自己愛性人格障害一考察 4ー「被害者」は何故被害に遭ったのか
後年の「まともな人格の振り」の場合、一人の人生を犠牲にする他ない。しかも彼らは感謝することを知らない。
どうか「可哀想な不幸な少年を慰めてあげなくては」などと微塵も感じてはいけない。彼らは異常な嗅覚でそう感じる人間をかぎ分けるのだから。
そうして貴方が知らない内に、「彼ら」のコンプレックスを刺激し、それが為に貴方に依存しようと画策した。
それは、貴方にほんの少し「迷い」が出た時を見計らって近づいてくる。
貴方はその「不幸な少年」に心を開いてもらおうと、自分の生い立ちを会話の中で自ら話したりしなかっただろうか?
それを聞いておもむろに彼らは自分の生い立ちも同じだったとか匂わせなかっただろうか?
精神的な薬を飲んでいる(た)とか、常に「空虚感」を抱え「死にたい」と思っているとか言わなかっただろうか?
今いる職場では実力があるのに認められず、損な役回りを受けて断れない性格と自ら言っていないだろうか?
(通常は「精神的な薬を・・」と聞いただけで、離れる。何故なら、本来自分の事は自分で面倒をみるべき事であり、個人的にさして親しくも無いのに話す事柄ではない。その依存性に。)
給与が滞っているだの、生活ができないだの、家庭内や職場で揉め事があって傷ついているとか、能力はあってもリストラ対象で、この不景気だから仕事が入らないとか、暗に様々な援助をくりかえし求めなかっただろうか?
それを聞いた貴方は彼らから酷い事を言われても我慢し、同じような生い立ちでも自分だけが前向きに生きていられるのに罪悪感を覚えなかっただろうか?
彼らの前では自分は不幸でいなければいけないと無意識に思わなかっただろうか?少しくらい問題があっても、傷ついているのだから仕方が無いと許していなかっただろうか?
自分だけが「彼ら」を理解し、助けられる と思わなかっただろうか?
思い出して欲しい。貴方が話したときにはそれに「悲惨さ」は微塵も無かった事を。今では乗り越えた自信となった事を。
彼らが話したときには、会話中脈絡も無くいきなり話し始まった事を。その違和感を。詳細は言わずに、あなたと全く同じかより悲惨な環境だったと話した事を。
―それらがほとんど「嘘」であったとしたら?
実は誰にでも時にはあった環境を「悲惨さ」の色づけをしただけなら?
そう思い込んでいただけなら?
溺愛の中、わずかな躾を虐待と捉えていたとしたら?
人から聞いた話をさも自分が経験したように思い込んでいたとしたら?
それが事実であれば、こう言うだろう、こう行動するだろうという事に、辻褄があっていたか、よく思い出して欲しい。
人の痛みを理解できない人間が本当に虐待を受けていたかを。貴方が少なくとも他の人よりは知っている事実を。
貴方が今まで戦って生き抜いてきたその「生き方」を、「彼ら」は「ありもしない不幸」(不幸のうちにはいらない)を装うことで馬鹿にしたのだ。その事に「怒り」を覚えて欲しい。
「彼ら」は「他人が苦労して築きあげた巣(人生)を盗む」カッコ鳥のような卑しい真似をしたのだ。
確かめて欲しい。「彼ら」が聞きもしないのに話す自分の素晴らしいイメージが本当に真実かを。
他の人に聞いて欲しい。「彼ら」が貴方にしてあげたことが、本当に特別で繰り返し多くのお礼をしなければならないほどのことなのかを。
無条件に貴方は「同じ傷を持つ人間」に無防備になる。その時貴方は「彼らの罠」にかかってしまう。
彼らは知っているのだ。人間は罪悪感を持ちやすく、「可哀想な人」を助けようとする事を。
その中で、「傷」を持って「克服した強い人間」は特に「優しい」と言う事を。
せっかく「克服して」自立していたはずの貴方が、「彼ら」にしがみ付かれてまた、過去の傷を再演するはめになる。
「中身の無い彼ら」は人間の「振り」をする為に、人間の貴方に文字通り「しがみ付く」。
貴方も、私も「優しさ」だけではなく、幼稚で稚拙な大人を「切り捨てる厳しさ」を学んだのではないだろうか。
大人とは思えない程、幾度も貴方に助けて欲しいサインを送り続ける人間には、近づいてはいけないと。
自己愛性人格障害―3歳児の幼児性を持ったまま大人の顔をした「人間の形をした何か」
どうか彼らが貴方を引きとめようとまたは非難しようと道徳的な正論を言い出した時に、罪悪感を覚えないで欲しい。直前までの彼らこそそれに大きく反する言動をとっていた事を思い出して欲しい。
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「被害にあったのは何故か?私になにか落ち度が?」と考えた方へ
被害にあったのは他の人々より「彼らの身近にいた」か「過去、同様の経験を知らずに強いられ受け入れやすくなってしまっていた」か「ほんの少し優しく、彼らの出したサインに気付いてしまった」だけです。本来なら「素晴らしい特質」であるそれを近くにいた「彼ら」に運悪く悪用されただけです。
いずれにせよ、貴方が他の人より「優しく、好意的に考える」人だっただけです。
貴方に全く落ち度はありません。
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これを悪用しようと思った方へ
1度でも行うと「彼ら」は必然の結果として自分の首をしめることとなります。
理由はあえて明記しませんが、確かによく考えれば物理的にもそうなるんですよね。その行為そのものが近視眼的だからでしょうけど。
