北電社員情報漏えい:窃盗容疑で組長逮捕
毎日新聞 2012年08月21日 北海道朝刊
北海道電力に対して警察が捜査照会するなどした記録を持ち出したとして、北電函館支店の女性社員らが逮捕された事件で、函館中央署は20日、指定暴力団山口組誠友会系組長、小池広明容疑者(41)=函館市東山=を窃盗容疑で逮捕した。
容疑は既に同罪で逮捕、起訴されている北電社員、小林めぐみ被告(36)=同市大森町=と弟で同組員の大幸(ひろゆき)被告(35)=同市陣川町=と共謀。今年2月16日、函館支店の業務用パソコンを操作して捜査照会の記録など9件分を印刷し、盗んだとしている。小池容疑者は容疑を否認しているという。
同署によると、小林被告らは09年4月〜今年5月、計39回にわたって警察などから照会のあった顧客の個人情報約1300件分を持ち出したという。中には小池容疑者や大幸被告の情報もあり、大幸被告は動機について「警察の捜査を免れるためだった」と供述しているという。【近藤卓資】