YAMATO(左)から3カウントを奪い、雄たけびを上げるCIMA=後楽園ホールで(斉藤直己撮影)
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◇ドラゴンゲート
▽22日▽東京・後楽園ホール▽観衆1850人(超満員札止め)
CIMA(34)がドラゲー最高峰のオープン・ザ・ドリームゲート王座の6度目の防衛に成功した。最強挑戦者のYAMATO(30)の挑戦を受け、24分35秒にコーナー最上段からのメテオラ(両膝式ニードロップ)でフォール勝ち。7度目の防衛戦は9月23日の東京・大田区総合体育館大会で、土井成樹(31)の挑戦を受けることが決まった。
CIMAの両膝が、2年ぶりの王座返り咲きを狙ったYAMATOの野望を、はかない真夏の夜の夢に変えた。コーナー最上段に駆け上がり、まずは相手の後頭部にぐさり。続けざまに、今度は正面から胸板にたたき込み、完膚なきまでに新世代の旗手を粉砕した。
通算6度の防衛戦の中で、歴代ドリームゲート王者の一人であるYAMATOは、文句なく最強だ。そんな相手に、かかと固めで古傷の左足を攻められ、柔術仕込みの裸絞めでギブアップ寸前まで追い込まれた。だが「新世代を全員はじき飛ばしたる。俺の15年のキャリアは、まだラストランの助走にもなってない」という意地ではね返した。
試合後、土井と谷崎なおき、神田裕之、新井健一郎の4人が次期挑戦者に名乗りを上げ、急きょ行われたCIMAロワイヤル(バトルロイヤル)の結果、土井が勝ち残った。王者は「後ろから新世代の足音は日に日に大きくなっているのは否定できない。でも、世代交代はノリでできるものではないぞ」と、あらためて決意を表明。9月のビッグマッチに向け、早くもスイッチオンだ。
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