東日本大震災:気仙沼線のBRT 一部運行始まる
毎日新聞 2012年08月20日 11時18分(最終更新 08月20日 13時28分)
JR東日本は20日、東日本大震災で被災し不通となっているJR気仙沼線の気仙沼(宮城県気仙沼市)−柳津(同県登米市)間55.3キロで、被災鉄路を舗装してバス専用道として使うBRT(バス高速輸送システム)を一部導入した代行バスの運行を始めた。
国土交通省によると、BRT導入は被災3県では初だが、今回バスが専用道を走るのは気仙沼市の陸前階上−最知間約2.1キロのみ。JRは年内に全体の約6割を専用道として整備する計画だ。
これまでは地元バス会社の振り替え輸送だったが、沿線高校の2学期開始に合わせ代行バスに切り替えた。ほとんどの区間で交通渋滞の激しい一般国道などを走行するため、ダイヤ安定と所要時間短縮につながるかは未知数だ。この日利用した気仙沼市の高校2年の男子生徒(17)も「今までとあまり変わらないのではないか」と話していた。