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【茨城】

東海第二再稼働に反対 原研労組委員長が講演

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 日本原子力研究開発機構労働組合(原研労組)中央執行委員長の岩井孝氏の講演会が十八日、東海村須和間の中丸コミュニティセンターで開かれた。岩井氏は、「原子力ムラ」に身を置く立場から日本原子力発電東海第二原発の再稼働に反対し、より厳しい災害想定基準をクリアできない原発は今後、稼働させないよう訴えた。

 母親らでつくる市民グループ「リリウムの会」が専門家の意見を参考に、もう一度、原発について考えようと企画した。村民や周辺自治体の住民約百二十人が詰め掛けた。

 岩井氏は、原研労組が反対声明を出した関西電力大飯原発3、4号機の再稼働について「まじめに安全性を考えていない」と批判。東京電力福島第一原発事故を「想定外の自然災害でなく、専門家が想定しようとしなかった人災」とし、「大きなリスクを扱っているという考えが薄れてしまった」と指摘した。

 組合員を対象に昨年実施したアンケート結果も紹介、国内の原発について「数年以内になくす」と「徐々に減らし将来的になくす」を合わせた回答が50%を占め、「事故を受けて組合員の中に、このままでいいのかという思いがある」と話した。

  (林容史)

 

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