きしむ日韓 民間交流に出発 静岡の障害者競技団体

(2012/8/17 07:43)

 韓国の李明博(イミョンバク)大統領の島根県・竹島上陸問題などで日韓両政府の応酬が激化する中、しずおか障害者フライングディスク協会(大塚康夫理事長)のメンバー26人が16日、日韓の障害者交流のためソウルへ向け、静岡空港を出発した。一行が参加するのは「静岡県・韓国ソウル市障がい者フライングディスク競技大会」。関係者は「民間交流に影響がなければよいが」と心配している。
 同協会は2006年から毎年韓国・済州島で大会を開催し、交流を深めてきた。当初は約100人だった韓国側からの参加者は年々増加し、初めてソウルで開かれる今大会は約380人が参加するという。大塚理事長は「せっかく着実に関係を築いてきたのに、政治が冷や水を浴びせないでほしい」とうんざりした表情を浮かべた。
 同協会によると、大会中止の要請はなく、現地の歓迎ムードは変わっていないため、影響は少ないとみている。しかし、大塚理事長は「『こういう状況で、韓国に行って大丈夫か』と不安がるスタッフもいる」と明かす。それでも、「政治は政治。スポーツを通した草の根の交流はこれからも続けていく」と淡々と語った。

日韓関係がきしむ中、韓国・ソウルに向け出発するしずおか障害者フライングディスク協会のメンバー=16日午前、静岡空港

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