選挙制度改革法案:単独審議入り 輿石氏「解散封じ」狙う
毎日新聞 2012年08月22日 21時41分(最終更新 08月22日 22時59分)
民主党は22日、衆院選挙制度改革関連法案を単独で審議入りさせるなど、一気に強引な国会運営に転じた。早期の衆院解散を阻止したい輿石東幹事長ら党執行部が「1票の格差」是正が暗礁に乗り上げることもいとわず、「解散封じ」に乗り出したためだ。自民、公明両党は、野田佳彦首相と「近いうち」の解散に合意して消費増税法の参院採決に応じただけに強く反発し、今月末にも首相問責決議案を参院に提出する方針だ。【中井正裕、中島和哉】
「定数削減をしてはいけないというご判断をするのか、考えていただきたい」。民主党の樽床伸二幹事長代行は22日、選挙制度と特例公債法案の衆院通過を図る方針を確認した政府・民主三役会議後にこう語り、自公両党を挑発した。
民主党提出の選挙制度改革関連法案は「1票の格差」是正のほかに比例定数40削減も盛り込み、野党は強く反発している。自民党は民主党の強行採決を懸念し、採決前の幹事長会談を求めているが、城島光力国対委員長は22日、「(審議するのは)民主党案のみだ。幹事長会談で何をやるのか」と否定した。