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気仙沼BRT運行開始 JR東、専用道2.1キロ仮復旧
 | 通学の高校生を大勢乗せ、JR陸前階上駅を出発するBRTの専用バス=20日午前 |
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JR東日本は20日、運休中だった気仙沼線柳津−気仙沼間(55.3キロ)で、バス高速輸送システム(BRT)による暫定運行を始めた。旧軌道上を走る専用道区間は陸前階上−最知間(2.1キロ)の1区間にとどまっているが、東日本大震災で壊滅した同線は、1年5カ月ぶりで仮復旧にこぎ着けた。 宮城県気仙沼市の陸前階上駅であった出発式には、関係者40人が出席。JR東日本の冨田哲郎社長が「バスでの仮復旧ながら暫定開業を迎えられた。今後も地元の意見を聞きながら利便性の高い、安全な輸送サービスを提供したい」とあいさつ。運転手への花束贈呈やテープカットがあり運行開始を祝った。 JRは高校生の通学に配慮し、一部高校で2学期が始まる20日を運行開始日とした。朝の下り車両には2台編成の便もあり、気仙沼市内の学校に向かう生徒らが、大勢乗り込んでいた。 暫定運行は、上り24本、下り25本。これまでのバス振り替え輸送に比べ各10本ほど増便した。柳津−気仙沼間の所要時間は2時間4分。運賃は鉄道料金と同水準とした。 専用道の整備は、歌津−陸前港、本吉−小金沢間でも始まっている。完成次第、順次延伸する。最終的には約6割が専用道となる方針。年内にも本格運行に移行し、駅舎の整備や増便、新型車両の導入を目指す。
2012年08月21日火曜日
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