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AC・共依存と自己愛性人格障害について
社会生活を営む上でトラブルが継続して発生する―その時点で「障害」とカテゴライズされますが、「彼ら」に「障害」と名称がつくのは、既に一般の人々と違って、無意識レベルで思考形態が著しく異なっているからです。
だからこそ、「善意の医者」も「基礎工事から失敗している人」と言ったのです。
のどが渇いたら、自然に水を欲するのと同じレベルで、「彼ら」のそれは生理的欲求に基づいています。(「彼ら」が他者を心配するように見える時があるのは、それが役に立つ時だけか、外に対するパーフォーマンス)「被害者」が一般の人にもある「優しさ」で介護等の人の役に立ちたいという思いをもつ傾向(その事で自分の存在意義を見出す)とは別なものです。ちなみにAC(アダルトチルドレン)は誤解も多いようですが(「子どもらしい」「無邪気な」子ども時代を過ごすことができず、むしろ、幼少の頃から大人として生きなければならなかった人々のことを言います)、育った環境による「思考の癖」です。「障害」ではありません。ご自分がACだったから・・と心配された方、時間をかけて努力すれば変わります。
ACは精神医学的用語ではないので、診断名にはありません。
ACの定義から、社会でACは多数派であり、ACであっても社会生活に当面支障のない人が大半であることが理由です。
人格障害圏の問題を抱えた人達は「人格障害圏」であるとの告知に激しい否認・拒否を示すことがあるため、同様にぼやかした言い方として「アダルトチルドレン」や「機能不全家族」といった呼称が治療者と患者のあいだの摩擦軽減のため便宜上用いられることがあるそうです。
「彼ら」が事実に直面して「うつ」になるのを、本当の「うつ」の方々と誤解されるので区別して欲しいということで、「新型うつ病」と言われつつありますが、便宜上「AC」と「彼ら」に用いられるのは、ACの特徴的な「共依存」が「彼ら」に悪用される事もある以上、止めて欲しいですね。
そうしないと、自己愛性人格障害者は、「AC」「共依存」を今度は理由に周囲の同情を引き、犠牲者を増やすだけです。
実際、自己愛性人格障害者という他人に依存し続ける人間だけで家族は形成できず、家族の誰かが「その責任」を果たさなければ「生活できない」。
その誰かが、「彼ら」の為に損な役回りを引き受け潰れるか壊れていく。自分以外の人間を壊した自己愛性人格障害者に、何故、「被害者」の名称を便宜上とはいえ、与えるかが理解できない。
「彼ら」の異質な精神構造―目の前で倒れている人間の財布を助けないで盗んでいく「彼ら」。(子供の頃見たが、大人は取り合ってくれなかった。近所のおじさん。子供の頃は感が良かったので、近寄らなかった。勿論そうかどうかわからないが、非人道的行為が「彼ら」と同じ。)
中にはほんのわずか「AC」から「彼ら」に変貌する(搾取され続け壊されて)人間もいるかもしれない。
もっとも、その場合、「彼ら」と決定的な違いがある。
「良心・罪悪感」があり、自分の事は自分で責任をとり、他の人間に依存しない。
便宜上用いられて、誤った情報のみが先行すると(「AC」もマスコミのせいで「大人になりきれない子供大人」と誤認があった。)本当に傷ついて回復を計ろうとする「AC」「共依存」の方をも、一般から「人格障害」のように見られてしまう。
それでは、あまりに「救いがない」。搾取され利用され続け、挙句の果てには「彼ら」にまた利用され、世間から排斥される。これでは奴隷か家畜だ。
何も知らない一般人に、激しい否認に遭うから(ヒステリーか暴力)と便宜上用いて「彼ら」の共感を得るために「AC」「機能不全家族」と「彼ら」を「被害者」にして周知しないで欲しい。
「彼らが偽ったAC」の症状をも、「AC」と混同するから、「彼ら」が利用するのは自分が利用しやすい真逆の人間なのに、だからこそ「彼ら」が支配しやすい人間(AC,共依存)に変えていくのに、何故「被害者」=「加害者」にするのだろう。
「彼ら」が自分の奴隷のようになった「被害者」から聞き出した情報を元に「AC/共依存」の振りをするのを、何故騙されるのだろう。
それでは、私が大好きだった人間2人、1人は死に、1人は正気を失ったのは2人のせいだとでも言うのだろうか?
2人は逃げられなかっただけなのに。2人から全てを搾取して「彼ら」は生きているのに、その「彼ら」もまた「被害者」と言うのだろうか?
医療関係者は、便宜上ぼやかした言い方なぞせず、正しい情報を伝えて欲しい。告知された「彼ら」が傷ついた振りをしようが、いつものように狂言自殺を図ろうが、本人の自業自得だ。
ACは「彼ら」と違って不必要なくらい「罪悪感」を感じ「責任感」が強いです。また他人の荷物までもとうとします。(だからこそ、「彼ら」に利用され、だからこそ、「彼ら」はそのまま利用し続けようとするのだから。その中で、「彼ら」を凌駕するほどになるのは「稀」だ。「彼ら」にとって自分が支配したい立場のほうが「楽だから」というのは自明のことだ。)
※「自己愛性人格障害一考察」記事 「ドラマな日々サイトマップ」はこちらへ
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