談していた。同社は06年、ベンチャー企業育成や経営コンサルティングなどを目的に設立された。【角田直哉】