現在の状況 (2012/8/20)
今まで、妻が乳がんを発症してからのメモを整理し、時系列に投稿していたのですが、ここで現時点(2012/8/20現在)の状況をまとめてみたいと思います。
左乳房にしこりらしきものが現れたのは昨年の夏ですから、ちょうど一年経ったことになります。痛みを感じるようになったのは今年の3月ころですから約半年、抗がん剤治療を断ってから約2ヶ月になります。
妻の乳がんは、炎症性(進行性)の浸潤性乳管がんで、しかもトリプルネガティブといわれているがんですが、進行性というだけあって、ほんの数ヶ月で急激に大きくなってしまいました。一般的な非浸潤性の乳がんの場合、長い時間をかけてすこしずつ大きくなり、痛みも殆ど無いと言われていますが、それと比較すると妻の乳がんはかなり性質が違っています。
妻の胸はもともと大きくないですが、がんのある左の乳房は、正常な右の乳房と比較して約3倍ほどに膨れ上がっていて、写真はお見せできませんが、ちょっとびっくりするような大きさです。現在は皮膚の外にまで出てきて出血も毎日あります。外に出てきている腫瘍らしき腫れは8cmほどの大きさで、乳房全体も15cmほど腫れ上がっています。
痛みも強くなり、特にがんの周りのリンパ節の腫れと痛みがかなり強く出てきています。動くと痛むので、歩くのも大変です。車に乗ると揺れる度に「イタタタ」と声を上げています。私も路面のでこぼこを踏まないように慎重に運転しなくてはなりません。
ジュース断食を何度か行なっているため、体重はかなり減ってきて現在は40Kgを切っています。(身長は156cm)体脂肪はたぶん測定限界だと思いますが何度測っても3%となってしまいます。なんか体中の脂肪ががん細胞に変わり左胸に集まったような感じです。体重が減りすぎるのも良くないと思うので、現在は断食を中止しています。
それと問題なのは、痛みのある右胸をかばうあまり、ほとんど体を動かさなくなってしまい、もともとあまりない筋肉が更に減少してしまったことです。ほとんど長期入院明けの体のようになっていて、骨と皮だけの本当に痛々しい体になっています。食事の量と運動を増やす必要があると思います。
妻は本当に運動嫌いで、汗をかくのも嫌という、筋金入りのインドア派です。とにかく筋肉を鍛えないと血液やリンパ液の流れが悪くなり、体の老廃物も排泄しにくくなります。もちろん免疫力も低下するでしょう。運動不足というのはがんの原因の大きな部分を占めているのだと思います。心臓などの常に動いているところにはがんは発生しません。流れの弱い川は淀んで汚くなってしまうのと同じことなのだと思います。まさに間寛平のギャグ「止まると死ぬんじゃ~!」みたいなものです。
妻も、今までほとんど運動せず、体を鍛えないでいたことを非常に後悔しているようでした。今は胸が痛いのを我慢して夕方の入浴前にエアロバイクを20分くらい漕いでいますが、顔をしかめ胸を抑えながら頑張っています。しかし筋肉をつける運動としてはまだまだ足りません。痛みがなければもっと運動できるのでしょうが、とにかく無理してでも体を動かしで筋肉を付け、リンパや血液の流れをよくし、体中にしっかり酸素を送って、代謝を活発にすることが今一番大事なことだと思います。
このように現在の状況はあまりよくありませんが、妻はめげずによく頑張っていて精神的にはしっかりしています。幸い、乳房が大きく腫れて痛みはあるものの、その他で特に具合が悪いところはなく正常です。妻は、病気というよりは怪我をしているような感じで、症状としては、妊娠中のつわりの時の方がしんどかったと言っています。
今の状況がどのくらい続くのかとか、患部が今後どのような状態になるのかなど参考に出来る情報があればいいのですが、ネットで検索してもそれらしき情報はあまりありません。
乳がんで三大療法を行わない人は今どのくらいいるのでしょうか? 現在の日本では、乳がんと診断されれば、ほとんどの人が抗がん剤、手術、放射線治療を行うでしょうから、それら三大療法を行わない場合にどうなるかという情報が少ないと思います。三大療法をしないでがんを克服した人も多くいるはずなのですが、そういう人達でインターネットに情報を公開する人は少ないと思います。当然あまり研究もされていないし統計もとられていないでしょう。
現在の妻の体は、体内の毒素をがん細胞に閉じ込めて、それを少しづつ処理し排泄している状況だと思いますので、免疫力が下がらないように体調を管理し、体力をつけていくしかありません。今後毒素の排出が急激に進めば、高熱、下痢、出血、むくみなどが症状として強く現れる可能性がありますので注意が必要だと思います。漢方ではこれらの瞑眩反応(好転反応)が出なければ病気は治らないと言われていますが、妻の場合あまり急激にこの反応が出ると肉体的にも精神的にも耐えられないのではないかと心配しています。出来れば、瞑眩反応は時間が少しかかってもいいので、少しづつ出てきてもらいたいところです。何れにしても、痛みが早く治まってくれることと、これ以上乳房の腫れが大きくならないでほしいと思っています。
ところで話は変わりますが、妻の体重を測定し管理するために、WiFiによるデータ転送機能のついている体重計を購入しました。体重計に乗るだけで、その人の体重と体脂肪を測定し、その情報を無線で転送します。家族全員の情報を登録しておけば、それが誰かを自動的に判別し記録していきます。記録はいつでもどこでもiPhoneやiPadを使ってグラフ表示できます。これはなかなか便利で、おすすめです。
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15408/55471147
この記事へのトラックバック一覧です: 現在の状況 (2012/8/20):
コメント