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韓国 野田首相の親書を返送へ
8月22日 17時52分

韓国 野田首相の親書を返送へ
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韓国政府は、野田総理大臣が竹島の問題を平和的に解決することを目指してイ・ミョンバク大統領に送った親書を送り返すことを決めました。
これは、外交儀礼上、異例の対応です。

韓国のイ・ミョンバク大統領が竹島に上陸したことを受けて、野田総理大臣は、今月17日、大統領に親書を送りました。
親書で、野田総理大臣は、大統領の竹島上陸や日韓関係を巡るさまざまな発言に対して遺憾の意を表明したうえで、竹島問題を国際法にのっとって平和的に解決するための提案をすることを伝え、日韓関係の大局に立って慎重な対応をするよう求めました。
これに対して、韓国政府は、親書への対応を検討してきましたが、22日、日本側に送り返すことを決めました。
これは、外交儀礼上、異例の対応で、送り返すのは今週中、早ければ23日になるということです。
そうした対応の理由について、韓国政府の関係者はNHKに対し、「親書の内容に事実関係の誤りがある」と述べています。
また、韓国メディアは「親書で島の名称が竹島と記され、韓国で使われている『トクト』という名称でないことへの反発がある」と伝えています。
韓国としては、あえて異例の対応を取ることで、竹島の問題には今後も強い姿勢で臨むことを示すねらいがあるとみられます。
日本政府は、この親書とは別に、竹島の領有権について国際司法裁判所への共同提訴に応じるよう求める書簡を韓国政府に渡しており、これについては、韓国は拒否することを伝える書簡を出す方向です。

首相“報道は承知”


野田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団が「韓国側が、竹島の問題を巡って、イ・ミョンバク大統領に送った親書を送り返すことを決めたが」と声をかけたのに対し、「報道は承知しているが、それ以上は聞いていない」と述べました。

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