米共和党:失言の下院議員、上院選くら替え出馬断念せず
毎日新聞 2012年08月22日 11時03分(最終更新 08月22日 13時17分)
【ワシントン古本陽荘】「本物のレイプなら妊娠しない」と発言し問題となっている中西部ミズーリ州選出のエイキン下院議員(共和)は21日、11月の上院選へのくら替え出馬を断念せず、選挙戦の続行を宣言した。
共和党の大統領候補に内定しているミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は同日、「ミズーリの人たちが退くよう求めており、エイキン氏はそれを受け入れ選挙戦から撤退すべきだ」と出馬を断念するよう初めて求めたが、エイキン氏はこの要求を公然と無視した。
同州の規定によると、党予備選を勝ち抜いたエイキン氏が自主的に出馬を辞退できるのは同日夕まで。これ以降に候補者を差し替えるためには、裁判所の判断が必要とされ、簡単にはできない仕組みとなっている。
エイキン氏の発言に対する反発の声は広がっており、女性票獲得への影響はミズーリ上院選にとどまらず、大統領選やほかの連邦議会選挙に出かねない情勢だ。米メディアもこの問題発言を大きく取り上げており、大統領選の報道がかすんでいるほどだ。