22日午前10時35分ごろ、東京電力福島第一原発内の休憩室で、復旧作業にあたっていた協力企業の50代の男性作業員が意識不明の状態で倒れているのをほかの作業員が見つけた。男性は心肺停止状態で、福島県いわき市内の病院へ運ばれた。福島県警によると、男性は同日午後、死亡が確認された。
東電によると、倒れた原因は不明。男性はこの日午前9時から、タンクの増設工事に従事。同50分に休憩室に入った時に体調不良を訴えた。しかし、男性が「だいぶ良くなった」と答えたので、午前10時20分にほかの作業員は作業に戻り、男性は休憩室で1人だった。男性は昨年8月から福島第一原発で働いていたが、21日までは夏休みだった。
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート